[2014/09/04]
歯周病学専門誌『Journal of Periodontology』に発表されたところによると、コーヒーを飲むと歯周病の予防になる可能性があることがわかったそうです。
ボストン大学の研究では、1968年から1998年までの間、元軍人たちが3年に1度受けた歯科検診データを分析。平均年齢48歳の男性1152人のデータをもとに調べたところ、コーヒーを飲む人は、飲まない人に比べ、歯槽骨(歯を支えるあごの骨)の損失が少ないことが明らかになったとのこと。 このことから、研究では、コーヒーの摂取が歯周病の予防に役立っている可能性があるとしています。
コーヒーにはポリフェノールが含まれており、ポリフェノールには、抗酸化・抗炎症作用があることが知られています。そのため、これまでにもリオデジャネイロ連邦大学の研究チームが、「ブラックコーヒーは虫歯予防に効果がある」という研究結果を発表しています。
研究チームは、抜けた乳歯に、唾液から採取した細菌を付着させ、細菌バイオフィルム(歯垢)を培養。そしてコーヒー三大原種のひとつである「ロブスタコーヒーノキ」からとれた豆で淹れたコーヒーに、細菌バイオフィルムがついた歯を浸けておいたところ、コーヒーが、細菌バイオフィルムを分解し始めたのだそう。まだまだ研究は必要なものの、このことから、研究チームは「少なくとも特定のコーヒーが、歯垢の分解に有効であるのではないか」とみています。
とはいっても、これらはあくまでも砂糖の入っていないブラックコーヒーの場合。また、コーヒーの飲み過ぎは歯の着色にもつながることも、覚えておきましょう。
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