7月17日(日)
この日も暑かったよ~ おデート
だからって、念入りにお化粧を施工したのに、バス停
へ向かう間にすっかり流れ落ちてしまいました。
おデートの言葉でピンときたアナタ スルドイです
そう、福島で被災したメロンパンさんとのおデートです
メールでは、時々やりとりをしていましたが、やっぱり顔が見たい、声が聞きたい。やっと思いが叶います
本当は、渋谷のホールでも開場前にチラリと彼女の姿を確認していました。
でも彼女は人気者で、私と同じようにメロンパンさんのことをずっと気にかけていた人が沢山いて、すぐに多くの人に囲まれてしまいます。
コンサート終了後に、少しだけ話をしていざ
待ち合わせ場所は、吉祥寺
さて、私はちゃんとメロンパンさんを案内することはできるのでしょうか
待ち合わせは12時だったので、ランチができるカフェへ
私が選んだのは、落ち着いた雰囲気の和風カフェ「茶の愉」 竹に囲まれた静かなカフェです。
このお店、少人数のグループ用に個室があって予約ができるそうです。外にテラスもあって、そこでワンチャンと一緒にティータイムを楽しむことができるそうですよ。
ランチメニューから、私はパスタセットを
サラダは普通でしたが、冷たいコーンポタージュがとっても美味しかったです
パスタは、桜エビとホタテだったかな。ズッキーニは苦手なので、全部メロンパンさんに食べてもらいました
メロンパンさんは、おうちでズッキーニも作っていたし、色々なお野菜を作っていたそうです。
でも、もうその畑もないのよね
メロンパンさんは、 和風の茶の愉弁当
この黒っぽいTシャツ姿の人が、メロンパンさんですよー しっかりババTでババヘッズをアピッてます。
風呂敷包みでテーブルに登場しただけで、超ハイテンションになっちゃいました 風呂敷を畳むと、三段重ねのお弁当
なんだか大名になったみたい
食後にメロンパンさんはコーヒーを、私はマスカットの紅茶を頂きました。
このマスカットの紅茶がとっても美味しくってね、カフェでは紅茶やお茶も買えるスペースがあったので、なんで買ってこなかったんだーって、帰宅してからかなり
このブログに遊びに来てくださっている方々も、メロンパンさんのこと、とっても心配してくださっていて、私もとても嬉しかったです
今回は、メロンパンさんにあまりお時間がなかったことと、彼女の様子がどんな風なのか確かめたかったので、二人だけで会ってきました。
会う前は、あんなことを伝えたい、こんなこと聞いてみたいって山ほど話したいことがあったのに、ほんとうに山ほどあったんですよ
でもね、いざ目の前に本人がいると、そんなことみーんな吹っ飛んでしまって、くだらないおしゃべりになってしまいました。
メロンパンさんは、元気そうでした ちょっと痩せてスリムになって、イイ女に変身してました。(←すぐ茶化してしまうのが私の悪い癖です、ごめんなさい)
メロンパンさんは、避難所での大変だった時のことも、楽しい思い出のように笑顔で話してくれました。
時々、凄惨な様子も聞きました。
私がもっと聞き上手だったら、話すことで心が軽くなることや、心の整理になることもあるのだろうけど、なんたって私、聞き上手じゃないのよ、ごめんね
和やかに楽しく語らっている二人は、どんな風に見えたかしら?
まさか、震災の話とは思ってないわよね。
元々、快活で優しくって世話好きで、明るい太陽みたいな、陽だまりみたいな人なんですよ、メロンパンさんて。
避難所でも、お年寄りとか困っているひとのお世話をしてたみたいです。余計なお節介だったかもしれないんだけどねぇ~なんていいながら。
私が主人の転勤で全国を渡り歩いているのを、「羨ましい、自分は生まれた町から出たことがない」って言っていました。
それなのに、今回こんなことで町を出ることになって。
福島は原発の事故の影響で、放射能に対して東京では考えられないくらい敏感になっているらしいです。
私は、放射能の話題に対して自分の方から遠ざかっている、情報から逃げているふしがあります。
私は、四日市で一人の時間、よく空を眺めていました。空や太陽や雲や風、月や星、友達はいないけど空が一番の友達でした。
メロンパンさんには、いま空がありません。窓枠に囲まれた四角い小さな空しかありません。
彼女は、毎日、洗濯物がヒラヒラしているのを眺めているそうです。
早く彼女が無理に笑顔を作らなくってもいい日がきますように。元気なふりをしなくってもいい日がきますように。
3月、4月と自然には逆らえないと、仕方がないと、あまりの非常時で思考がストップしていた時間。
いま、ゆっくりその時計が動き出して、被災地の人の心も動き出しています。
封印していた悲しみや怒りや苦しさ恨み、溶けだした心から滲み出てきてると思います。
前向きになろうとする心を、ドロドロした気持ちが泥濘になって足を止めさせることもあるかも。
でも、焦らないでほしい、前に歩きたくなる日がくるよ。空を見上げることができる日がくるよ。飛びたくなる日だってきっとくるよ。
馬場さんのコンサートで、何度も涙をこらえていたのですが、どうしても堪えきれずに号泣したのが、アンコールで歌われた明日に咲く花
明日に咲く花 馬場俊英.wmv
今でも、曲のタイトルを見ただけ、聞いただけで涙が出ちゃいます
でもね、これが今、メロンパンさんに伝えたい私の気持ち
津波がすべてのものを持ち去った何もなくなった所に、しばらくたって水仙の花がいっぱい咲いたそうです。
東京にいると3月や4月に水仙!?って思うかもしれないけど、春が遅い東北では、雪が解けて春を告げる花が水仙。北海道ではなんと4~5月に咲く花です。
水仙だけでなく、他にも咲いて、紫陽花も咲いたそうですよ。
津波に負けずに必死に花を咲かせた姿に、きっと多くの人が生きるチカラ、生きる勇気をみたのでしょうね。
逢えない時も、見えない時も・・・いつも思っているよ
早く咲く花 遅く咲く花 ・・・今年咲く花、うまく咲けない花
信じているよ・・・オジサンだってオバサンだって、お爺ちゃんだってお婆ちゃんだって、みんなみんな まだまだ明日咲く花の蕾を持っていて、明日、明後日、もっと先かもしれないけど咲く花を持っているって。
メロンパンさん、あなたの大応援団はあなたが思っている以上に沢山あって、私もその応援してる一人だし、いつだってあなたの給水所・救護所になるよ。
なんだかねぇ~、ボンヤリだけど、奇跡って起こせるんじゃないかな~って思うんだ だからね、色々なことを諦めちゃだめだよ。
オバチャンだけど、もう一花、二花、三花、たくさん花咲かせましょう。ちょっと色褪せてるかもしれないけどね
またお茶しましょうね。今度は、ランチだけではなく、ケーキセットも食べたいよ~