キツツキのドラミング

思い付くまま, 気が付くまま・・

・・匂ひおこせよ梅の花・・

2010-02-27 20:31:21 | Weblog
梅は遣唐使がもたらした花木だと言うから1400年前のことだ。日本大宰府長官大伴旅人が自邸で全九州の長官を集め梅花を賞する園遊会を開いた時「わが園に梅の花散るひさかたの天(あめ)より雪の流れ来るかも」と詠んでいる「万葉集」。平安時代(812年)天皇の勅命で左近の桜に植えかえられる迄「梅」だった。901年大宰府に左遷された菅原道真が家を出る時「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ」と詠んだ梅樹が配所筑紫に飛び庭に生え匂ったという有名な飛梅伝説。現在も道真が天神様として祀られた社はどこも梅で埋まっている。その後梅は祝賀の花とされ絵画、各種のデザインに日本化され作品が創作された。江戸時代には園芸品種が創出され200種以上だとももの本にあった。今はどうだろう花見と言えば桜だ。梅見客は静かなもの。各地の公園や土手など桜の木の下に新入社員が朝からブルーシートで場所取りして夜ともなれば「花より団子」なんて可愛いいもんじゃない呑めや歌えの乱痴気騒ぎ挙句の果てはお巡りさんのお出ましだ。翌朝は正に「・・・兵どもが夢の跡」ゴミの山、芭蕉が見たら卒倒するかも知れぬ。たまには清く正しく美しくお上品にと思って梅の話題と思ったが持って生まれた野次馬根性つい筆ならぬキーが滑る。最も冬季オリンピックたけなわだ、でもあれはスキーか。