銀色の恋人

2007年05月23日 | その他
著者の写真を(美形ロボットの)シルヴァーに料理してみた。この小説より、作者の顔のほうがずっとお耽美。60歳らしいけど、いつの写真だこれ。
主線ボールペン、着色は色鉛筆。
どっちかっていうと「メルニボネの皇子」という感じに。うわっ、懐かしい。



 銀色の恋人   タニス・リー 著
             (ハヤカワ文庫)



「平たい地球」シリーズを初めとするお耽美ファンタジーに定評のあるタニス・リーの、少女とロボットの恋を描いたライトノベル風のSFラブロマンス。
内容を一言で説明すると、

 マ○チの逆パターン


以上。
……いや、贅言費やすだけ疲れるだけだし。
要するに「腐女子系」そのまんまの世界。
原書は1981年に出版されてるみたいだから、20年以上時代を先取りしてる点は評価してもいいかも。

まあ、文学性がどうこうといった戯言を持ち出さなければ、こういう感傷少女趣味は嫌いじゃない。……訳者あとがきや解説では思いっきり持ち出してるけど。
人外との恋は、人型の、それも美形では成り立たない。
それだと人外であるということはただの記号、アクセサリーになってしまう。
真面目にこのテーマを描こうと思ったら、生理的に嫌悪感を催す、あるいは根本的に人間外の外見をしていることは大前提かと。

純粋な娯楽作品に意味だの文学性だのといったものを期待しない、健全な(?)腐女子の皆様にはおすすめ。
ただ、「平たい地球」シリーズのお耽美世界を期待すると、がっかりすることに。




3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
調べたのですが (リューヤ)
2007-05-24 08:25:33
伏字がどうしてもわかりません。それはともかく、「人外との恋は人型の、それも美形では成り立たない」との言葉に唸らされました。わたしが好きだったロボットとの恋愛漫画は…人型の美形でしたからね。不定形生物との恋愛漫画も、所詮美しい少女に姿を変えていましたし…真の姿のアメーバ型のまま愛し合えばいいじゃないかと思ったりもしました。
返信する
リューヤさんへ (ふにょ)
2007-05-24 20:31:59
伏せ字、分かる必要はありませんよ。腐女子以上に腐った世界です。私もとっくに見限りました。

小松左京だったかの短編SFに、蚊型宇宙人との恋愛を描いたコメディー風小説がありました。セックスシーンあります、蚊との(笑)
返信する
訂正 (ふにょ)
2007-05-25 20:21:03
小松左京ではなく小林泰三の間違いでした。
返信する