みんなの党の代表渡辺アジェンダが大阪維新の会に抱いた恋慕は片思いに終わった。大阪まで飛んで選挙カーに乗って市長選の応援したのも水泡に帰した。肘鉄砲を食らってしまったのである。渡辺の思惑はみんなの党が東日本、維新が西日本中心に候補者を擁立して選挙区を分担するものだった。関西を地盤にしている各党現職議員が『大阪維新の会竜巻』に抱く恐怖感は相当のものだ。橋下トルネードの勢いは闘う前に”落選”の2文字が浮かばせる。公明党は早々と地方区で競合せぬよう協力を約束した。大阪維新は選挙を前に現職5人を取り込んで政党要件を満たしたい、一方大阪、関西地盤の議員は維新の会の傘下に入って己の議席の安泰を図りたい。民主の松野、石関、自民の松浪、みんなの党から小熊、上野が草鞋を脱いで、タナボタの相思相愛でメデタシ、めでたしの図だ。大阪、近畿の力のない現職議員は維新からのお誘いを待っているが石コロを取り入れて、維新の会が民主党並みのお粗末に成り下がるのは御免蒙ると敬遠するだろう。渡辺アジェンダから先の現職2名が維新の会に寝返って、アッジェンダ党分裂が始まった、後に続くのがいるようだ。これもワンマンアジェンダの不徳の致す所、渡辺のミイラ取りがミイラになったのは正にピエロだ。みんなの渡辺アジェンダは自民、民主両党と官僚を目の敵にして徹底的に批判し政党離れした有権者を取り込む戦略を展開して来た。これだけでは将来政権を担う政党にはなれない万年野党だ、と橋下に見抜かれてしまった。第一、橋下も渡辺も『俺が、オレが』で人一倍我が強い、両者が組めば直ぐ対立するのは火を見るより明らかだ。渡辺アジェンダは「維新の連中は首から下は自民党だ。自民党と組むには俺達が邪魔になったんだ」と地団太踏んでも後の祭り、万事休すだ。渡辺アジェンダが全党を敵に回していては、これ以上の党の拡大は望めない。孤立を強めていて今や保守共産党だ。矢張り橋下は機を見るに敏だ。維新の会と自民党の安倍前首相との動きがチラホラ仕出した。維新の橋下の主義主張からすれば安倍氏との連携がピッタリだろう。安倍も厄介な腸の病気で退陣を余儀なくされたが、短期間に教育基本法、防衛庁の省昇格法、憲法の改正手続に関する法律(国民投票法)等々懸案の法案を成立させた。直ぐ始まる、自民党の総裁選レースも現職の谷垣から、安倍、石破、石原、林、町村と名前が揚がっている。人材払底の民主党から見れば羨ましい限りだろう。政界再編が望ましい、この際現職の大臣も篩に掛け、石コロやゴミ掃除をして永田町が清々するのが一番だ。まるでドブ浚いだ。
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