ニュージーランド移住記録:日記「さいらん日和」

2004年に香港からニュージーランドに移住した西蘭(さいらん)一家。子育て終了、仕事もリタイア。好きに生きる記録です。

See you, Gina.

2008-07-20 | 家族&夫婦
連日「友人、友人!」と言ってきた彼女が帰国の途に。

きちんと素性(?)を説明する間もなく、ドドドドドと滞在が始まってしまったのですが、友人とは移住前の香港時代、西蘭家が9年間お世話になったフィリピン人のお手伝いさん、ジーナのことでした。

 (糖尿病猫チャッチャも朝晩インシュリンを打ってもらっていました。

お世話になったニャーン♪ピッピがいないのが残念だニャン→)


9年間も家族以外の人と一つ屋根の下で暮らし、寝食をともにする経験など、人生でそうないかと思います。夫婦共働きの場合、お手伝いさんを雇うことがごく普通のライフスタイルである香港でさえ、
「きゅ、9年間~(((@@)))」
と、驚かれたものです。


それぐらい彼女は有能なプロで、仕事ぶり、性格、誠実さ、熱心さ、心からの優しさ、思いやり、責任感、ユーモアのセンスと、どこをとっても私たちにとり完璧な人で、他の人と替えてみようなどとは夢にも思ったことがなかったばかりか、彼女との生活がずっと続くよう祈っていました。


(温も善も生まれたときからお世話になり、オムツを替えてもらい、お風呂に入れてもらい、彼女のベッドに潜り込んでおねしょをしたり←善
´ー`ゞ と、まったく頭が上がらないんです。でも身長180cmで頭が高い温・・・)


移住が実現したのも間接的には彼女のおかげです。
彼女がいたからこそ、私たちはフルタイムで働き一応子育てをしつつも、今では考えられないほど自由な時間があり、移住に向けて下調べをしたり、猫を預けて下見に来たりと好き勝手にできました。

私も家事・子育てのために仕事を中断する必要がなかったので、退職後すぐにフリーランスで仕事を始めることができ、永住権の申請も私名義にすることができました。こうした一つ一つのことを見ても、
彼女あっての西蘭家なのです。

移住を機にとうとう彼女とお別れすることになりましたが(実際は私の家事修行のために1年前倒しでお別れしました;_; 当時の苦労話はコチラコチラでも)、これは私たち一家にとって「本当の家族」になるために、絶対に必要なことでした。

彼女という絶好の緩衝材を失い、夫婦・親子がそれぞれ本音を吐きながら、お任せだった生活を七転八倒しつつ自分たちの手に取り戻してきた、これまでの5年間。楽しいことも大変なこともあり、それは今も続いていますが、移住は間違っていなかったと信じています。

離れが完成し準備が整ったところで、ジーナにご招待のメールを送りました。彼女の今の雇用主もとても協力的で、夏休みでヨーロッパに帰っている間、彼女がNZに滞在することをひとつ返事で承諾してくれました。協力が仰げなかったり、ペットがいる家庭だったらこうはいかなかったでしょうからラッキーでした。

着いた早々ファンガレイに1泊2日でチャリティー活動に行き、
戻ってくるや、今度は夫と子どもとロトルア旅行、
毎週1回は私とボランティアに出かけ、
初めてヨガとボーリングを経験し、
日本人宅にお呼ばれしたり、キウイの友人が遊びに来たり、
88歳のベットと何回か一緒に出かけ、
ソープフラワーや料理を一緒に作り(私が教わるばかりでしたが)、
電車やバスに乗ってシティーに行き、
雨の中で善のラグビーを観戦し、
ハチミツのおいしさと効用に目覚めてワークワースまで買いに行き、
近所を散歩し、
飲茶に行き、
フラットホワイト(南半球版シアトルコーヒー?)を飲み、
映画を観て、
七夕をして、
笑って、
話して、
2人でどれだけお湯を飲んだか ̄▽ ̄;(今やすっかりお湯呑みに)

楽しく充実した3週間でした。
人生において、家族以外でここまで私たちを知り、ときには家族以上に理解してくれ、一緒に暮らすことがまったく苦にならないほど打ち解けられる友人がいることが、どんなに貴重でありがたいことか、しみじみと感じました。


空港への道すがら、ほんの数分ながら大雨が。
「フィリピンでは旅立ちのときに降る雨は「神の恵み」(ブレッシング)と言って喜ばしいものなんです♪」
と嬉しそうなジーナ。
「へー。じゃ、どんどん降るといいねぇ。どうせクルマの中だし・・・」
とみんなで話していたら、いきなりひょうが降り始め、ビビッ、ビックリ@@;
窓にバキバキ当たる見た事もないひょうに彼女はただ呆然。
1、2分の出来事でしたが、なかなか心憎い天の演出?!

一生の友人にして恩人。 
ありがとう、ジーナ。また会おうね~!

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タイムレバレッジ 二人の私
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