ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

グレコ

2008-07-09 | ペット・動植物
毎日、仕事と家事と興味本位で首を突っ込んでいることに追われつつも、ここ数日ずっと気になっていることがあります。

ココでお話していた、グレーの大きな猫グレコのことです。

あの後すぐ、夜寝る前にひさしの深い玄関に猫のご飯を置いてみました。翌朝には空っぽのボールがぽつねんと残っていました。

次の夜も、その次の夜も・・・
そうこうしているうちに、空っぽにしている主、グレコは日中も姿を見せるようになり、ボールを出すとボールごと噛み付きそうな勢いで食べ始めました。死に物狂いで警戒感も何もない様子。思い切って触ってみると、あばら骨が数えられるほどガリガリに痩せていました。

(近くで見ると骨と皮ばかりなのがわかります。顔もキツネ顔に)


ガンの再発で逝ったピッピの看病から、ここまで痩せるにはどれほど食べていないか、ある程度想像がついたので瞬間的に涙があふれてきました。どんなにお腹を空かせていたことでしょう!もっと早く気がついてあげるべきでした。からだの大きさに惑わされ、ここまで痩せていることに気がつきませんでした。

もう後は食べたいだけ食べさせ、ボールが空になっているのを見つけるたびに、どんどん缶詰のキャットフードを足していきました。チャッチャの3、4日分を1日で軽く平らげていくグレコ。気のせいか肉付きが戻ってきたようで、同時に野性動物のようだった表情も柔らぎ、緊張しつつも頭を撫でられるまでになりました。

しかし、不意に立ち上がるとサッと逃げ、隣の家を通って通りに出て行ってしまいます。どこかねぐらにしている場所があるようです。少なくとも去年世話をしていたタビとは違い、うちの敷地で寝泊りしている様子ではありませんでした。

7月に入ると、朝、玄関を開けると待っているようになりました。

腹ばいになって前足をきれいに内側に折りたたみ、コンクリートの上にいました。
「はいはーい。朝ごはんにしましょうね♪」
と、子ども、チャッチャ、グレコの朝ごはんを用意していました。

それが7月3、4日を最後にふっつりと姿を見せなくなったのです。

1) 旅行に行っていた飼い主が戻ってきた
2) 誰かに拾われた
3) SPCA(動物愛護協会)に通報されて回収された
4) 交通事故に遭ったか誰かの物置に閉じ込められ動けなくなった

1)、2)であることを祈っています。
ただ、「まだ近所にいるのならどこかで見かけそうなのに」とも思いますが、前は見たことがなかった猫なので、元の生活に戻ったか新しい生活に入ったと心から信じたいです。

3)も食べ物と寝るところがあるので、大雨の中で鼻と前足で土を掘り、虫を探していたらしい姿から比べたらいいかもしれません。
(「必死で何か掘ってるみたいだった」と撮影した夫談→)

でも自由はありませんよね。そうなった以上はどうか誰かに引き取られますように。体重が戻ったらもっと穏やかな表情になっているでしょう。

4)の可能性は考えないようにしています。

一目だけでも元気な姿が見られたら・・・

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