和風スナック「歌舞伎町」は取手市内では異彩を放つネーミングであった。
「ママは、元東京・新宿の歌舞伎町で名を馳せたスケバンの“みどり”だ」と老人は言っていた。
「スケバンですか?」利根輪太郎は興味を覚えた。
店に入りまず驚いたのは高校生の女の子たちが4人も居たことだ。
「いらっしゃ」と笑顔で挨拶した一人に輪太郎は見覚えがあった。
ヤンキーのバイクの後ろにヘルメットもなく跨っている地元取手の女子生徒だった。
疾走するバイクの後ろで長い髪が風になびいているのを何度か見ていた。
横顔を見るとなかなかの美人であり、輪太郎好みの太ももであった。
「何にしまうか?」と聞きながら2人の女子校生が黄色いおしぼりを持ってきた。
「まずは、ビールだな」と老人は言いながらおしぼりを受け取る。
ママさんは赤く染めた髪をアップに結っていた。
濃紺の作務衣姿であり、豊満な胸をしていた。
左頬に5cmほどの傷があるが目花だちがハッキリしていてなかなかの美形である。
10人くらいが座れるカウンター席の他、奥は座敷になっていた。
老人は「ママの太ももを見てみたいものだ。それで通ってきているんだ」と輪太郎の耳もとで囁くが、ママさんはモンペを履いていた。
午後5時前であるが先客は3人居た。
一番右端にいた客がトイレに立った。
眼光が鋭い。
「今の男が、ママのこれだ」と老人は右手の親指を立てた。
「ママは、元東京・新宿の歌舞伎町で名を馳せたスケバンの“みどり”だ」と老人は言っていた。
「スケバンですか?」利根輪太郎は興味を覚えた。
店に入りまず驚いたのは高校生の女の子たちが4人も居たことだ。
「いらっしゃ」と笑顔で挨拶した一人に輪太郎は見覚えがあった。
ヤンキーのバイクの後ろにヘルメットもなく跨っている地元取手の女子生徒だった。
疾走するバイクの後ろで長い髪が風になびいているのを何度か見ていた。
横顔を見るとなかなかの美人であり、輪太郎好みの太ももであった。
「何にしまうか?」と聞きながら2人の女子校生が黄色いおしぼりを持ってきた。
「まずは、ビールだな」と老人は言いながらおしぼりを受け取る。
ママさんは赤く染めた髪をアップに結っていた。
濃紺の作務衣姿であり、豊満な胸をしていた。
左頬に5cmほどの傷があるが目花だちがハッキリしていてなかなかの美形である。
10人くらいが座れるカウンター席の他、奥は座敷になっていた。
老人は「ママの太ももを見てみたいものだ。それで通ってきているんだ」と輪太郎の耳もとで囁くが、ママさんはモンペを履いていた。
午後5時前であるが先客は3人居た。
一番右端にいた客がトイレに立った。
眼光が鋭い。
「今の男が、ママのこれだ」と老人は右手の親指を立てた。