カーネーション

2012年05月13日 | その他植物







5月上旬写真。

 カーネーション。
別名・オランダセキチク(オランダ石竹)
英名・Carnation


ナデシコ科ダイアンサス(ナデシコ)属の多年生園芸植物。
地中海沿岸地域に自生する種と中国のセキチクを交配させたものが、現在のカーネーションの原形といわれる。
日本には江戸時代にオランダからもたらされ、「オランダセキチク」の和名がある。

ヨーロッパを中心に品種改良が重ねられ、切花向きの高性種から鉢植えに向く矮性種、花色も赤・ピンク・白・青紫・黄・複色など、多彩な品種群を擁するにいたる。
原種の花は一重らしいが現在流通するのは八重咲きが大半で、一重咲き品種は珍しい。

5月第2日曜日の「母の日」に贈る花として有名で、4~5月を中心に多く出回る。
カーネーションを母親に感謝をこめて贈るという風習は、1907年にアメリカ・ウエストバージニア州の女性が、母親の命日に故人の好きだったカーネーションを教会で配ったのが事の起こりという。

草丈は品種により30~90センチほど、細長い葉が対生し、茎葉には白い粉を吹く。
開花時期は一期咲きのものは春から初夏、四季咲き品種は条件さえあえば周年開花する。

「Carnation」は、花色からラテン語のincarnation(肉色)が由来とのこと。
冠飾りに用いられたことから、英語のcoronationの転訛との説もあり。


 ナデシコ科 ダイアンサス属
属名のDianthusは、ギリシア語のdios(神、ゼウス神)とanthos(花)が由来で、花の美しさから。
種小名caryophyllusは「ナデシコに似た姿の」。
花言葉は「母の愛情」「情熱」「あなたを熱愛します」など