ユニコムかつしかつれづれ日記

NPO法人ユニコムかつしかのパソコン教室活動などのよしなしごとを、そこはかとなくゆるりと書きしるしてまいります

文化の日でした

2015-11-04 | 日記

 

「文化」と聞いて真っ先に連想するのは、わたしの場合は「文化住宅」。

20代半ばの頃、大阪で2年ほど暮らした時に、はじめてこの言葉を耳にしました。

文字通り、文化的な住宅、という意味なのでしょう。

 

とはいっても実体は、木造2階建ての棟割アパートです。

どこが文化的かというと、各戸にそれぞれ台所と便所がつくところ。

それまでのアパートや長屋は、台所や便所を共同利用していたことを思えば、たしかに文化的?

 

経済成長が始まった頃、今のマンションの前身ともいうべき共同住宅だったのでしょう。

関西の不動産業者が「文化住宅」として売り出したら、あっという間に広まったそうです。

文化鍋、文化包丁などと言うのも関西発らしくて、関西人は文化がお好き?

 

この「文化」という言葉、てっきり明治の頃の造語か翻訳語かと思っていました。

造語だとすると、文明開化を縮めて、文化にしたとか。

でも、たしか文化・文政という年号が江戸期にあったよな、ということはそれまでもあったわけだ。

 

せっかくの文化の日なので、調べてみました。

漢語としての「文化」は、文治教化の意味で古くから使われていた、とあります。

文治教化とは、刑罰や威力を用いないで導き教えること。

 

文治教化ねえ、文化・文政の年号とどこかでつながっているのでしょうか。

ついでに調べてみたら、滑稽本、俳諧、川柳、浮世絵など町人文化が栄えた時代。

徳川家斉の治世下。いまよりはるかに文化的? いまは文治教化より軍事強化がお好き?

 

今使われる「文化」は、やはり明治の頃の翻訳語で、英語のCultureにあてたようです。

Cultureのもとはラテン語のculturaで、耕作する、育成する意味。

文化的な暮らし、などというように、西欧的とか近代的とか意味合いで使われます。


一方、教養を身につけるために心をやわらかくすること、という意味もCultureにはあります。

「文化の日」としては、こちらがよりふさわしいかも。

でも、教養がまるっきし欠けていますからねえ、わたしの知っているアベ君は。

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