医科歯科通信  (医療から政治・生活・文化まで発信)



40年余の取材歴を踏まえ情報を発信

宮沢賢治の作品 東洋的というか非常に広い世界観

2014-08-10 10:20:01 | 編集スクランブル
★ヘイトスピーチ(差別扇動)
街宣車が「朝鮮人を殺せ」と叫んでいる。
なぜ、排外主義が噴出するようになったのか。
社会の「負け組」が外国人を標的に鬱憤を晴らしているように思われる。
在日コリアンに対する人のイメージが、個別具体的な人間ではなく歴的修正主義を介した想像のものだ。
具体的な外国人を知らないまま、歴史問題と関連づけた妄想を膨らませる。
しかし、外国人は地域社会で生きる生活者であり、歴史や外交と切り離して生身の人間としてみる必要がある。
★戦争・被爆体験の風化が叫ばれ、命の軽視が問われる現代。
★今や日本人の79・5%が戦後生まれとなった。
被爆者の平均年齢は79・44歳。
★戦争の実態を知らなければ、平和の主張も空理・空論になりかねない。
★熊本市民病院では、地域リハビリテーション病院と連携して、脳卒中患者の平均在院日数が60日から14日に短縮した。
この結果、この疾患における年間入院患者数は55人から617人へと大幅に増えた。
★宗教なき生活は舵なき船―ガンジー
★読書とは、あらゆる「継承」の基本になるものだと思います。
先人がどんな経験をし、どう思ったのかは、人間が未来をつくりあげていく時、最も基盤になるものです。
もし誰も本を読まなくなる世の中が来たら、それが一番恐ろしい世界かもしれませんね。作家・青来有一さん
★“自分は、人間の幸いのために一体何ができるのか”という問いが、宮沢賢治の作品には常に流れていると思います。
虫の苦しみまで思いを致す賢治は、東洋的というか非常に広い世界観を持っていると思います。
いかに人と違う本を読み、人とは異なる頭をつくりあげていくか。
それが、自分の独自性を輝かせることでしょう。青来さん













「招き入れる力」と「受け入れる力」の美しい共鳴

2014-08-10 03:14:38 | 創作欄
父親の平吾は息子の圭吾宛に遺書を残していた。
圭吾へのお願い
「母さんにも隠していたのだが、わしには愛人がいて隠し子も居たんだ。農協の事務員をしていた女で、名前は小菅沙智。出会った時はまが18歳だったが、農協の旅行で群馬県の四万温泉に行った時に深いなかになってしまった。
そしてわしとの間に生まれた娘に、わしが美音子と名づけた。小菅沙智との間は3年間続いたが沙智はまだ若い。当然の成り行きと思ったが沙智に男ができたのだ。それで沙智とは音信不通になってしまった。
興信所を使って調べてはみたが、所在を確かめることができなかった。
わしはもう長くない。それはわし自身が一番分かっていることだ。
小菅沙智と娘の美音子の居所を知りたい。
なんとしも心残りなんだ。
できればわしに代わって2人を探してもらいたい。
よろしく、頼む。
どうか、このことは母さんには内緒にしてくれ、お願いする。」
平吾
圭吾は遺書を3度読み返した。
謹厳実直そうな口ヒゲをはやした父平吾の遺影を圭吾は見つめ直した。
セピア色の昔の写真では若いころは役者のような端正な顔立ちをしていた父であり、「若いことの父さんは、圭吾よりずっといい男だったよ。私は父さんに惚れ込んで結婚したのさ」と母は言っていた。
それを聞いて圭吾は苦笑するほかなかった。

「招き入れる力」と「受け入れる力」の美しい共鳴

2014-08-10 02:35:59 | 創作欄
中村圭吾は3月に水戸県庁を定年退職し取手の実家へ戻ってきていた。
そして日々、利根川で釣りを楽しんでいた。
圭吾は農家の長男に生まれ茨城大学農学部へ進学したが、卒業後は県庁に勤めた。
父親の平吾は「農家を継がぬのなら大学へやるのではなかった。取手一高でよかったんだ」と悔いた。
平吾は取手一高に農業科を出て農家の後継者となった。
平吾は地元の農協の理事長も務め地元の農政にも尽力してきた。
その父は55歳の若さで胃がんのため亡くなった。
圭吾の母が通夜の席で「県庁を辞めて、取手に帰ってきてくれないか」と懇願したが、圭吾は「子どもたちの教育のこともあるし、妻は水戸の人間だ。それに今は母親の介護をしているので無理だ」と断った。
圭吾の妻菊江の母親は若年性アルツハイマーを発症していた。
当時、圭吾は34歳であった。
圭吾の妻は56歳の年に父親と同じ胃がんを発症し、最後は肺がんで亡くなった。
妻が健在であれば定年後も水戸にとどまっただろう。
だが、離婚をした娘の由香里が圭吾の実家に身を寄せていたので、圭吾も取手へ戻ってくることとなった。
由香里は父親と同じ大学の教養学部を卒業し中学の教師となり土浦に在住していた。
由香里は25歳の時に子宮筋腫となり子どもができない体となってしまった。
子どもを欲していた夫との関係がギグシャクしたのは互いに不幸のことであった。
だが夫婦間の問題は圭吾にとってもどうすることもできない問題であった。
圭吾の母の信子は80歳でまだ身心ともに健在であった。
「孫娘と一緒に住めるなんて思いもよらなかったよ」と信子は喜んでいた。

エボラウイルスについて (ファクトシート)

2014-08-10 01:22:04 | 厚生労働省
厚生労働省検疫所 発表

2014年3月 WHO文書 (原文〔英語〕へのリンク)
要点
●エボラウイルスは、ヒトでのエボラウイルス疾患(EVD;以前はエボラ出血熱と呼ばれていました)を起こします。
●EVDのアウトブレイクでは、致死率は90%にもなります。
●EVDのアウトブレイクは、主に、アフリカの中部と西部の熱帯雨林に近い僻村で発生します。
●ウイルスは野生動物からヒトに感染し、ヒト-ヒト感染によって広がります。
●オオコウモリ科のコウモリがエボラウイルスの自然宿主であると考えられています。
●ヒトにも、動物にも、特異的な治療やワクチンはありません。
 エボラウイルスは、ヒトにエボラウイルス疾患(EVD)を起こし、致死率は90%にもなります。エボラは、1976年の同時期に、スーダンのンザラとコンゴ民主共和国のヤンブクの2か所で初めて発生しました。後者は、エボラ川の近くの村で発生し、疾患名は川の名前にちなんで名づけられました。
 エボラウイルス属は、マールブルグウイルス属、クウェバウイルス(Cuevavirus)属、エボラウイルス属からなるフィロウイルス科の1属で、5種が含まれます。
 ・ブンディブギョ エボラウイルス(BDBV)
 ・ザイール エボラウイルス(EBOV)
 ・レストン エボラウイルス(RESTV)
 ・スーダン エボラウイルス(SUDV)
 ・タイフォレスト エボラウイルス(TAFV)
 BDBV、EBOV、SUDVの3種は、アフリカで、エボラ出血熱の大きなアウトブレイクを起こしてきました。一方で、RESTVとTAFVでは、これまで大きなアウトブレイクは起きていません。RESTVはフィリピンと中国で発見されており、ヒトに感染しますが、これまでのところ、発症者や死亡者は報告されていません。
感染経路
 エボラは、感染した動物の血液、分泌液、臓器、その他の体液に濃厚接触することにより感染します。アフリカでは、熱帯雨林の中で発見された、感染して発症または死亡したチンパンジー、ゴリラ、オオコウモリ、サル、森林に生息するレイヨウ、ヤマアラシを扱ったことによって感染した事例が記録されています。
 その後、感染したヒトの血液、分泌物、臓器、その他の体液に直接接触することにより、またそのような体液などで汚染された環境への間接的な暴露でヒト-ヒト感染が起こり、地域での感染が拡大します。会葬者が死亡者の身体に直接触る葬儀も、エボラ出血熱の感染伝播の一因となります。感染者が回復した後、7週間は精液からの感染が起こることがあります。
 ヘルスケアワーカーが、EVDの確定又は疑い患者を治療する際にしばしば感染しました。これは、感染予防対策が適切に行われずに濃厚接触したことによって起こりました。
 RESTVに感染したサルやブタと接触のあった労働者で、数人の感染例が記録されていますが、症状はありませんでした。このように、RESTVは、他のエボラウイルスに比べて、ヒトに病気を起こしにくいと考えられています。
 しかし、その報告は健康な成人男性に限られたものです。免疫不全の人、基礎疾患を持つ人、妊婦、小児などのすべての人について、ウイルスが感染することによる健康上の影響を結論づけるには時期尚早です。RESTVのヒトに対する病原性や病毒性について、最終的な結論に達するまでには、更なる研究が必要です。
症状と所見
 EVDは、急性のウイルス性疾患で、しばしば、発熱、激しい衰弱、筋肉痛、頭痛、咽頭痛が突然現れることが特徴です。これらの症状に続いて、嘔吐、下痢、発疹、腎障害、肝機能障害がみられ、内出血と外出血がみられることもあります。検査所見では、白血球の減少、血小板の減少、肝臓の酵素の上昇がみられます。
 感染したヒトの血液や分泌物にウイルスが存在する間は、他のヒトに感染する可能性があります。エボラウイルスは、実験室で感染した事例で、発症から61日目まで精液からエボラウイルスが分離された事例があります。
 潜伏期間(感染から発症するまでの期間)は2日から21日です。
診断
 マラリア、腸チフス、細菌性赤痢、コレラ、レプトスピラ症、ペスト、リケッチア症、回帰熱、髄膜炎、肝炎、他のウイルス性出血熱との鑑別診断が必要です。
 エボラウイルス感染の確定診断をつけられるのは、研究所で実施される、数種類の検査のみです。その検査方法は以下の通りです
 ・酵素免疫測定(ELISA)法
 ・抗原検出法
 ・血清中和試験
 ・逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)法
 ・細胞培養によるウイルス分離
 患者から採取した検体は、バイオハザードリスクが非常に高く、バイオセーフティーレベルが最も高い環境下でのみ取り扱うべきです。
予防と治療
 EVDに対するワクチンはありません。数種類のワクチンの試験が行われていますが、実用化はされていません。
 重症例に対しては、集中的な支持療法が必要です。患者は、しばしば脱水症状を起こし、電解質を含んだ輸液や経口補水液の投与が必要です。
 エボラ出血熱に対する特定的な治療は、まだありません。新しい薬物療法について現在評価が行われています。
エボラウイルスの自然宿主
 アフリカでは、オオコウモリ科の、特にウマヅラコウモリ(Hypsignathus monstrosus)、フランケオナシケンショウコウモリ(Epomops franqueti)、コクビワフルーツコウモリ(Myonycteris torquata)がエボラウイルスの自然宿主と考えられています。結果として、エボラウイルスの地理的分布は、オオコウモリの生息域に重なると考えられています。
動物のエボラウイルス
 ヒト以外の霊長類が人の感染源になっていますが、その霊長類がウイルスの保有宿主なのではなく、むしろ、人間と同様に偶発的に宿主になったと考えられています。1994年以降、EBOVとTAFVによるアウトブレイクでは、チンパンジーとゴリラの感染がみられました。
 RESTVは、1989年、1990年、1996年に、フィリピンで飼育され、米国に輸入されたマカクサル(カニクイザル)で重症のEVDのアウトブレイクが起こりました。また、1992年には、フィリピンからイタリアに輸入されたサルで発生しました。
 2008年以降、RESTVは、フィリピンや中国のブタで致死的な疾患の集団発生を起こしています。ブタでは無症候性感染も報告されており、ブタは、実験的なウイルス接種では発症しない傾向にあります。
予防
●家畜でのレストンエボラウイルスのコントロール
 動物に使用できる、エボラレストンウイルスに対するワクチンがありません。ブタやサルの飼育場の日常的な清掃と消毒(次亜塩素酸ナトリウムや他の洗剤による)がウイルスの失活化に有効と考えられています。
 アウトブレイクが疑われた場合には、すぐに建物を隔離すべきです。動物からヒトへの感染リスクを減らすために、死体の埋火葬を厳密に管理して、動物の殺処分が必要になることがあります。感染した動物が発見された農場の動物を他の地域に移動することを制限したり、禁止したりすることで、疾患の拡大を抑えることができます。
 ブタとサルのレストンエボラウイルスのアウトブレイクは、ヒトの感染に先行してきたので、獣医とヒトの公衆衛生当局に早期警報を提供するためには、新しい事例を発見するための積極的な動物健康監視システムの設立が欠かせません。
●人でのエボラウイルス感染のリスクの減少
 エボラ出血熱に対して、有効な治療法や人に使用できるワクチンがないので、ヒトでの感染と死亡を減らすためには、エボラウイルスに感染する危険因子の認識の向上と個人ができる予防対策を行うことしかできません。
 アフリカでは、エボラ出血熱のアウトブレイクが発生している間、リスクを減らすために、公衆衛生学的な啓発メッセージはいくつかの要因に焦点があてられるべきです。
・感染したオオコウモリやサルとの接触や、生肉を食べることによる、野生動物からヒトへの感染リスクの減少。動物は、手袋や、その他の適切な防護服を着用して取り扱うべきです。その産物(血と肉)は、食べる前に完全に加熱調理すべきです。
・感染した患者、特に患者の体液に直接または濃厚接触したヒトに感染者が発生している地域における、ヒトからヒトへの感染リスクの減少。エボラ出血熱の患者との身体的な濃厚接触は避けるべきです。自宅で病気の患者の世話をする時には、手袋や適切な個人防護具を着用するべきです。自宅で病気の患者の世話をした後と同様、病院に病気の親類を見舞った後にも、常に手洗いが必要です。
・エボラ出血熱が発生している地域では、住民に、病気の性質や、死体の埋葬を含むアウトブレイクを封じ込めるための対策を伝えるべきです。エボラ出血熱の死亡者は、迅速かつ安全に埋葬すべきです。
 アフリカの養豚場には、オオコウモリがいるので、感染の増幅の役割を果たします。伝播を止めるためには適切なバイオセキュリティ対策が実施されるべきです。
 RESTVについての公衆衛生学的な啓発メッセージは、危険な畜産やと殺方法、危険な鮮血、生乳、動物の組織の飲食の結果として起こる、ブタからヒトへの感染リスクを減らすことに焦点があてられるべきです。病気にかかった動物や、その組織を扱う時や、動物をと殺する時には、手袋や、その他の適切な防護服を着用するべきです。これまでに、ブタで、レストンエボラウイルスの感染事例が報告・検出された地域では、すべての動物の製品(血、肉、乳)は、飲食する前に、完全に加熱調理すべきです。
●医療機関での感染予防
 エボラウイルスのヒトからヒトへの感染は、主に、血液や体液への直接接触と関連します。適切な感染予防対策が取られていなかった医療従事者の感染が報告されています。
 EBVに感染した初期の患者は、初発症状が非特異的であるかもしれないので、確定するのは必ずしも可能ではありません。そのためヘルスケアワーカーは、診断名にかかわらず、すべての患者に対し常に標準予防策を取ることが重要です。基本的な手指衛生や呼吸衛生(マスク)、個人防護具の使用(感染物との接触や飛散のリスクに対応するため)、安全な注射手技、安全な埋葬方法が含まれます。
 エボラウイルス(EBV)に感染したと確定された患者や、その疑いのある患者の診療をするヘルスケアワーカーは、患者の血液や体液からの感染や、汚染された可能性のある環境に直接接触することによる感染を防ぐために感染予防策を実施すべきです。ヘルスケアワーカーがEBV感染患者と濃厚接触(1m以内)する場合、清潔な未滅菌長袖ガウンと手袋(必要な場合は滅菌済み)を着用すべきです。
 検査施設の勤務者もリスクはあります。エボラウイルス感染が疑われるヒトや動物から、診断のために採取された検体は、トレーニングを受けた職員が取り扱うべきであり、十分に設備が整った検査施設で処理すべきです。
WHOの対応
 WHOは、疾患の調査や感染拡大防止を支援するために、専門的な知識や文書を提供することによって、過去のすべてのエボラ出血熱のアウトブレイクに関わってきました。
 エボラ出血熱と確定された患者や疑いのある患者を診療する際に推奨する感染予防法は、2008年3月の「フィロウイルスによる出血熱(エボラ、マールブルグ)と確定された患者や、その疑いのある患者を診療する際に、暫定的に推奨する感染予防法(Interim infection control recommendations for care of patients with suspected or confirmed Filovirus (Ebola, Marburg) haemorrhagic fever)」の中で示しています。これは現在改訂中です。
 WHOは、医療における標準予防策に関する覚書を作成しました(現在改訂中)。標準予防策は、血液に由来する感染や、他の病原体による感染のリスクを減らすためのものです。標準予防策が、常に実施されていれば、血液や体液からの感染のほとんどが予防できると考えられます。
 標準予防策は、感染状況にかかわらず、すべての患者の医療に推奨されます。標準予防策には、基本的な感染予防方法が含まれ、手指衛生、血液や体液との直接接触を避けるために個人防護具の使用、針刺しや鋭利な医療器具による傷の予防、環境管理が含まれます。


出典
WHO Ebola virus disease Fact sheet March 2014
http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs103/en/index.html

エボラウイルス疾患:背景とサマリー
2014年3月 WHO文書 (原文〔英語〕へのリンク)
 WHOは、エボラウイルス疾患(EVD;以前はエボラ出血熱と呼ばれていました)の流行発生に対応して各国政府を支援しています。現在流行の原因はザイールエボラウイルスと非常に相同性の高い(98%)エボラウイルス株によるものと確定されています。これは西アフリカでこの疾患が確認された最初の事例です。初発症例はギニア南東部で報告されました。すぐに流行が始まりいくつかの地区とコナクリでEVD患者と死亡者が報告されました。少数の疑い症例と死亡者が近隣国でも報告され、その全員がギニアへの渡航歴がありました。確定症例はギニアとリベリアから報告されています。
 最新の疑い症例、確定症例、死亡者についての報告はホームページを参照してください。(参照:http://www.who.int/csr/don/en/ )
 エボラウイルス属はフィロウイルス科3属の中の一つで、フィロウイルス科には他にマールブルグウイルス属、クウェバウイルス属があります。エボラウイルス属には5種が属しています。ブンディブギョエボラウイルス(BDBV)、ザイールエボラウイルス(EBOV)、レストンエボラウイルス(RESTV)、スーダンエボラウイルス(SUDV)、タイフォレストエボラウイルス(TAFV)。BDBV、EBOV、SUDVの3種は、アフリカで、エボラ出血熱の大きなアウトブレイクを起こしてきました。一方で、RESTVとTAFVでは、これまで大きなアウトブレイクは起きていません。今回の流行の患者から採取された検体でEBOVが陽性になりました。
 アフリカではオオコウモリがエボラウイルスの自然宿主と考えられています。ウイルスは野生動物から感染したオオコウモリと接触したヒトへ伝播されるか、コウモリの唾液や糞との接触で感染したサル、チンパンジーやゴリラ、ブタを介してヒトへ伝搬されます。
 感染した動物をする過程や血液、ミルク、生肉、半調理肉を摂取したりすることでヒトへ感染する可能性があります。
 そして感染したヒトの血液、分泌物、他の体液に直接接触したり、汚染された注射針や環境中の他の物品と接触したりすることでヒトからヒトへ伝搬されます。
 EVDは致死率が90%にもなりますが、重症の急性ウイルス性疾患で、しばしば急に発症し、極端な衰弱、筋肉痛、頭痛、吐き気や咽頭痛がみられます。その後、嘔吐、下痢、肝や腎機能不全がみられ、一部では内出血、外部出血がみられます。検査データではしばしば白血球や血小板減少、肝酵素の上昇が認められます。
 ウイルスの感染から発症までの潜伏期間は、2日から21日です。感染したヒトの血液や分泌物にウイルスが存在する間は、他のヒトに感染する可能性があり、発症後61日間にもわたったという報告があります。
 EVDの診断を考えるとき、他のもっとよくある疾患を見落としてはいけません;例えば、マラリア、腸チフス、細菌性赤痢、コレラ、レプトスピラ症、ペスト、リケッチア症、回帰熱、髄膜炎、肝炎、他のウイルス性出血熱です。
 EVDの確定診断は検査室での検査によってなされます。患者検体は感染源としてのリスクが高いので、検査は生物学的封じ込めの最大の環境下で行われます。
 ワクチンも、特異的な治療法もありません。重症例に対しては、集中的な支持療法が必要です。患者は、しばしば脱水症状を起こし、電解質を含んだ輸液や経口補水液の投与が必要です。
 ヒトでの感染と死亡を減らすためには、エボラウイルスに感染する危険因子の認識の向上と個人ができる予防対策を行うことしかできません。無防備でのエボラ患者との濃厚接触は避けるべきです。家庭で患者の看護をする際には、手袋や個人予防具(個人予防具着装前、特に脱装後の手指衛生を含め)の適切な使用の訓練を行うべきです。通常の手指衛生は病院へ患者の見舞いへ行った後や家庭で病人の看護をするときにも必要です。
 ヘルスケアワーカーの感染のほとんどが基本的な感染防御対策がとられていないことに起因すると報告されています。 どのような患者を介護するヘルスケアワーカーも標準的予防策を訓練すべきです。エボラウイルス感染が疑われる又は確定された患者を介護するときは、ヘルスケアワーカーは標準防予防策に加え、患者の血液や体液、またはそれらを含んでいる可能性のある状況への暴露を避けるための感染制御策をとるべきです。
 エボラウイルス疾患で死亡した患者の遺体の埋葬への対応もウイルスを伝播する高いリスクがあります。死亡した患者は迅速かつ安全に埋葬されるべきです。
 WHOは政府や自治体、技術的なパートナーと協調して、状況の評価と制御を支援するための専門家を配置しました。隔離施設や、移動検査室を設置しました;感染予防、制御、臨床的な管理ガイドラインが提供されました;注意喚起と教育キャンペーン、社会的動員、リスクコミュニケーションが流行地域で実施されています。
 EVDが最近報告された地域へ滞在する人は感染時の症状に注意し最初の症状が出たらすぐに受診して下さい。
 流行地域へ渡航し帰国した人が疑わしい症状で受診した場合、医師はEVDの可能性を考慮してください。マラリア、腸チフス、細菌性赤痢、コレラ、レプトスピラ症、ペスト、リケッチア症、回帰熱、髄膜炎、肝炎、他のウイルス性出血熱との鑑別診断が必要です。
 WHOは、EVDを疑わせる症状のサーベイランスを含むサーベイランスの強化と、IHR(2005)に基づくヒト感染症の検知と報告を確実にするため、通常ではないパターンの注意深い観察と国家健康対策の継続を各国に奨励します。
 WHOはこの事例に関し渡航や貿易の制限を推奨しません。
参考
WHO
Ebola virus disease:background and summary 3 April 2014
http://www.who.int/csr/don/2014_04_ebola/en/

「足元から」行動を起こす

2014-08-10 00:35:22 | 受けとめる力

★サッカーワールドカップ、オリンピックなどへの熱戦に対する応援。
若者たちが求める“何か”の表れとしての「ニッポン」の連呼。
トラキチとしても試合に熱狂するのは分かる。
それは“一体感への要求”ともいうべきものだ。
たくさんの仲間と「一体感」を味合う喜びや感動は「みんなと一緒に何かをしたい」という欲求でもある。
自分が集団の中にいることで、一種の安心感も得られるだろう。
そのエネルーギーで世の中を変えることはできないだろうか?
★「多くの人が“もっとデカイことを”と発想するが、現実に苦しむ人たちに寄り添い、目の前のことに向き合わなければ、結局は足元を救われる。面倒だが、さまざまな民意を調整し、人々を結びつけていくこと。自分たちできる『その積み重ね』が、社会を豊かにする」反貧困ネットワーク事務局長・湯浅誠さん
★「足元から」行動を起こす。
「わが地域」で地道な取り組みを繰り返し、人々を結びつけていく。
このようにして育まれた「一体感」こそが、社会をより良い方向へ変革する力となる。
★人間と人間を結びながら、より良い地域社会を築いていく。
その挑戦を、今いる場所から起こしていきたい。









済州島で慰安婦を強制連行したとする証言は虚偽だと判断

2014-08-10 00:03:23 | 社会問題・生活
8月5日、朝日新聞(朝刊)が、慰安婦問題の口火を切った吉田清治氏に関する記事を撤回した上、挺身隊と慰安婦を誤用していたと認めた。朝日新聞DIGITAL(8月5日05時00分配信)記事の中には、「『済州島で連行』証言 裏付け得られず虚偽と判断」とあるが、どことなく他人事であり、記事の最後に至っては目も当てられない。
読者のみなさまへ

吉田氏が済州島で慰安婦を強制連行したとする証言は虚偽だと判断し、記事を取り消します。当時、虚偽の証言を見抜けませんでした。済州島を再取材しましたが、証言を裏付ける話は得られませんでした。研究者への取材でも証言の確信部分についての矛盾がいくつも明らかになりました。



植村 隆(うえむら たかし、1958年4月 ‐ )は、北星学園大学非常勤講師、元新聞記者、元朝日新聞社社員。
1991年、いわゆる従軍慰安婦問題を初めて報道したが、事実に反する捏造であったと指摘されている。

妻の母親は韓国人で慰安婦等の支援団体「太平洋戦争犠牲者遺族会」の会長。

植村の記事にある金学順の証言と、アジア太平洋戦争韓国人犠牲者補償請求事件における金学順の陳述には異なる点も多い。
また女子挺身隊と慰安婦を混同した「『女子挺身隊』の名で戦場に連行され、日本軍人相手に売春行為を強いられた『朝鮮人従軍慰安婦』」という解説について、2014年8月5日になって朝日新聞は、植村記者が資料を誤用し、間違った内容を記載したと訂正記事を載せた[9]。植村本人は、「記事の検証をすべき」という週刊文春記者の指摘に対し、答えることをせずに逃げるような態度を取っている。
本記事を発端とし国際社会にいわゆる従軍慰安婦問題が提起されていくこととなる。

朝日新聞による2014年8月の検証記事[編集]

①元慰安婦の裁判支援をした団体の幹部である義母から便宜を図ってもらった②元慰安婦がキーセン(妓生)学校に通っていたことを隠し、人身売買であるのに強制連行されたように書いたという二点の批判に対し、①については、「挺対協から元慰安婦の証言のことを聞いた、当時のソウル支局長からの連絡で韓国に向かった。義母からの情報提供はなかった」と植村が否定したことを根拠に便宜供与はなかったとし、②についても「証言テープ中で金さんがキーセン学校について語るのを聞いていない」「そのことは知らなかった。意図的に触れなかったわけではない」という植村本人の説明を元に、意図的な事実のねじ曲げではなかったと結論付けた。

金学順の記事に対する批判[編集]
西岡力は「すべては朝日新聞の捏造から始まった」、山際澄夫は「朝日新聞こそ「従軍慰安婦」捏造を謝罪せよ」との論説を掲載している。
池田信夫は、「慰安婦について調査委員会を設置せよ」において、金学順が日本政府に対する訴訟の原告として名乗りでた時は、「親に40円でキーセンに売られた」と訴状に書いていたのに、植村隆記者が「女子挺身隊の名で戦場に連行され、日本軍人相手に売春行為を強いられた朝鮮人従軍慰安婦のうち、一人が名乗り出た」と報じ、これが騒ぎの発端になったとして、これは誤報ではなく意図的な捏造であり、植村記者の妻は韓国人で義母が訴訟の原告団長だったので、義母の訴訟を有利にするために「日本軍の強制連行」という話にしたのだ、と批判している。


---------------------------------
・従軍慰安婦は、ほとんど全て職業売春婦です。
 (残りは慰安婦を斡旋した朝鮮人業者に騙された人達です。)

従軍慰安婦の正体は自分の意思で売春婦になったか、ブローカーなどの朝鮮人に騙されて
売られた人達です、慰安婦の斡旋は朝鮮人業者の、商売でもあったからです。

日本は何ら謝罪する必要はなく、これは全て自己都合か個人犯罪です。

多くの元朝鮮人慰安婦達が、日本軍によって強制連行でないと証言している。

1.中国に連行された、洪江林は「近所のおばさんに誘われて、奉天の売春宿に入った」

2.洪愛珍は「見習いを経て14歳の時に朝鮮人に騙されて、上海の売春宿に入った」

3.河君子は「1944年、17歳の時に朝鮮人の2人に慰問団と騙されて漢口の売春宿に入った」

文玉珠の証言「顔見知りの朝鮮..人に騙された」
結局、韓国側調査で信憑性があるとされた証言のうち、従軍慰安婦として強制連行されたと認められたものは、ひとつもない、
というのが実態である。

金学順さんとはこんな人です(上記「国際派日本人養成講座」より引用)。

 平成3年8月11日付け朝日新聞は、社会面トップで「思い出すと今も涙」「元朝鮮人従軍慰安婦 戦後半世紀重い口開く」との
タイトルで、「日中戦争や第二次大戦の際、女子挺身隊の戦場に連行され、日本軍人相手に売春行為を強いられた朝鮮人従軍慰安婦の
うち、一人が」名乗り出たと報じた。

 しかし、この女性、金学順さんは、「女子挺身隊」として連行などされていない事を、8月14日の記者会見で自ら語っている。
ある韓国紙はそれを次のように報じた。[2,p291]

>生活が苦しくなった母親によって14歳の時に平壌のあるキーセン検番(日本でいう置屋)に売られていった。
三年間の検番生活を終えた金さんが初めての就職だと思って、検番の義父に連れていかれた所が、華北の日本軍300名余りが
いる部隊の前だった」

>「ハンギョレ新聞」'91年8月15日付

 当時、内地でもよくあった気の毒な「身売り」の話なのである。
 国家による組織的な強制連行とは関係ない。

 ↓続いて、4~5千万円相当の貯金をしたという文玉珠さんの証言。
 米軍がレポートした慰安婦の実態も合わせてお読み下さい(上記「国際派日本人養成講座」より引用)。

一年後の証言、

「日本と朝鮮の憲兵、刑事に強制連行された」

「しかし、一年後に脱走して帰郷した」

「その後、食堂で働けば金になると騙されて再び慰安婦になった」




ETV2001「女性国際戦犯法廷」についての朝日新聞虚偽捏造記事を論破する
            法学士グレアム グリーン(投稿)
http://www.jiyuu-shikan.org/frontline/green/etv2001.html
 こう言った捏造報道を垂れ流し、正常な言論報道を破壊しつづけている朝日新聞は、
やはり正常な言論維持の観点から徹底的に合法的ボイコットで叩き潰す以外には方法は
ないように思われます。

 いわゆる「慰安婦問題」に関しては、公文書の調査の結果では何ら日本軍による強制的
連行が実行された確証が見出されていない。したがってそれ自体、単なる商行為であった。
これを強制連行などと捏造したのは朝日新聞の責任である。何ら根拠のないものへの報道
は報道の真実性と客観性を蹂躙する行為である。
 (韓国のソウル大学の安垂直教授は、彼がコンタクト出来た40人以上の女性の証言を検討
した所、半数以上の証言は矛盾していたり、時代背景と違っていたり、事実を歪められてい
たと言っています。
彼はそのうち19人の証言をまとめて発表していますが、その内日本軍に
強制されて慰安婦にさせられたと言っているのは、僅か4人に過ぎません。
 しかもその内の一人は釜山で働いたと言い、他の一人は富山で働いた、と言っていますが、
釜山にも富山にも軍の慰安所はなかったのです。残る2人の内一人は前述の金学順であり、
今一人は文玉珠です。文玉珠は日本政府に対する訴訟で、当初は娼婦として売られたと
言っています。日本政府はこの問題について厳密な調査や適切な裏付け捜査を行わず、
日本の伝統的な手法と「NO」と言えない性格により、「政治的」に丸く収めようとし、恥ずべき
河野声明を出したのです。それは軍に責任をかぶせる、信じられない程の官僚的な、無責任
なものでした。
 左翼新聞の朝日新聞は事態を悪化させる重要な役割を果たしました。というのは彼女らの
最初の証言である「娼婦として売られた」といった、大変重要な証言を報道しなかったのです。
慰安婦問題は貧困と悪徳業者による悲劇でした。軍には何の責任もありません。この問題
における朝日新聞の責任は極めて重大です。)

また、文玉珠は、自分の不注意で失効した郵便貯金の返還要求し裁判を起こし、その中で1943年
から1945年までの3年足らずで売春業で26,145円を貯金した、現在の貨幣価値で8千万円くらい
です、陸軍大将の年収が6,600円の時代に、日本軍の性奴隷が陸軍大将より稼いでいる、どこが性奴隷
なのでしょうか。