3/3虫

2009年03月03日 | 虫写真
2007年9月上旬写真。

今日は3月3日、桃の節句。
女児のある家庭では、雛壇にカイコの繭でできた虫を象った人形を飾り、女児に虫を食べさせ、健やかな成長を願う日です。
啓蟄ごろに活動を始める虫を食べることで大地の再生の力を取り込むという古来からの儀式と、上巳の節句の日に薬草を摘み厄を祓うという後の世の習慣が融合して、今の形になったといわれています。
昨今では「かわいそうだから」という理由だけで、虫を食べさせることをためらう親も多いようです。
そのような風潮が、虫にも触れない、あるいは誰彼構わずしがみついて薬漬けにならないと生きられないような女性を量産するのです。
嘆かわしいことです。

まずはオールマイティーにあらゆる風習で使われる、イモムシ。
イモムシのような玉の肌と、誰からも愛される愛嬌を願ってのものです。


これの象徴するところは誰にでもわかるであろう、アザミオオハムシ。
ぶくぶくと際限なく太っていくことを期待されているわけではないので、注意が必要です。


これは少々屈折した願いが込められている、ハラビロヘリカメムシなどのカメムシ類。
カメムシは悪臭を放つことから、大事な娘に悪い虫がつかないようということのようです。
身勝手な話ですが、親とはそうしたものかもしれません。


こちらはジョロウグモ、泣くことがないよう男を手玉に取る悪女になることを期待してのチョイスです。
歪んでるにもほどがありますが、これもまた親心というものなのかもしれません。


米粒詰草

2009年03月03日 | その他植物

2008年6月下旬写真。

コメツブツメクサ(米粒詰草)。
別名・キバナツメクサ(黄花詰草)、コゴメツメクサ(小米詰草)。

草地に普通に生える、マメ科の一年草。
ヨーロッパや西アジア原産で、明治時代に渡来して日本中に広がった帰化植物。
春から夏に、シロツメクサを小さくしたような黄花を咲かせ、実際シロツメクサと同属。
よく似た種類にコメツブウマゴヤシ(米粒馬肥やし)があり、そちらは草丈が大きめで、茎葉に白い細毛が目立つ。属も別。


 マメ科 トリフォリウム(シャジクソウ)属
Trifoliumはラテン語のtres(3)とfolium(葉)に由来し、3枚の子葉を持つことから。