5月12日 発表者:小川
2002年12月発行WORLO・WATCH日本版の「遺伝子組み換えトウモロコシ」を題材にした記事をもとにしたゼミを行いました。
この記事は遺伝子組み換えトウモロコシが伝統文化までを危険にさらすという表題から始まります。トウモロコシの原産地であるメキシコで、遺伝子組み換え生物(GMO)が見つかったのです。
GMOは再生能力を持ち、いったん放出されると人間の力では制御できません。そこで目に見えない新しい汚染(GMO汚染)が懸念されます。
GMO汚染がなぜ問題になるかというと、GMOの危険な面として、
●作物と野生種のハイブリッド形成を通じて管理の難しい野生の近縁種の発生
●GMOに使われる化学物質に耐性を持った害虫や雑草が生育
●益虫や想定外の種を知らないうちに汚染
などの他に、Btトウモロコシを餌として食べているブタが不可思議な偽妊娠状態を経験するといった事態も実際におこっているようです。
なぜ、GMOの商業栽培を禁止しているメキシコでどうしてGMOが発見されたのでしょうか?有力な説はアメリカからの輸入トウモロコシの集荷に含まれていたというものです。メキシコではNAFTAのもと、アメリカからのトウモロコシ輸入がどんどん増加しています。アメリカ産トウモロコシはGMOのものとそうでないものが分けられてなく、またアメリカ産という分別やラベル表示が義務付けられていないので、GMOトウモロコシということを知らずに栽培し、広がったのではということです。
またメキシコはNAFTAのもとで、買い支えや農民への助成金を廃止したので、多額の助成金を受けたアメリカ産トウモロコシとの価格競争には勝てず、農業を続けられない農民が増えました。不安定な経済状況のもと、土地に根ざした自給自足の伝統が消滅しかかっているのです。
実際に石田先生が30年前にメキシコに行かれたということで、体験談を聞くことができました。たまたまこのブログを見て来てくださった近くに住む会社員の方も色んな情報提供をして下さって興味深いゼミになりました。ありがとうございました
(オガワ)
2002年12月発行WORLO・WATCH日本版の「遺伝子組み換えトウモロコシ」を題材にした記事をもとにしたゼミを行いました。
この記事は遺伝子組み換えトウモロコシが伝統文化までを危険にさらすという表題から始まります。トウモロコシの原産地であるメキシコで、遺伝子組み換え生物(GMO)が見つかったのです。
GMOは再生能力を持ち、いったん放出されると人間の力では制御できません。そこで目に見えない新しい汚染(GMO汚染)が懸念されます。
GMO汚染がなぜ問題になるかというと、GMOの危険な面として、
●作物と野生種のハイブリッド形成を通じて管理の難しい野生の近縁種の発生
●GMOに使われる化学物質に耐性を持った害虫や雑草が生育
●益虫や想定外の種を知らないうちに汚染
などの他に、Btトウモロコシを餌として食べているブタが不可思議な偽妊娠状態を経験するといった事態も実際におこっているようです。
なぜ、GMOの商業栽培を禁止しているメキシコでどうしてGMOが発見されたのでしょうか?有力な説はアメリカからの輸入トウモロコシの集荷に含まれていたというものです。メキシコではNAFTAのもと、アメリカからのトウモロコシ輸入がどんどん増加しています。アメリカ産トウモロコシはGMOのものとそうでないものが分けられてなく、またアメリカ産という分別やラベル表示が義務付けられていないので、GMOトウモロコシということを知らずに栽培し、広がったのではということです。
またメキシコはNAFTAのもとで、買い支えや農民への助成金を廃止したので、多額の助成金を受けたアメリカ産トウモロコシとの価格競争には勝てず、農業を続けられない農民が増えました。不安定な経済状況のもと、土地に根ざした自給自足の伝統が消滅しかかっているのです。
実際に石田先生が30年前にメキシコに行かれたということで、体験談を聞くことができました。たまたまこのブログを見て来てくださった近くに住む会社員の方も色んな情報提供をして下さって興味深いゼミになりました。ありがとうございました
(オガワ)