9月中旬写真。
シロザ(白藜)。
別名・シロアカザ(白藜)。
畑や道端に普通に見られる、アカザ科の一年草。
古くに日本に渡来した、史前帰化植物とされる。
草丈は最大で1メートル以上にもなり、茎は乾燥させて杖とされたほど。
葉は互生で、若葉は白い粉で覆われるが、表の粉は生長につれて落ちて、白いのは葉裏だけになる。
この粉が赤く、若葉が赤みがかって見える種類をアカザ(藜)といい、分類上はシロザの変種ということになっている。
「白藜」は白い藜。
シロザやアカザによく似たコアカザ(小藜)という種類もあるが、そちらは名前どおり小型で、葉が細長い。
8月頃から咲く花は風媒花で、非常に地味。
ある程度育った株の若葉は、おひたしや汁の実など食用に。
ただシュウ酸を多く含むらしいので、多食は避ける。
歯痛には葉の煎じ汁でうがい、虫刺されには生の葉の汁を塗布など、薬用にも。
アカザ科 ケノポディウム(アカザ)属
属名のChenopodiumは、ギリシア語のchen(ガチョウ)とpodion(小さな足)が由来で、葉の形から。