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これどうしようかな・・・どうしようか考えてみます。

「ぼくは本を読んでいる。」

2019-02-22 | _よむ__

登場人物たちの年齢は、二桁だ。
私だって 二桁だ。
ただ、彼らは二桁になって日が浅い。なにしろ 二年前は三年生だったのだから。
「ぼくは、幼くはないし、大人でもないってわけ。」
主人公のぼく(「ルカ」)は、そうつぶやいている。

「ぼくは本を読んでいる。」 ひこ・田中著 講談社 2019 を読んだ。
(小学生向け新聞連載小説〔2018年1月4日~3月31日〕が元になっている、とのこと。)

マンションに暮らすルカ。
両親の部屋、自分の部屋、LDK、そしてもう1室、両親が「本部屋」と呼んでいるスペースがあった。
ふとしたきっかけでその部屋に入ることとなったルカが本棚から偶然手にした本は、「小公女」だった。…

「小公女」が出てくる?そこに気をひかれて、読み始めた。
21世紀も六分の一以上経った時代に成長していく小学生たち。
例えば「ネットで調べる」、ルカたちには呼吸のようにごく自然なことのようだ。そんな風に
自分の時代や自分の子育て時代との違いを あれこれ考えながら読んでいった。
随分違うんだけれど 「幼くはないし、大人でもない」 そう言うとすると、同じカテゴリーになる。
違和感と納得と 二つ存在できる不思議を感じた読書となった。

ジャケットカバー、正面には主人公と思われる男の子が
裏面には 「小公女」の登場人物(動物)が配されている。おや、もう一人いますね(^_^)/。

 

 


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