医科歯科通信  (医療から政治・生活・文化まで発信)



40年余の取材歴を踏まえ情報を発信

ロッテ取得の特許成分 歯周病対策素材ユーカリ抽出物と

2015-08-06 20:12:35 | 歯科
<株式会社ロッテ 25年にわたる研究結果を発表>
その効果成分「マクロカルパールC」 
歯垢の生成抑制と歯ぐきの炎症の改善効果を説明
株式会社ロッテ 2015年7月29日
株式会社ロッテでは“むし歯”と並ぶ口腔の2大問題の1つ“歯周病”を、口腔だけにとらわれない健康に関係する問題だととらえ、これまで研究を続けてきました。その中で発見された、ユーカリ抽出物とその効果成分『マクロカルパールC』の、歯垢の生成を抑制し、歯ぐきの炎症の改善効果が立証された研究結果について、2015年7月28日(火)に発表会を開催いたしました。

研究発表会
厚生労働省によると、日本において35歳を超えると、8割以上が歯肉炎も含めた歯周病にかかっているという調査結果が出ています。また、歯周病は、年齢を重ねるごとに罹患率が上がるだけでなく、その深刻度も増していきます。そもそも歯周病が深刻になると、歯ぐきの不健康で最終的に歯が抜けてしまい“噛むこと”ができなくなります。慢性感染症なので、細菌の活動を封じるには治療の継続が必要です。さらに歯周病の怖い点は、影響が口の中だけで収まらないことです。近年の研究で、歯周病菌が肥満や全身の様々な病気に関係することが明らかになってきています。

1948年の創業以来ガムをつくり続け、“噛むこと”に取り組んできた弊社は社会のためにできることを考えるべく、本年「噛むこと研究室」を立ち上げ、様々な研究機関や企業と連携し、最適な“噛む”を提供することで、生活者の力になりたいと活動しています。また、“歯ぐきの健康”を通じて全身の健康を推進する団体『オーラルプロテクトコンソーシアム』に参画することについても、この度発表するなど、歯ぐきの健康化を促進するため、社内外で今後も活動してまいります。

今回のセミナーでは、「歯周病発生のメカニズムと、歯周病対策素材ユーカリ抽出物とその効果成分『マクロカルパールC』の効果」について、研究開発に携わった大阪大学 天野 敦雄 教授、株式会社ロッテ 中央研究所 基礎研究部 部長 大澤 謙二、大阪大学 永田 英樹 准教授の3名にご講演頂きました。

本講演で大阪大学 永田 英樹 准教授は、「歯周病は歯垢除去をはじめとする、日常のケアが非常に大切。その中で、歯垢の生成自体を抑制するユーカリ抽出物『マクロカルパールC』は、セルフケアとして今後大いに注目できる」と、ユーカリ抽出物『マクロカルパールC』の可能性について言及されていました。


【講演(1)】『日本人の口腔および口腔ケアの実態』
国民医療費の約3割を占めるなど、日本人にとって国民病といえる生活習慣病と、深く密接な関係があることが近年明らかになっている、「歯周病をはじめとした日本人の口腔および口腔ケアの実態」について、基礎知識やその予防法を交えて、大阪大学 歯学部長 天野 敦雄 教授よりご講演頂きました。

全身の健康を害すきっかけになる歯周病になることの弊害や、加速させる要因など、どのようなメカニズムで歯周病になりうるのかを説明。歯周病の最も重要な対策方法として、歯ブラシ、やデンタルフロスなどを活用した、セルフケアやプロフェッショナルケアについてご紹介頂きました。また、21世紀に求められるセルフケアとして、「抗菌・殺菌効果」「歯垢成熟抑制効果」を持つ食品成分の出現に注目されている旨も、お話しされていました。

◎天野 敦雄(あまの あつお)先生
大阪大学 歯学部長・大阪大学大学院 歯学研究科長
専門は予防歯科学、口腔感染症の感染制御、病原細菌の細胞内輸送。1984年大阪大学 歯学部卒業。2000年大阪大学大学院 歯学研究科 口腔分子免疫制御学講座 先端機器情報学分野教授。2011年より予防歯科学分野教授。歯周病に関する研究に取り組んでいる。


【講演(2)】『ユーカリ抽出物の効果成分について』
“歯周病”を、口腔だけにとらわれない健康に関係する問題だととらえ、これまで研究を続けてきた、歯周病対策素材ユーカリ抽出物とその効果成分『マクロカルパールC』について、「ユーカリ抽出物の効果成分について」として、株式会社ロッテ 中央研究所 基礎研究部 部長 大澤 謙二より講演いたしました。

ユーカリ抽出物を発見するまでの研究内容をはじめ、何故歯周病に着目したのかを説明。また、『マクロカルパールC』特有の抗菌効果(歯周病原因菌)や、歯垢形成阻害効果が強く、口の中の歯周病菌の増殖を抑制し、歯垢をつくられにくくして、歯周病を予防するメカニズムについて紹介いたしました。

◎大澤 謙二(おおさわ けんじ)
株式会社ロッテ 中央研究所 基礎研究部 部長
1985年株式会社ロッテ入社。「お菓子からお客様に健康を提供する」新商品開発の中で、ユーカリ抽出物を発見。1995年学会に発表。その後、本社勤務を経て、2014年ロッテ中央研究所に復帰。噛むこと研究室などで様々な研究を行う。


【講演(3)】『ユーカリ抽出物配合のガムの歯周病予防効果について』
「ユーカリ抽出物を配合したチューインガムは歯ぐきの健康に寄与できるか?」という疑問をもとに実施した、ヒト試験による効果の検証について、『ユーカリ抽出物配合のガムの歯周病予防効果について』と題し、大阪大学 歯学部 永田 英樹 准教授より講演頂きました。

講演では、無作為に人選し複数回実施した試験で、ユーカリ抽出物配合チューインガムから溶出されたマクロカルパールCをはじめとするユーカリ抽出物が、歯肉炎や歯周炎の原因である歯垢の堆積を抑制することにより、歯肉の炎症を抑制した結果、歯周病の臨床指標に有意な差がみられ、歯周病予防効果がある可能性が示されたことをご紹介頂きました。

◎永田 英樹(ながた ひでき)先生
大阪大学 歯学部 准教授
専門は予防歯科学、歯周病菌のバイオフィルム形成、歯周病予防のための機能性食品。1987年大阪大学 歯学部卒業。2003年大阪大学大学院 歯学研究科 助教授、2007年より准教授。天野教授とともに、歯周病に関する研究に取り組んでいる。


【ユーカリ抽出物『マクロカルパールC』とは?】
●ユーカリ抽出物の『マクロカルパールC』に、歯周病予防の効果!
ユーカリ(グロブラス種)の葉から抽出した成分「マクロカルパールC(*)」をはじめとするユーカリポリフェノール類には、歯周病予防の効果があることが明らかになっています。特にマクロカルパールCは、“歯周病菌への抗菌作用”と“歯垢形成の酵素を阻害する働き”が強く、口の中の歯周病菌の増殖を抑制し、歯垢をつくられにくくして、歯周病を予防します。この成分のもう一つの特徴は、歯周病菌には抗菌活性を発揮する一方で、口腔内の細菌叢や腸内細菌叢を大きく変えることはないという点です。ユーカリはもともとハーブティーなどの飲用にもなっていて安全性が認められていますが、細菌叢への影響が少ないことも確認済み。安心して口に入れることができます。

*マクロカルパールCは、特定のユーカリにのみ含まれ、ユーカリポリフェノールの中でも、歯周病予防効果が最も高い成分です。

●ユーカリ抽出物で、歯垢が減少!
ヒトを対象にした比較試験でも、『マクロカルパールC』などのユーカリ抽出物が歯周病を予防・改善するという結果が出ています。ユーカリ抽出物を配合したチューインガムの摂取で、“歯垢の蓄積”“歯肉の炎症”“歯肉からの出血”が抑えられ、“歯周ポケットの深さ”が改善されたことなどが、数値として示されました。この試験結果からも、ユーカリから抽出した成分が、歯周組織の健康維持・増進に有効に働くと考えられます。


■被験者:歯肉に炎症を有する20~40代
■試験群:ユーカリ抽出物0.6%添加ガム群 32名、
     ユーカリ抽出物0.4%添加ガム群 32名、
     無添加ガム群 33名
■摂取量:1回2粒、1日5回
■期間 :2006年2月~6月(大阪大学大学院 歯学研究科)


歯髄細胞を用いた再生医療分野への取組みについて

2015-08-06 19:05:00 | 歯科
タカラバイオ ニュースリリース
2015年7月24日

タカラバイオ株式会社は、歯髄細胞を用いた再生医療の開発に関し、株式会社再生医療推進機構(以下「再生医療推進機構社」)と共同で実施することに本日付で合意しました。
ヒトの乳歯や親知らずといった、従来は廃棄されていた脱落歯や抜去歯から容易に採取可能な歯髄細胞は、再生医療に利用できる幹細胞として有望視されています。今般、当社は、個人から本目的で歯髄細胞を預かり保管する「歯髄細胞バンク」事業を展開する再生医療推進機構社と共同で、歯髄細胞を用いた再生医療事業を目指し、以下項目を含む技術開発を実施いたします。

 ●他家移植を想定した、歯髄細胞の拡大培養法および品質評価法の確立
 ●歯髄細胞の凍結保存法の確立
 ●歯髄細胞培養用培地の最適化などの検討・開発

当社は、本共同開発を通して、適切に品質管理された、再生医療に利用できる歯髄細胞の調製技術の開発や歯髄細胞の培養に適した培地など製品の開発を行い、本技術を応用した再生医療製品の製造開発受託サービスの提供や培地など製品の販売を目指します。

当社は、今後とも再生医療分野の新製品・新サービスの開発に注力し、業績拡大を目指します。

<参考資料>
【株式会社再生医療推進機構の概要】
会社名 株式会社 再生医療推進機構
設立 平成20年10月30日
代表者 代表取締役 大友宏一
住所 東京都中央区銀座一丁目20番15号 (研究所:山梨県笛吹市)
会社概要 全国1,500施設の歯科医療施設と連携し、国内初となる歯髄細胞保管事業を運営する一方で、国立大学法人岐阜大学などの研究機関や製薬会社などとの共同開発により、保管細胞を利用した再生医療等製品(脳梗塞や脊髄損傷の神経再生製品、小児先天性疾患および歯科分野の再生医療製品など)の実用化に向け積極的に取り組んでいる
ホームページ http://www.acte-group.com/

【語句説明】
歯髄細胞
歯の神経に含まれる間葉系幹細胞の一種。脱落乳歯や親知らずなどから採取できる細胞です。歯という硬質の素材に保護されているため紫外線などの外部刺激を受けにくく、遺伝子は傷つきにくいとされています。
他家移植
再生医療において、他人の細胞を原料として製造された細胞や組織を移植することを他家移植と言います。一方で、自分の細胞を利用する場合は自家移植と言います。

手作りの義歯製作 年齢や性別で変える人工歯 

2015-08-03 12:43:47 | 歯科

歯科技工士・時見高志さん(上)

産経WEST 2015年8月2日 【プロフェッショナル~専門学校から】
 大阪府八尾市南部の八尾空港のすぐ近く。義歯を専門につくる歯科技工所「プラスONE」(八尾市木の本)がある。
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 社長の時見高志さん(55)を含め歯科技工士10人が日々、義歯(入れ歯)の製作に取り組んでいる。部分入れ歯から総入れ歯までを扱う。
 歯科技工所は、歯科医師との連携が欠かせない。
 歯が欠損するなどした患者はまず歯科医師のもとを訪れ診察を受ける。そこで歯茎や歯など上下の口の中をかたどった石(せっ)膏(こう)模型をつくり、歯科技工所に持ち込まれる。それをもとにロウを原料にした「咬(こう)合(ごう)堤(てい)」と呼ばれるものを製作。これを患者自身がかんでかみ合わせを調節する。かみ合わせは、患者が長年の習慣で、不自然になっているケースもあり、綿密な作業を通して本来のかみ合わせにしていく。そのうえで、アクリル製の義歯そのものの製作にかかり、一本一本既製の人(じん)工(こう)歯(し)をはめていく。
 人工歯は、黄色っぽかったり白っぽかったりと色の種類があり、大きさ、形もさまざま。患者に合わせて使い分ける。時見さんはこう説明する。
 「患者が男性なのか女性なのか、あるいは何歳かによって、人工歯を選びます。また個人によって歯の並べ方も変える。女性の場合は、女らしさが求められるなど、患者の好みを反映することも重要です」
 歯科医師から発注を受けてから、さまざまな工程をへて義歯は完成する。
 現代は、さまざまな分野にデジタル技術が導入され、コンピューター化が進んでいるが、義歯製作は、その大部分が歯科技工士による手作り。一つ一つの義歯を人間の手でていねいにつくりあげる作業だ。
 時見さんは昭和55年に新大阪歯科技工士専門学校(大阪市淀川区)を卒業し、国家資格の歯科技工士の資格を取得、民間の歯科診療所や歯科技工所勤務をへて、平成元年に大阪市内で「時見歯研」として独立。5年に有限会社化して「プラスONE」を立ち上げた。
 働く歯科技工士は独立当初、時見さん一人だけだったが、徐々に増え、現在の規模となった。
 日々、義歯製作や社員の指導にあたる一方で、大阪府歯科技工士会の会長、さらに全国組織である日本歯科技工士会副会長の要職も務め、業界全体の発展にも尽力。全国を飛び回っている。
 時見さんが歯科技工士の資格をとった頃、歯科技工士は男性が大部分で、女性は1割程度だったが、現代では女性の割合は増え、4割程度になった。ただ、全体的に高齢化しており、若い世代が少なくなっている。
 時見さんは「歯科技工士は社会が必要としている。ある程度年齢がいけば、ほとんどの人が入れ歯やさし歯などをしており、その恩恵を受けている」と強調。「歯科技工士は自分の努力次第で技術を向上させていけるすばらしい仕事。海外でも活躍している。ぜひ多くの若い人に目指してほしい」と話す。(張英壽)

8月1日より業務を開始 新会社「DSセルリア株式会社」

2015-08-03 12:38:35 | 歯科
8月1日より業務を開始する新会社「DSセルリア株式会社」の
設立についてご案内申しあげます。
グループ企業の広報に関しては、
デンタルサポートの広報部でも承らせていただきます。
何かございましたらいつでもご連絡ください。

DSセルリア株式会社もデンタルサポート株式会社同様に
ご高配を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申しあげます。



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新会社『DSセルリア株式会社』の設立のお知らせ

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デンタルサポート株式会社(千葉県千葉市、代表取締役社長:内田 武)は、
高齢者向け介護事業領域における新会社、DSセルリア株式会社を設立し、
8月1日より業務を開始いたしました。


DSセルリアは高齢者向け介護事業およびフィットネス事業を承継します。
各事業の特性を踏まえた柔軟な組織運営と、事業運営をすることで、
専門性の高い経営の基盤の構築と専門的スキルの高い人材をより多く育成し、
今まで以上に満足度の高いサービスの提供を目指して参ります。


■新会社概要
(1)会社名 DSセルリア株式会社(ディーエス セルリア カブシキガイシャ)
(2)資本金 1,000万円
(3)所在地 千葉県千葉市美浜区中瀬1-3 幕張テクノガーデンD棟17階
(4)代表者 清水 直人(代表取締役社長)
(5)設立年月日 平成27年4月27日
(6)事業内容 
・リハビリ型デイサービス トータルリハセンター
  (東京・神奈川・千葉に21ヶ所)
・訪問看護 DS訪問看護ステーション
       DS訪問看護ステーションサテライト蒲田
・フィットネス事業 ピラティススタジオ コレックス など
(7)株主構成 デンタルサポート株式会社100%



デンタルサポート株式会社
訪問歯科診療サポート、歯科技工、医科の訪問診療(在宅医療)サポート、
介護事業などを通し、歯科・医科・介護のワンストップサービスの提供を
目指しております。
主事業である訪問歯科診療サポートは、北海道から九州まで全国に展開。
ひと月に6万回以上の診療をサポートしている実績を存分に活かした、
啓発活動、情報発信を行っています。
海外においては、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイにて、医科・歯科併設の
クリニック「SAKURA Medical and Dental Clinic」を開設。
アジア、中東を中心に活動しています。

本社所在地:千葉県千葉市美浜区中瀬1-3幕張テクノガーデンD棟17階
設立:1989年(平成元年)5月
資本金:2億980万円
代表者:代表取締役社長 内田 武 (薬剤師・薬学博士)
ホームページ:http://www.dentalsupport.co.jp/


■本件に関する問い合わせ先
デンタルサポート株式会社 広報部 中山ちはる
TEL:043-213-6160  FAX:043-213-6491   
MAIL:WebStaff@dentalsupport.co.jp

「口腔からはじめるアンチエイジング」

2015-08-02 16:36:50 | 歯科
歯科衛生士向けに開催していた高齢者歯科学講座に
「口腔からはじめるアンチエイジング」が10月18日より加わります。
既存の「介護予防」「摂食・嚥下」の追加日程と併せてご案内申しあげます。

貴媒体で取り上げていただけましたら幸甚に存じます。
どうぞよろしくお願い申しあげます。


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表情筋・舌筋のマッサージとトレーニングで身体の衰えや病気を未然に防止

高齢者歯科学講座に「口腔からはじめるアンチエイジング」を新規開講

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訪問歯科診療サポートおよび歯科衛生士向けの口腔ケアセミナーを展開する
デンタル サポート株式会社(千葉県千葉市、代表取締役社長:内田 武)は、
「高齢者の口腔機能の維持・向上」に着目した複数のテーマで
歯科衛生士を対象に開催していた「高齢者歯科学講座」が好評につき、
既存テーマの「介護予防」「摂食・嚥下」に「アンチエイジング」を
新たに加えて開催します。
新企画の「口腔からはじめるアンチエイジング」は平成27年10月から
平成28年3月の間に、千葉で4回の開催を予定しています。

高齢者歯科学講座 URL:http://www.dentalsupport.co.jp/business/dh-dentistry.html


■新企画「口腔からはじめるアンチエイジング」概要
全身だけでなく、口腔も加齢と共に老化していきます。
口腔の老化が進むと全身疾患や食生活にも影響が出てきます。
口腔の老化の特徴や、表情筋・舌筋に有効なマッサージやトレーニング方法、
日本での潜在患者数は800万人といわれるドライマウスの対処法など、
歯科衛生士だからこそできる口腔からのアンチエイジングの方法が習得できる講座です。
幅広い年齢層に、より魅力的な情報を提供できる歯科衛生士を育成し、
歯科衛生士の活躍の場を広げることを目指します。


■「口腔からはじめるアンチエイジング」のご案内
【講 師】 新居 直実(デンタルサポート(株)歯科衛生士)
【参加費】 7,000円(税込み)
【対 象】 歯科衛生士
【内 容】 
 講義
(1)口腔の老化とは
(2)表情筋・舌筋について
(3)表情筋・舌筋のマッサージ、トレーニング
(4)ドライマウスとは
(5)ドライマウスの対応
 実習
(1)表情筋・舌筋のマッサージ、トレーニング(各自、相互実習)
(2)唾液分泌を促すためのマッサージ
【日 時】
(1)2015年 10月18日(日)10:00~13:00 
(2)2016年 1月31日(日)10:00~13:00 
(3)2016年 2月28日(日)10:00~13:00
(4)2016年 3月27日(日)10:00~13:00 
【会 場】
いずれもデンタルサポート株式会社 セミナールーム
〒261-8501 千葉県千葉市美浜区中瀬1-3幕張テクノガーデンD棟17階


■「高齢者歯科学講座」の概要
平成27年度の介護報酬改定の重点項目に、口腔・栄養管理への
取り組みの充実が示され、「経口維持加算」の再編・充実がされるなど
「口から食べる楽しみの支援の充実」が注目されています。
経口維持加算の見直しにより、介護の現場において、
歯科衛生士による摂食・嚥下機能の評価や訓練実施の需要は、
今後ますます高まるものと予測されます。
当講座は高齢者の「口腔機能の維持・向上」を支援する歯科衛生士として
欠かせない知識と技術の習得に加え、多職種連携に必要な関係職種それぞれの
役割と連携の図り方が理解出来る内容になっています。

平成27年度介護報酬改定の骨子
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12300000-Roukenkyoku/0000081007.pdf


■「高齢者歯科学講座」の特徴
・いずれの講座も前半に講義、後半に実技実習を行う構成。
 参加者全員が実際の口腔ケアや機能訓練、機能評価の方法を体験する事によって、
 より理解を深めることを目的とした実践型セミナー。
・講師は訪問歯科診療や介護予防事業の第一線で活躍している、
 経験豊富な歯科衛生士。
・歯科衛生士目線で考える介護予防概論や、診療現場ですぐに役立つ
 情報が得られる内容。


■「高齢者歯科学講座」の既存テーマの追加開催ご案内
(1)在宅高齢者を支える口腔ケア」口腔機能を評価するための基礎知識
【講 師】 柳橋 巳智子(デンタルサポート(株)歯科衛生士)
【参加費】 7,000円(税込み)
【日 時】
(1)2015年 9月 6日(日)10:00~13:00 
(2)2015年 10月25日(日)13:00~16:00 
【会 場】
 いずれもデンタルサポート株式会社 セミナールーム
〒261-8501 千葉県千葉市美浜区中瀬1-3幕張テクノガーデンD棟17階

(2)「歯科衛生士が実施する摂食・嚥下機能評価のアセスメント」
  -摂食・嚥下の問題把握と摂食・嚥下機能訓練について-
【講 師】 城 明妙(デンタルサポート(株)歯科衛生士)
【参加費】 7,000円(税込み)
【日 時】
(1)2015年 9月 6日(日)14:00~17:00 デンタルサポート株式会社セミナールーム
  〒261-8501 千葉県千葉市美浜区中瀬1-3幕張テクノガーデンD棟17階
(2)2015年 9月27日(日)14:00~17:00 WA東桜貨会議室 第一会議室(ビル2階)
〒461-0005名古屋市東区東桜1丁目2-8 
(3)2015年10月18日(日)14:00~17:00 デンタルサポート株式会社セミナールーム
  〒261-8501 千葉県千葉市美浜区中瀬1-3幕張テクノガーデンD棟17階

参加お申込み:http://www.dentalsupport.co.jp/business/dh-dentistry.html
 ※取材をご希望のマスメディアの方は、下記問い合わせ先の広報部に
  直接ご連絡ください。


デンタルサポート株式会社
訪問歯科診療サポート、歯科技工、医科の訪問診療(在宅医療)サポート、
介護事業等を運営。訪問歯科診療サポートにおいては、北海道から九州まで全国に展開。ひと月に6万回以上の診療をサポートしている実績を存分に活かした、啓発活動、情報発信を行っています。
海外においては、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイにて、
医科・歯科併設のクリニック「SAKURA Medical and Dental Clinic」を開設。
アジア、中東を中心に活動しています。

本社所在地:千葉県千葉市美浜区中瀬1-3幕張テクノガーデンD棟17階
設立:1989年(平成元年)5月
資本金:2億980万円
代表者: 代表取締役社長 内田 武(薬剤師・薬学博士)
ホームページ:http://www.dentalsupport.co.jp/

安保法案:公明離れの学会員次々…自民と協調に「失望」

2015-07-28 15:18:43 | 歯科
毎日新聞 2015年07月27日 21時07分(最終更新 07月28日 11時09分)
 安全保障関連法案審議の舞台が参院に移った。日を追って国民の批判が高まる中、自民と足並みをそろえる公明党の足元で、地方議員や支持母体の創価学会員たちの反発や離反が起きている。平和を訴え、与党の「ブレーキ役」を自任する党はどこへ向かうのか。
 愛知県武豊町の本村強町議(62)は創価学会員だが、公明党を離れ10カ月になる。「失望しました。平和の看板を掲げてきたのになぜだ、と」
 まだ党にいた昨年6月、集団的自衛権に反対する意見書案を共産党議員らとともに議会に提出し、自民系議員らを説得し、1票差で可決させた。これが後に反党的だと問題視されたが、信念を貫き離党。今春、町議選に無所属で出た。学会関係者に「あなたの個人票は(学会票の)2%だ」と警告されたが前回並みの得票で3選された。一部の学会員も陰で応援してくれたという。
 和歌山県岩出市の創価学会員、春村徳龍(のりたつ)さん(53)は19日、大阪での安保法案反対デモに家族で参加した。「法案は平和を求める学会の教えにそぐわない。『自民の歯止めになる』と公明党への投票を呼びかけてきたが裏切られた思いだ」
 デモ行進では、学会のシンボルの三色旗に「バイバイ公明党」などとプリントしたプラカードを掲げた。別の学会員がデザインし、ツイッターで配布していたものという。
 ツイッターには、東京都内の抗議デモで同種のプラカードを掲げる参加者の写真も投稿されている。春村さんは言う。「今は『点』に過ぎないが、線になり面になれば党に脅威となる。法案を止めるには学会員が声を上げるしかない」
 九州地区で活動する創価学会職員も「一般の会員は同じ感覚だ」と、抗議デモ参加に理解を示す。公明党の地方組織も批判への対応に追われる。沖縄県の党県本部関係者は、「支援者に批判的な意見が多い」。遠山清彦衆院議員(比例九州)の事務所でも、寄せられる意見の大半は「法案反対」。事務所は「戦争を止めるための法案だと、なかなか納得してもらえない」と頭を抱える。【町田結子、日下部聡、門田陽介】
 ◇2年前、全員「認めない」…解釈改憲巡り参院議員11人
 集団的自衛権を巡って、2013年に当選した公明党参院議員11人は、当時の毎日新聞の候補者アンケートに「行使容認のために憲法解釈を見直すべきではない」と回答しており、今回の参院審議入りを機に、11人のうち4人から改めて話を聞いた。
 アンケートは、国政選挙のたびに全候補者を対象に毎日新聞が実施し、政治課題を巡る賛否や見解を尋ねている。13年参院選で「集団的自衛権を行使できるよう、憲法解釈を見直すべきだと考えるか」という問いを設け、公明党候補11人がそろって「見直すべきではない」と回答した。
 「覚えていない。当時どういう政治状況だったのか……」。平木大作氏(比例)に2年前の回答の理由を聞くと、当惑の表情を浮かべた。今の見解を尋ねると、一転「集団的自衛権の容認は限定的」との政府の公式見解を展開。「限定的ではなくフルサイズの集団的自衛権を認めるための解釈見直しなら、2年前も今も反対だ。やろうと思ったら憲法改正しかない」と語った。
 魚住裕一郎氏(同)は「政府の考えは深まった。自国防衛だと総理も言っている」と説明した。若松謙維氏(同)は「政府の努力を覆すような報道はフェアではない」とマスコミ批判を口にした。新妻秀規氏(同)は「今回の見直しは専守防衛の枠内だ」と強調した。【樋岡徹也、林田七恵】

日歯連会長「献金は合法」

2015-07-10 02:21:14 | 歯科
 強制捜査後初めて記者会見

共同通信社 2015年6月29日(月) 配信

 政治団体「日本歯科医師連盟」(日歯連)の高木幹正会長が26日、東京都内で記者会見し、政治資金規正法違反の疑いが持たれている政治献金について「形式的にも実質的にも合法だ」との見解を示した。東京地検特捜部が4月に強制捜査に着手して以降、高木会長が記者会見したのは初めて。
 日歯連をめぐっては、年間の寄付上限額(5千万円)を超えないよう見せ掛けるため、2013年に民主党の西村正美参院議員を後援する政治団体を迂回し、自民党の石井みどり参院議員を後援する政治団体に5千万円を献金した疑いがある。
 会見では、寄付方法を誰が決めたのかといった質問が相次いだが、高木会長は「捜査中であり差し控えたい」と繰り返した。
 高木会長は、会見に先立ち開かれた日歯連内部の会合で「捜査でご迷惑をお掛けしている」と出席した歯科医らに陳謝。献金については「当時の合理的な判断に基づき処理した」と釈明した。













岡山大病院:口唇口蓋裂、連携して治療 

2015-07-10 02:09:46 | 歯科
センター開設 患者の負担軽減 /岡山
毎日新聞社 2015年6月29日(月) 配信
 岡山大病院(北区鹿田町)は、生まれつき唇や口の中に裂け目がある口唇(こうしん)口蓋(こうがい)裂を院内の複数にまたがる分野の医師らが連携して治療にあたる「口唇裂・口蓋裂総合治療センター」を県内で初めて開設した。患者の情報を院内で共有し、総合的・継続的な治療が施せるため、患者の負担軽減にもつながるという。
 口唇口蓋裂は、胎児期に唇や上顎(あご)の形成がうまく進まず、口の周辺が裂けた状態で生まれてくる先天性の疾患。修復手術や言語訓練などを受ければ外見的に分からず、発音も改善されて機能的な障害はなくなるという。日本では500~600人に1人の割合で生まれるとされる。
 治療には、出生時から成人するまでの長期間、多岐にわたる分野の受診が必要で、複数の病院や診療所に通わなければならないこともあり、時間的・経済的負担が大きくなるという。5月に開設された同センターでは、矯正歯科や口腔(こうくう)外科、形成外科などの各専門医が連携し、手術だけでなく、食事や話し方などについてもアドバイスなどが受けられる。
 センター長を務める上岡寛教授は「患者が動くことなく、医師が治療に行ける。より安心して治療を受けられる環境作りに努めたい」と話している。【瀬谷健介】














「患者様」という考え方をやめるべきとの結果が出た

2015-07-09 23:38:30 | 歯科
熊坂 blog (くまさか院長の愚言放言提言)
木曜日, 7月 09, 2015

知り合いが運営しているM3.comという医師向け情報発信ポータルサイトで、医師501人に対して「トラブル減に向けた提言」いうアンケートを実施した。面白い結果が見えて来ましたね。

医師と患者もしくはその家族とのトラブルを減らすための提案・・という自由回答なのだが。。。。。
減らす手立てなどない、幾ら丁寧に接してもトラブルになるときはなる、いろんな患者がいることを意識している、幾ら説明しても言いがかりをつける人は存在する、権利意識が不必要なほど高まり続ける今の社会では難しい、、、、等々。

この中で、、「患者様」をやめると言う意見が秀逸。
患者様という考え方はやめた方が良い。お金を支払うという点では顧客と同様だがこちらが営利目的ではない以上顧客ではない。患者様と呼ぶことで患者が勘違いしていると思う、「様」と客扱いしない、患者様の呼称はやめるべき。等々。。


OZ : I don't want to see your face again !
前からわしが言っていることですね。もちろんこちら側からだけの言い分ですから全部が全部というわけではありません。患者サイドからだって辟易する医者がいることも事実ですから。ただ、昨今の異常な権利意識に歯止めをかける一つの方法ではないかなと思います。

で、関連して(笑)、今日の当院の一コマ(フィクションです)。最近景気が良いせいか、こう言う方少しずつ増えてきます。ウチは基本的にこう言う場合は対応できないのでよろしくお願いします。



初診:男性:40代
P:何か(袋を開けようと)を強く噛んで前歯が取れたんで治せよ
      この時点で会話の出来ない失礼な奴だと分かったがとりあえず聞く
D:根っこが大丈夫か確認したいからレントゲンを撮らせてください
P:いらねえって
D:え?? 確認診断しなくて良いんですか?
P:いいからつけろって
D:だだつければ良いの?
P:どういう意味よ、ちゃんとつけろよ、こっちは忙しくて歯医者なんかこれねぇんだ。
D:じゃあ、ちゃんとさせくださいよ、明日取れても責任取れないから。
P:誰が責任取れって言った?取れたらまたすぐ来るからいいだろうよ。
D:だって今忙しくて来られないって言ってたんじゃないの。
P:なんだおめぇ、その口の利き方、言うとりできねぇなら他行くからもういい。
D:はいよ。(笑)

もう漫才。本気でぶち切れ怒って帰りましたが(フィクションです)、ご健勝をお祈りいたします。ワシの対応に問題があるのか患者の対応に問題があるのかお読みの方の判断にお任せします。
ちなみに黙って怒って帰られたのですが、こう言う場合だって初診料払うべきじゃないの?(笑)顧客じゃないんだからね。様じゃないんだからね。満足しなければお金は頂きません、、とか、保険診療に当てはまるのかなぁ。。


歯科医師として失格なら精神糾弾を。ワシは基本、こんな奴に頭下げてまで「様」と呼んで歯科医師としてメシを食っていこうとはこれっぽっちも思いません(笑)。はい。

くり返しますが、バブルの頃とか、ちょっと景気よくなった頃とか、本当にこういう感じの人種が、、、う〜ん、、何となく増えてくるのが不思議でならんですなぁ。。。。

すわ棄権! 錦織圭のネックは「歯並び」なのか

2015-07-09 10:07:15 | 歯科
PRESIDENT Online 2015年7月2日 配信
プレジデント探検隊【7】 PRESIDENT Online スペシャル
著者:タカ 大丸
錦織圭が棄権した。
全英(ウィンブルドン)オープン2回戦直前、当初より傷めていた左ふくらはぎの状態が思わしくないという理由で棄権を発表。会見で「この(2回戦の)試合はできても、勝てはしないと思ったのでやめた」と悔しそうな表情を浮かべた。
この一報を受け、英語・スペイン語同時通訳・翻訳者で、『ジョコビッチの生まれ変わる食事』(三五館)を手掛けるなど、国内外のスポーツ選手と広く深く交流しているタカ大丸氏が「スポーツ選手と歯」に関する注目すべき持論を展開する。
■芸能人は歯が命、アスリートは歯が全て
これまで、私はさまざまなスポーツを職業とするアスリートと会ってきた。
競技名で言うと、プロ野球、Jリーグ、ゴルフ、プロレス、カヌー、ボクシング、Pride、競輪、そしてテニスもいる。その中で、「歯」がいかに大切なのかを痛感させられてきた。
私が歯に着目するようになったのは、友人の元プロ野球選手・カズ山本(山本和範: 1999年までの23年間プロ野球界に在籍)との会話がきっかけだった。

ご記憶の方も多いと思うが、カズ山本は何度クビになってもバッティングセンターで練習しては別の球団と契約。バッファローズとホークスで42歳まで活躍し、現役最後の打席を本塁打で締めくくった男、本気で漫画『あぶさん』の主人公より選手生活を長く続けようとした男、究極の「野球バカ」である。
そんな彼に、私はあるとき疑問をぶつけたことがある。
「カズさん、清原(和博)さんが本塁打王になれなかったのは、歯が原因ではありませんか?」
するとカズ山本はしばらく目を閉じ、腕組みをしてから答えた。
「一概には言えないけど、歯は大事だと思うよ……」
そして続けた。
「オレも20代後半に腰を痛めてバットを振れなくなったことがあってな。そのとき、“テンプレート”という器具で奥歯のかみ合わせを矯正したら、腰痛が消えて、しかも偏頭痛もなくなったよ。あと、二日酔いすることもなくなった。オレが42歳まで現役でやれたのは、歯を治したおかげだな」
▼アスリートと歯の関係
「歯で活躍・飛躍」したのは最近で言えば、メジャーリーグのサンフランシスコ・ジャイアンツ、青木宣親選手だ。プロ1年目のヤクルト・スワローズ時代、フレッシュオールスターでMVPを獲得し、賞金の100万円を全額歯の矯正に投資した。その後の活躍については、ここで言うまでもないだろう。
アスリートにとって歯並びや噛み合わせなどは、パフォーマンス向上はもちろん、ケガ防止にもつながることは多くの歯科医が認めている。
そこで、俎上に載せたいのが、錦織圭だ。
■錦織のウィンブルドン棄権の理由は「歯」か?
6月半ばのドイツでの大会中に左ふくらはぎを傷め、準決勝途中で棄権した。幸い、6月末からの全英オープン(ウィンブルドン)には間に合い、1回戦を勝利した。ところが、昨夜、「2回戦を棄権する」と緊急会見をした。
原因は、その左ふくらはぎだ。1回戦がフルセットにもつれる展開で肉体的なダメージが大きかったのだろう。芝のコートの負荷が大きかった、と本人も述べている。強くなったがゆえに試合数が急増したことも要因としてはあるはずだ。
しかしながら、これまでの経歴を見ると、錦織のケガの多さは気になる。後述するように、彼は年々成長しランキングを上げてきたものの、絶えずケガに悩まされてきたということがわかる。
錦織にケガが多い原因のひとつは、もしかしたら「歯」ではないのか?
無論、ケガをしないアスリートはいない。私はこれまで数々の競技のさまざまなアスリートと出会ったが、ついぞ「五体満足」のアスリートだけは一人も出会ったことがない。
例えば、サッカー選手だ。
ちょうど今、私が翻訳しているレアル・マドリードのクリスティアーノ・ロナウドの本で興味深いデータを発見した。これまでの負傷欠場一覧である。見れば、両足首、両足の大腿二頭筋などをケガしている。
▼錦織のケガした部位、右ひじ、臀部、右肩、腰痛、右足首、左ひざ、股関節……

グラフを拡大
錦織圭 負傷棄権・欠場一覧
では、錦織はどうだろうか。錦織の自著『頂点への道』を参考に、棄権・欠場したもの一覧を私が独自にまとめてみた。
クリスティアーノ・ロナウドのものは2008年から始まっているが、錦織の一覧表は2009年から始まっている。つまり期間は錦織のほうが短いのだ(6月のドイツの大会、今回のウィンブルドンの棄権はこの表に含まれていない)。
それにも関わらず、右ひじ、臀部、大腿部、右肩、腰痛、腹斜筋、右足首、左ひざ、股関節、右足拇指球、そして今回の左ふくらはぎ、とケガの回数はずっと多い。
■錦織は「下あごのズレあり」「歯並びが内向きで窮屈」
確かに、運動量からいえばサッカーよりテニスのほうが多く、過酷だといわれる。だが、テニスに接触プレーはない。少なくとも、相手選手が足首にタックルをかけて削りに来る場面は絶対にない。そう考えると、クリスティアーノ・ロナウドがいかにケガが少なく、錦織のケガが多いかが浮き彫りになる。
なお、クリスティアーノ・ロナウドも元々歯並びが良かったわけではないが、マンチェスター時代から歯科矯正に取り組んできた。彼の治療経過については、ポルトガルの歯科学会で詳しく発表されている。治療の結果、彼のパフォーマンスとCM契約本数はどうなったか。世界中の誰もが知っている通りである。
アスリートとは、自らの肉体が資本でありながら、この肉体を傷つけなければ生きていけないというある種の矛盾を抱えた存在である。全てのプロアスリートが大なり小なり故障を抱えて生きている。それを踏まえた上でも、錦織圭の負傷頻度は高すぎる。今までの幾多のアスリートたちの実例や取材から考えて、これは歯が一因と思わざるをえないのだ。
▼歯科医「歯がケガ多発の一要因」
「私も一ファンとして錦織選手を見ていて、歯が気になっていたのですよ」
今回、錦織の歯を分析いただいたのは、ナグモ歯科赤坂クリニックの佐藤孝院長である。
「最終的には本人と面会して、口の中を見せてもらわないとわかりませんが……」
そう言いつつ、『頂点への道』の巻頭に収録されている幼少期から現在にいたるまでのプレー中のカラー写真をもとに分析していただいた。

錦織の自著『頂点への道』(文藝春秋)の表紙から判断すると、あごがやや右にズレているように見える。
「人間にとって、下あごは動物にとっての尻尾と同じバランサーの役割を果たします。下あごが鼻と首を結ぶ体の中心線上にあれば問題ないのですが、写真を見る限り錦織選手は下あごがズレているように見えますね」
佐藤はそう切り出した。写真を確認すると、確かに錦織のあごはほんの少しだが、体の中心線からずれているように見える。
「歯並びを描く曲線のことを歯列弓と言いますが、錦織選手は子供時代からもともと上の歯列弓が狭く、成人してからはさらに狭くなっていますね。そのため、上下とも全体的に歯が内向きに生えていて、歯並びが窮屈になり、余分な力を入れて噛みしめているように見えます。そこであなたが指摘する通り、ケガの遠因となっている可能性は否定できません」
余分な力による疲労や体への負担が蓄積し、ケガを誘発するのか。断定はできないが、専門の医師も錦織の負傷体質を危惧していたのだ。佐藤は錦織タイプの場合、どんな弊害がありうるか解説してくれた。
「特にプレー中に身体の重心がどちらかに大きく傾いた時、体幹が不安定になりバランスを崩しやすくなります。錦織選手はほとんどの場合、上下の歯を噛みしめてボールを打っているようです。瞬間的に歯を強く噛みしめるときに、筋肉でサポートはしますが、今の錦織選手の歯の噛み合わせ状態ですと、安定しないために故障しやすくなってしまうのではないでしょうか」
■歯科医の分析「錦織のガミースマイルは……」
錦織の場合、この歯並びに加えて、前述したように顎の位置の偏り問題がある。
「顎の位置が偏位している状態では打球も不安定になっているかもしれませんね。その点、(世界ランキング1位の)ジョコビッチやシャラポワの歯はバランスがとれていて、動きも滑らかでいい意味で余分な力が抜けています」
佐藤によれば、この「余分な力が抜けている」ということがアスリートには特に大事だと語る。
「口元をよく観察すると、特にジョコビッチはボールを打つ瞬間、口を開いた状態でボールを打っていることが多いようです。テニス選手が試合中、よく大きな声を出しますが、それは精神集中の他に歯が噛み合うのを避けるための無意識な行動となっているのかもしれません。通常、人はリラックスしている時は安静位と言って、上下の歯は噛み合わずに1~2mmあいているものなのです。ですから、試合中に歯が噛み合うのを避けているのはそれだけ余分な力が抜けているということでしょう」
▼笑うと歯茎が多く見えるのは問題あり?
また、錦織は笑うと歯茎が人より多く見えるが、これについては競技上問題がないのか?
「ガミースマイルのことですね。ガミーそのものには問題ありませんが、ガミーになるということは歯の生え方などに問題があるということでしょう」
では、錦織は歯列矯正をすればいいのか?
「いや、歯列矯正は2~3年かかりますし、歯の見た目と機能は必ずしもイコールではない。今の錦織選手には負担もリスクも大きすぎます」
ということは、もはや錦織の歯はもはや処置なし、手遅れなのか?
「そんなことはありません。カスタムメイドの装置を使ってあごの位置を矯正する“顎位矯正”をすればよいのです。顎位矯正の装置はいつでも外せますから、リスクも低いです。ゴルフだと、顎位を治すと飛距離が50ヤードは違ってきますから、テニス選手がここを治せばサーブのスピードが数%は上がり、ショットの正確さも増すでしょう。
実際、私には錦織選手の歯並びが球筋に悪影響を与えてるように見えます」
多くの一般人の“顎位矯正”(顎ズレの治療)にあたっている佐藤によれば、歯並びや噛み合わせの不調和が顎ズレを起こし、強く噛みしめることで様々な症状が出るとのこと。そのメカニズムは、顎ズレにより顔の歪み、姿勢の歪みという骨格の歪みと共に、付着している筋肉の緊張にアンバランスが生じて血行不良が起こる。それが、頭痛・肩こり・腰痛などの痛みとして発現する。したがって、顎位を正しい位置に誘導・矯正すると歪みがとれ血流が回復し、痛みがとれたり、体調維持・向上したり集中力アップしたりといった効果的な結果が得られるという。
佐藤は、錦織にぜひ直接聞いてみたいことがあるという。
「錦織選手は、首や肩が凝ることはないのですかね? アスリートだから、運動で解消しているのでしょうが……あと、耳鳴りはないのでしょうか? 一般に、キーンと高い音が聞こえるときは奥歯がすり減っていて、ボワーンと低い音のときは前がすり減っていると言われます」
■錦織もビジネスマンも歯を整えると人生が変わる
錦織に限らず、一般のビジネスマンにおいても、この噛み合わせの不具合や顎ズレは、日々の仕事の「パフォーマンス」に影響を与える。前出のカズ山本が言ったように、腰痛が軽減され、肩こり解消につながることもある。スポーツ医学では、歯を整えることで、瞬発力やボディバランスだけでなく、持久力や集中力も向上すると言われているのだ。
実は私自身ももともと歯並びが悪く、昨年タイのバンコクで大枚をはたき2週間かけて「大工事」をしたのでよくわかる。かつての私は歯並びが悪いのは「百害あって一利なし」だと思っていたが、大間違いだった。「千害あって一利なし」だ。
歯並びが悪ければ、歯磨きにも支障をきたし、虫歯や口臭にもつながる。すきっ歯だった昔の私は、英語のFやThを正確に発音できなかった。笑うときには無意識に口を手で隠していたが、今や何のためらいもなく口を開けられる。それだけでどれほど印象がよくなることか。
そのことで気持ちもより前向きになり、おかげさまで仕事も順調だ。下手な「婚活」をするくらいなら、歯を治す方がよほど有効である。お笑いコンビ「バナナマン」の日村勇紀を見れば、波及効果は明らかではないか(日村は歯並びが悪かったが、総額500万円をかけ治療。その後、フリーアナウンサーと交際)。
歯を治せば、錦織圭はケガに負けない体になり、今以上に強くなれる。一般のビジネスマンも、歯を変えれば人生を変えられる。残念ながら歯科業界からビタ一文もらっていないが、私はそう確信している(文中敬称略)。
タカ 大丸 1979年福岡県生、 岡山県出身。英語同時通訳者・スペイン語翻訳者で、韓国ドラマの字幕制作も手掛けるポリグロット(多言語話者)。米国ニューヨーク州立大学ポツダム校とイスラエルのテル・アヴィヴ大学で政治学を専攻。スペイン語翻訳書に『モウリーニョのリーダー論』、『モウリーニョ成功の秘密』(ともに実業之日本社)、英語翻訳書に『クリスティアーノ・ロナウド』(実業之日本社)、『ソロ-希望の物語』(KKベストセラーズ)などがある。雑誌のインタビュー・寄稿やテレビの通訳業務にも携わり「たけしのTVタックル」「ビートたけしの超常現象 Xファイル」など出演多数。これまでの訪問国数は30を超え、趣味のチェスではプロに勝ったこともある。

「人間の復興」めざして 訪問歯科診療

2015-07-06 14:57:38 | 歯科
「被災地と被災者に徹して寄り添い、共に汗と涙を流しながら、復興を粘り強く前へ進めてきた。
「大衆とともに」の立党精神のまま、公明党が被災地で貫いてきたのが、被災者に寄り添う「現場主義」
津波で交通手段が失われた岩手県沿岸部。
仮説住宅で不自由な避難生活を送る被災者は困っていたことの一つが「歯の治療」
訪問歯科診療には「常時寝たきりの状態」という診療報酬の基準があるため、ほとんどの被災者には該当しなかった。














“政治力”めぐり歯科医師会が二分 

2015-07-03 01:36:32 | 歯科
日歯連疑惑発覚の内幕
産経新聞6月30日(火)

東京地検特捜部から政治資金規正法違反容疑で強制捜査を受けている政治団体「日本歯科医師連盟」(日歯連)の高木幹正会長(70)が6月18日、歯科医師の業界団体「日本歯科医師会」の会長に選出された。次期会長をめぐっては業界を二分する“仁義なき戦い”が繰り広げられ、今回の「迂回(うかい)献金」疑惑発覚は「高木陣営へのネガティブキャンペーン」(日歯連幹部)との見方も。“お家騒動”の背景には、平成16年に業界を揺るがした「ヤミ献金事件」から続く確執もあるようだ。
■捜査に揺れた会長選
 「出席代議員数139名、高木幹正君、83票」
 18日、東京都千代田区の歯科医師会館で開かれた全国から歯科医師の代表者が集まる代議員会。議長が高木氏の得票数を読み上げた瞬間、会場内が「おお」と、どよめいた。高木氏を次期会長とする人事案が過半数で承認され、半年近く続いた騒動が幕引きとなった瞬間だった。
 歯科医師会は今年2月、退任表明していた大久保満男会長(73)の後任を選ぶ予備選挙を行い、高木氏は630票中346票を得て、大阪府歯科医師会長の太田謙司氏(64)を破って当選していた。
 その後、事態は思わぬ方向へ動き出す。日歯連が25年、石井みどり参院議員(66)=自民=の後援会へ、西村正美参院議員(51)=民主=の後援会を経由するなどして、政治資金規正法の上限額を超える計9500万円を寄付した疑いが浮上。東京地検が4月、強制捜査に乗り出したことで高木氏の会長就任を危ぶむ声が噴出した。
 そこで執行部は5月29日に臨時代議員会を開き、会員の意見を集約。出席した代議員から寄せられた意見は「高木氏は堂々と潔白を主張しているのだから、粛々と人事案を進めるべき」「国民の信頼回復のためにも、捜査結果が出るまで人事案を留保すべき」などで、双方が拮抗(きっこう)したかにみえていた。
 終了後、理事会が開かれ、「理事の圧倒的多数が人事議案提出を支持した」(大久保会長)として、予定通り高木氏を次期会長とする人事を進めることになった。
■「会長選と無関係なはずない」
 歯科医師会をパニックに陥れた今回の事件の発端は今年1月、日歯連の評議員会で発せられた1つの質問から始まった。
 「違法性はないのか。グレーな資金移動はやめた方がいい」
 出席評議員の1人が、日歯連から石井議員への「迂回献金」を問題視。この評議員は産経新聞の取材に対し、「収支報告書を見て疑問に思ったうちの(都道府県歯科医師会の)会員から相談された。執行部には『改善する』という回答を期待したのだが…」と話す。執行部は「テクニカルな要素であり、法的問題はない」と回答した。
 実はこの時期、水面下では次期会長をめぐり、高木派と太田派による歯科医師会を二分する熾烈(しれつ)な暗闘が繰り広げられていた。
 「医師の権利拡大という点で歯科は他の医療に比べて遅れている」「厚生労働省だけでなく、官邸など中枢と緊密な連携を取れる人は高木氏以外にいない」
 今年1月に都内のホテルに約400人を集めて開かれた「高木幹正氏と歯科の未来を語る会」で、議員らが高木氏をこう持ち上げた。菅義偉(すが・よしひで)官房長官のメッセージが読み上げられるなど政界との太いパイプが強調された。
 一方、太田陣営の推薦人名簿には、高木氏の側近であるはずの日歯連の理事長や副会長らが名前を連ね、大久保会長も後継者として指名した。「高木氏が当選すれば、昔の日歯連に戻ってしまう」との趣旨の匿名文書まで出回った。こうした中での疑惑発覚。ある日歯連幹部は「会長選と無関係なはずがない」と推測する。
■10年前の「ヤミ献金事件」の確執今も…
 対立の背景には、16年に発覚した「ヤミ献金事件」がある。事件では、日歯連から自民党旧橋本派へ1億円が渡ったとされ、当時、日歯連会長と歯科医師会長を兼任していた臼田貞夫氏が逮捕起訴され、有罪判決を受けた。
 一連の捜査では、診療報酬引き上げをめぐる贈収賄事件や日歯連に関係のある国会議員による資金横領事件なども発覚し、業界全体を揺るがす大不祥事に発展した。
 事件終結後、18年に立て直しを任された大久保会長は改革委員会を設置。(1)一体運営されてきた日歯連を分離する(2)政治資金の移動を銀行口座振り込みで行うなど透明化する−などの改革を断行した。ただ、「結果的に政治力が弱体化した」(業界関係者)との見方もある。
 大久保会長引退に伴い、歯科医師会から分断されてきた日歯連会長の高木氏が出馬することに、歯科医師会の政治力強化を期待する関東地方の日歯連役員らが支持を表明したのだ。
 これに対し、政治への過剰接近に警戒感を示す関西や北陸地方の歯科医師会役員らが反発。太田会長を対立候補とし、争う姿勢を示したのが、今回の会長選の内幕という。
 歯科医師はなぜ「政治力」を求めるのか。
 厚労省などによると、内科などの一般診療所数が全国約10万カ所(24年)に対し、歯科診療所は約6万8千カ所(同)もある。一方で医療費全体は12年の約30兆円から23年には約38兆円へ増大したにも関わらず、歯科医療費はこの10年間、2兆5千億円から2兆6800億円の間で横ばい状態が続いている。「歯科医の立場向上は業界にとって最重要課題」(日歯連幹部)という。
■新会長は強気だが…
 特捜部の捜査に関し、高木氏自身は今年6月18日の代議員会で「(疑われている資金移動は)当時の合理的判断で行ってきた。強い信念を持って連盟の姿勢を(特捜部に)切々と訴えている」とあくまで強気を貫く。
 高木氏の周辺も特捜部に「両議員の後援会はどちらも連盟内部の組織。一般会計から特別会計へ移したようなもので違法とは言えない」と説明しているもようだ。
 これに対し、ある検察幹部は「当初は『(両後援会は)独立した別団体』と主張していた。罪を逃れるための言い訳でしかない」。別の幹部は「説明通りであれば、後援会に資金を移動する必要があったのか。説明は不合理だ」と疑問を呈する。
 始まったばかりの高木新体制について、ある日歯連幹部は「これ以上、疑いを持たれるようなことが起こらなければいいが…」と胸中を語った。














頂点から奈落の底へ

2015-07-02 12:38:43 | 歯科
日本大学の交友会会長まで上り詰めたのだから当時の日本歯科医師会会長の臼田貞夫さんは日本歯科医師会の定例会見で胸を張って尋ねた。
「この中で、日本大学出身者は?」
実は2人の記者がいたが彼らは沈黙していた。
「おかしいな?!一人くらいはいるはずだがな」臼田会長は首を傾げながら心外な表情を浮かべた。
記者会見以外の場であったら、彼らは出身学部も明らかにしたかもしれない。
日本歯科医師会の創立記念日には天皇皇后両陛下も臨席され式典も挙行され、当時の臼田会長の気分も高揚していたであろう。
だが人間、頂点にある時に、躓くこともあるのだから人生の皮肉である。
「引きずり下ろしてやろう!」と画策する反対勢力もある。
例えば織田信長のように、下克上に遭遇して命さえ絶たれるのだ。

歯科臨床におけるガム徹底活用法

2015-06-25 12:14:44 | 歯科
齲蝕予防から咬合育成、筋機能改善、口腔リハまで

ガムに注目を!

口の健康のぷろ、噛むことのプロである歯科医師、歯科衛生士としてガムを早くから臨床に取り組んできた著者らがわかりやすくおまとめました。
この本には、ガムwp受付に置いてある歯科医院スタッフのための必須の知識、役立つ情報がいっぱい詰まっています。姫野かつよ・竹内正敏 著
2015年06月25日 A4変型判 78頁
4,104円(税込)
医学情報社

http://www.shien.co.jp/book/pdf/7578.pdf