ヘンルーダ

2010年01月03日 | その他植物





2009年6月中旬写真。

ヘンルーダ。
別名・ルー。

南ヨーロッパ原産の、ミカン科の常緑多年草。
日本には明治初期に渡来したというのが一説。
江戸時代に渡来したとも、平安時代にはすでに渡来していたとも、明治以前のものは別の植物との混同とも。
草丈は50センチから1メートル弱、葉は先が丸みを帯びた不規則な羽状複葉で、粉を吹いたような灰緑色。

春から初夏ごろ、黄~黄緑の小花を咲かせる。

全草に独特の香りがあり、ヨーロッパでは古くから薬やハーブとして、また呪術的な用途に用いられてきた。
虫除けや猫除けの効果もあり、ハーブとして園芸店での苗の扱いもあるが、有毒植物なので、食用や薬用としての利用は避けたほうが無難。


2009年8月下旬の実。
同じミカン科のサンショウの実を思わせる。


ミカン科ゆえ、アゲハの幼虫もつく。

「ヘンルーダ」は、オランダ語のWijnruit、あるいはポルトガル名の転訛。
「ルー(Rue)」は英名。


 ミカン科 ルータ(ヘンルーダ)属
属名のRutaは、古いラテン語のrue(草)が由来。

ちなみにミカン科はRutaceaeで、もともとは日本でもヘンルーダ科と呼んでいたらしい。