どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

じさばさとおっさま・・長野

2018年03月04日 | 昔話(北信越)

      じさばさとおっさま/今に語りつぐ日本民話集 笑い話・世間話➀ふしぎなめぐりあわせ/監修 野村純一・松谷みよ子/作品社/2002年


 土地言葉がそのままなので、頭をひねるところが多い。「おっさま」というのは和尚さん。

 芥川龍之介の「仙人」に似ています。

 信心深いじさとばさま、毎日毎日お寺にお参りに行くが、何ももっていかない。
 和尚さん、「後生は届かねぜ」といいます。後生というのは、何かお供えものをもってこいという意味のよう。

 すると、じさばさは石臼の心?をもっていきます。

 こんなものをもってきて!と和尚さんは怒り心頭。

 翌日、池の花梨の木に、じさばさをぼらせ、お経を読んだら手を放せ。そうすれば極楽にいくからとお経をあげはじめます。そして鉦がゴーンとなったとき二人が手を放すと、五色の雲がきて、じさばさを天につれていってしまいます。

 和尚も極楽に行こうと小僧にお経をよませ、、木の上で手を放しますが・・・・。

 小僧さんのお経「ニョーニョーニョーニョーニョー、ゴーン」と繰り返しがありますが、どんなリズムでしょうか。