医科歯科通信  (医療から政治・生活・文化まで発信)



40年余の取材歴を踏まえ情報を発信

<ピロリ菌>中学校で検査、全国初 兵庫

2014-08-18 13:42:28 | 医療と介護
毎日新聞 8月17日(日)14時55分 配信
 「胃がんゼロのまち」を目指している兵庫県篠山市は独自の取り組みとして、市内の中学1年生全員366人を対象にヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)の検査を行う。今秋の学校検診に合わせて実施する。学校検診でピロリ菌検査を行うのは全国初という。

 ピロリ菌は胃の粘膜に慢性的な炎症を起こし胃がんが発生しやすい状況を作り出す。胃がん患者の約95%はピロリ菌を持っているという。

 市は2010年度から兵庫医大ささやま医療センターなどと共同で研究調査を行い、小児への感染が主に家族内感染であることなどが判明している。若年期(12~15歳)に感染の有無を確認して除菌治療につなげることで、本人だけでなく、親になった時の子どもへの感染も防止できるという。

 毎秋、中学校の学校検診で行われている尿検査後の尿を使ってピロリ菌検査をし、結果を自宅へ郵送する。【丸井康充】

原発事故で生物影響の恐れ 日米研究者が専門誌に

2014-08-18 12:57:49 | 社会問題・生活
共同通信社 2014年8月15日(金) 配信

 【ワシントン共同】東京電力福島第1原発事故に伴って放出された放射性物質が、周辺の鳥類や昆虫に遺伝子異常を引き起こしている可能性があるとする論文を、日本や米国の研究者が14日、米専門誌ジャーナル・オブ・へレディティーに発表した。
 米サウスカロライナ大のティモシー・ムソー教授は、1986年のチェルノブイリ原発事故後に周辺でツバメの羽毛に白い斑点ができる異常が見つかったと指摘。福島でも白斑のあるツバメが見つかったとの報告があることから「遺伝子レベルの分析や生態系への影響など広範で長期的な調査が必要だ」と訴えた。
 チェルノブイリでは鳥のミトコンドリア遺伝子に特定の異常が起きて個体数が減る現象がみられた。ムソー教授は同様の兆候が福島でも見つからないか注目している。
 琉球大の大瀧丈二(おおたき・じょうじ)准教授は、福島周辺で採取したチョウの一種ヤマトシジミの遺伝子や形態に異常が見つかったことを報告。一方で2011年9月をピークに異常率が減少していることから、ヤマトシジミが放射線の高い環境に適応している可能性があると指摘した。

エボラ熱、航空機内感染は「低リスク」 WHOが声明

2014-08-18 12:56:45 | 医療と介護
朝日新聞 2014年8月15日(金) 配信

 世界保健機関(WHO)は14日、航空機搭乗中のエボラ出血熱の感染のリスクについて、引き続き「低い」との声明を出した。その理由として「インフルエンザなどと違い、空気感染ではない」ことや、感染者はそもそも旅行できるような体調ではないことが多いことなどを理由に挙げた。
 WHOによると、エボラ出血熱の死者は11日現在、1069人で疑い例も含む感染者数は1975人。国別死者数はギニアが377人、リベリア355人、シエラレオネ334人、ナイジェリア3人。10日と11日だけで死者が56人増えた。(松尾一郎)

信仰の正当性

2014-08-18 06:25:57 | 社会問題・生活
紛争が続く中東 欧州の「30年戦争」と酷似


ルターの宗教改革以前、16世紀のヨーロッパで権威を持っていたのは、教会の教皇や神聖ローマ帝国の皇帝でした。
そのため、国王の権力は大きくありませんでした。
民衆も、どこからどこまでが自分の国なのか、はっきり分かっていなかったといいます。

しかし宗教改革以後、ヨーロッパでは教会や神聖ローマ帝国の権力は衰えます。
代わりに国が独立制を高め、主権国家と呼ばれるようになっていきました。

その後、神聖ローマ帝国内では、国どうしによる宗教対立が続きます。
1618年、ベーメンでプロテスタントが弾圧されたことをきっかけに、戦争が始まりました。

初め、この戦争は帝国内の内乱にすぎませんでした。
しかし、フランスやスペインなどの周辺諸国が介入し、争いは30年間続くことになります。
この戦争を、三十年戦争といいます。

各国が介入してきた表向きの理由は宗教でしたが、本当の狙いは、領土拡大でした。
フランスも、国としての宗派はカトリックでしたが、プロテスタントを支援しました。
プロテスタント側に付くことで、領土を拡大できると考えたためです。
こうして三十年戦争は、宗教戦争からヨーロッパの覇権をめぐる国際戦争へと発展していきました。

1648年、ウェストファリア条約によって、戦争は終結します。
その結果、スイスなどいくつかの国が独立を果たしました。
三十年戦争を境に、ヨーロッパではそれぞれの国が独立制を持つ主権国家体制が固まります。
そして各国では権力を王のもとに集中させる、中央集権化を進めました。

このような国づくりに、見事成功したのがフランスでした。
国王が政治をリードし、法律となり国民に秩序を与える、絶対主義と呼ばれる体制を確立します。
こうして、フランスは17世紀のヨーロッパに大きな影響力を持つようになりました。

現在ではスポーツ観戦をすると、自国を応援するのが一般的です。
しかし驚くことに、この当時は国という存在が、まだぼんやりしていました。

また、現在では考えられないことですが、キリスト教の宗派対立による戦争も影響していました。
プロテスタントとカトリックが戦い合ったことで、国民の国への所属意識が高まってきた時期でした。

核兵器のない世界実現へ 公明党が終戦記念日アピール

2014-08-18 06:13:00 | 社会問題・生活
公明新聞:2014年8月15日(金)


「人間の安全保障」をめざし禁止条約締結などにまい進

記録的な猛暑が続く中で、本日、69回目の8月15日を迎えました。終戦記念日にあたり、すべての戦争犠牲者の方々に謹んで哀悼の意を表しますとともに、ご遺族ならびに今なお深い傷跡を残されている戦傷病者の皆さまに対して心からお見舞いを申し上げます。

8月15日は、「不戦」「平和」を誓い合う日です。69年前の夏、「戦争はもう二度と繰り返さない」との強い決意で平和国家として再出発した「平和・日本」の初心は、日本国憲法の平和主義に明らかです。戦争・被爆体験の風化が言われる中で、私たちは、戦争の悲惨さ、残酷さを次世代に語り継ぐ努力をさらに強めていかなければなりません。

思えば1989年、マルタ島での米ソ首脳会談で東西冷戦の終結が宣言され、21世紀は「平和と人道の世紀」と期待されました。しかし、今も世界各地で紛争、暴力の連鎖が絶えることはなく、核兵器の脅威は核拡散という問題となって人類の生存を脅かしています。

「戦争のない地球」を実現するには、世界の人々がテロ、貧困、飢餓、災害、気候変動、感染症、麻薬などの「構造的暴力」から解放される「人間の安全保障」の推進が重要であり、とりわけ、唯一の被爆国である日本は、核兵器の非人道性を世界に訴え、核兵器廃絶に向けてリーダーシップを発揮していくべきであります。

公明党は、核兵器の使用はいかなる理由があっても許されぬ「絶対悪」との思想に基づき、断固たる決意で核兵器廃絶を推進してまいりました。先の8月6日には「核兵器のない世界に向けた法的枠組み」の構築を柱とする核廃絶提言をしたところであり、核兵器禁止条約の2020年締結などをめざし、志を同じくする人々と力を合わせ取り組みを加速させてまいります。

わが党は、今年11月17日に結党50年を迎えます。世界の恒久平和実現の結党の大目的を片時も忘れることなく、「平和の党」として、「憲法の平和主義のもとで平和国家の道を歩む」との平和政策をしっかりと堅持してまいります。

安全保障法制の整備に関する先の閣議決定においては、公明党が連立政権の一翼を担っているがゆえに憲法の平和主義、専守防衛を堅持し、平和国家としての新たな安全保障の枠組みをつくることができたと確信しています。今後とも丁寧な説明責任を尽くすとともに、法律改正など立法措置に対しても引き続き責務を果たしてまいります。

終戦記念日にあたり、公明党は、この半世紀、「平和の党」として闘い抜いてきた使命と責任をあらためて肝に銘じ、世界の平和と人類の繁栄に貢献する国づくりに邁進していくことを、ここに重ねてお誓い申し上げます。

「予想下手」を如何にカバーするかが課題

2014-08-18 02:50:02 | 創作欄


「なぜ、これまで、こんなことに気がつかなかったのだろう?」
利根輪太郎は、はたと思いついたのだ。
写真は元来、ファインダーを覗いて構図が決めまったところでシャッターを切っていた。
ところがデジタルカメラでは画面が表示さるのでカメラから目を離してシャッターを切る。
その場合はファインダーを覗いて構図を決めるのと微妙な誤差がでる。
彼はレンズカメラ機能に切り替えて、ファインダーを覗いてみた。
すると彼が意図したとおりの構図で写真が取れたのである。
彼が馴れ親しんできたレンズカメラ本来の機能が蘇ってきたのだ。
彼はある時期、データをそれほど重視しないで競輪を予想してきた。
「競輪は難しいな。車券がとれない」とファンの多くがぼやいている。
そのぼやきを聞いた彼は、「まぜ、今まで、そのことに気づかなかったのだろう?」と思いついたのである。
9人の選手が組んで競争をする競輪は意外と荒れるのだ。
それは競輪ファンたちが「予想下手」だからではないか?と彼は思いついたのだ。
競輪ファンの多くはスポーツ新聞を買わないし、競輪専門の新聞も買わない。
そして各競輪場に備えられている出走表を下に予想し車券を買っている。
つまり圧倒的な情報不足であることは否めない。
では多くのファンは何を根拠に車券を買っているのだろうか?
2場所くらいの成績と持ち点、あとは並び(ライン)である。
地元選手は地元選手同士で並んで競争をする。
競輪は風圧との闘いであるので、先頭を走る選手より風を避けて先頭の選手の後ろを走る選手の方が有利である。
だが先頭を走る選手とその背後を走る選手に力差があれば、離れてしまうことがままある。
また競輪ではレースの流れに左右される。
勝負どころで先行選手同士が逃げ争いをすれば、お互いが脚力をロスし失速する。
9人が一列に並んで走るのだから通常なら、勝負どころで後方に置かれた先行選手のラインは不利である。
ところが例えば、3人がラインを組んで走る通常のケースでは、先行争いをすると並走するので、9人のラインが6人のラインと同じくなる。
本来なら7番手にいるはずの別のラインが4番手の位置を確保することになる。
しかも逃げ争いで力をロスしているので、レースの流れは自ずと緩む。
そこを一気に後方から前段の選手たちを飲み込むこともできるのだ。
競輪ではそれを捲ると形容している。
彼はパソコンを駆使して出走選手のデータを分析してみた。
上がりタイムも重要だ。
つまり最後の200メールを平均何秒で走っているかである。
勝負どころでわずか1秒の判断ミスでも、後方に置かれてしまうのが競輪だ。
しかも「ブロックもあり」なのが競輪だ。
競馬で斜行すると失格となるが競輪は走る格闘技でもあるので、相手が落車しない限り相手の競争を妨害してもOK.。
体当たり頭突きもあり。
勝負どころは最後の4コーナーであるので、追い抜こうとした選手は前段にいる選手からのブロックを覚悟しなければならない。
しかし、駒の回転と同じで追い抜く選手の方の走力が勝っていれば弾き返せるか、ブロックを逃れて抜きさることができる。
その判断となるのが上がりタイムである。
彼はパソコンでソフトを創ったのだ。
特に選手間の対戦成績も無視できない。
競輪ファンたちの「予想下手」を如何にカバーするかが課題なのだ。