ユニコムかつしかつれづれ日記

NPO法人ユニコムかつしかのパソコン教室活動などのよしなしごとを、そこはかとなくゆるりと書きしるしてまいります

クラテスの妻

2015-11-03 | 日記

ひとりの女性の名がどうしても思い出せません。

身も心も美しい人でした・・・といっても今の人ではなく、古代ギリシャの女性哲学者。

すっきりしたいので、本棚から文庫本を取り出して調べてみました。

 

文庫本の上巻に、中下巻も含めた人名目次がついています。

タレス、ソロン、キロン・・・と始まる上巻には、それと思しき名前はありません。

中巻に入ってアリストテレス・・・ディオゲネス・・・ヒッパルキア・・・この人だ!

 

これで気がついたのですが、男性の名前の最後にはスかンがつきます。

ソクラテス、ピュタゴラス、ヘラクレイトス、パルメニデス、デモクリトスなどなど。

一方のン派は、プラトン、パイドン、クリトン、ソロン、ゼノンなどなど。

 

計82名の中の紅一点は、スでもンでもなく、ア。

それがわかっていれば、お尻がアの人を探したのに・・・お尻フェチか、わたしは。

そういえば、ギリシャ神話でも、レア、ヘスティア、ペネロペイア、メディアなどの女神がいます。

 

聖母マリア。命名のルールみたいなものがあったのでしょうか。

アでなくとも、ヘラ、アテナ、ヘレネ、パンドラ・・・母音で終わる名が多いようです。

母なるものの名にふさわしい?

 

ディオゲネスの弟子にクラテスという人がいました。

ディオゲネスは、日向ぼっこの邪魔だからそこをどいとくれ、とアレクサンダーに物申した人です。

その弟子ですから、クラテスもまた富も名誉も望みませんでした。

 

「幸せ」と人がいっているものは、虚栄心が手に入れた虚しいものである。

クラテスも恥だの外聞だのを気にすることなく、自分の欲望に打ち勝って自然に生きようとした人。

なのですが、見かけは容貌も体格も貧相だったといいます。

 

男は見かけが9割。でも、それが何なのさ、と夫に選んだのがヒッパルキア。

言い寄る数多の男には目もくれず、彼と一緒になれなければ死んじゃうわ!

また、不正ということについて男を言い負かした逸話が残っています。

 

女は家にいて奥ゆかしくあるべし、という時代。

それが、夫と一緒に酒を飲んだり、人前で夫と愛を交わしたり・・・。

今風にいえば、かなりぶっ飛んだ女性ではあったようでした。

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