パソコンサポート Q & A

パソコン講習会で寄せられた質問を解説しております。

odp拡張子のファイルが開けない

2007年01月06日 | OpenOffice
「メールに添付されたプレゼンテーション用ファイルが開けない」という質問を受けました。

ファイル名を確認すると「○○○.odp」でした。
これは、「OpenOffice.org」で作成されたものです。

「OpenOffice.org」は、オープンソース・ソフトウェアなので、誰でも無料で利用でき、Linux,Windows, Solaris Intel, Solaris SPARC, FreeBSD, Mac OS など、さまざまなプラットフォームに対応しています。

OpenOffice.orgは、ワープロ機能(Writer)、表計算機能(Calc)、プレゼンテーション機能(Impress)、図形描画機能(Draw)、数式エディタ機能(Math)、HTMLエディタ機能(Web)をシームレスに統合しています。

オフィスソフトとして十分な機能を持っています。しかも、Microsoft Officeと互換性があり、Microsoft Officeのファイルを開いて編集することができます。さらに、Microsoft Office形式で保存することも可能です。
(ただし、OpenOffice.orgはMicrosoft Officeとの高い互換性をもっていますが、100%ではありません。)

また、データを保存するときに,「ファイル」メニューから「保存」を選択し、そのままファイル名を入力すると自動的に拡張子が付けられますから、このような問題が発生します。

パソコン初心者にデータを渡すときは、相手の環境などを考慮し、相手の不安や負担を少しでも軽減して欲しいものです。
つまり、OpenOffice.org独自の保存形式のデータはMicrosoftのOfficeで開けないという点に配慮が欲しかったと思うのです。

今回は、パソコン初心者の方だったので、詳しい説明は省き、とりあえず送信元へ「Microsoft Office形式」での再送信を依頼するよう伝えて解決しました。


参考までに、OpenOffice.orgで作成したドキュメントをMicrosoft Office形式で保存する方法を2つ記述します。

1)手動でMicrosoft Office形式に切り替える

初期設定では、コンバータは自動的に起動しません。手動でMicrosoft Office形式を選択して保存する必要があります。

1.「ファイル」-「名前を付けて保存」コマンドのダイアログでファイル形式を選択します。
※互換性のとれない部分は切り捨てられます。したがって、念のためにいったんOpenOffice.org形式で保存してから、Microsoft Office形式で保存するようにすると良いでしょう。

2)自動でMicrosoft Office形式に切り替える

保存するときに、必ずMicrosoft Office形式にすることもできます。

1.「ツール」-「オプション」コマンドのダイアログを開きます。
2.左側のツリーメニューで「読み込みと保存」-「全般」を選びます。
3.「標準ファイル形式」の「ドキュメントの種類」を選び、「常に次の形式で保存」の一覧から該当するMicrosoft Office形式を選択します。