良く似ているのが民主党と全日本柔道連盟だ。両者共最高責任者や執行部が責任を取ろうとしない点だ。参院選挙で民主党が受けた大敗は過去に例を見ない惨憺たるものだった。民主党執行部では細野幹事長が辞表を提出した以外は誰も責任を取らず、海江田代表は早々と続投を表明した。そして現執行部体制で出直しをするからと細野を慰留したのだが、決意は固く辞任を了承したとある。責任を感じたのは幹事長のみで代表以下執行部は居座る心算だ。解党的出直しを叫ばれているが現民主党執行部の連中の理屈は参院選挙の惨敗は歴代首相、特にポッポ、カンと子分の石コロ議員を引き連れて出て行った小沢など過去のトロイカなどの付けが回って来たと受け止めているのだろう。よって特に責任を取って辞任などすることはないと高を括っている。一方の全柔連上村会長以下は辞任より改革、改善を優先させると辞める心算がない。柔道の国際大会では粘りがなく直ぐ一本負けするが、会長以下執行部の連中には堪えられぬ美味なのだろう、粘って、ネバッテその席にへばり付いている。女子柔道選手に猥褻行為をした理事福田が辞任しただけだ。己の変態による辞任であって全柔連の問題での辞任ではない。シビレを切らした内閣府の公益認定等委員会が勧告を要請したので稲田行政改革相が上村会長を内閣府に呼び、安倍首相名の勧告書を手渡した。これは事実上の『辞職勧告』だが上村にしては蛙の面に小便だ、何等痛痒を感じない。「10月をメドに改革の道筋を付ける」との前言を変えぬ。内閣府の勧告は自浄能力の欠如を改めて批判し、8月末までの体制刷新を強く求めたものだ。これに従わなければ公認認定の取り消しにつながる。民主党も全柔連も現執行部で改革すると粘っている。執行部を刷新して改革、改善するのが筋との意見も馬耳東風だ。また上村執行部は新執行部に変われば現在隠蔽している悪事が白日の下に曝されるのを恐れているのではないか。両者の無責任体質は瓜二つ、甲乙付け難し。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます