ノリの東京の友人の生きる糧(福岡編)

日々のちょっとした楽しみや悲しみを徒然に語ります。

美しい映画 ~ おくりびと ~

2008年10月27日 | 映画
 先週、新宿三丁目で、本木雅弘さん主演の『おくりびと』を観て来ました。

 35年くらい近親者の旅立ちに遭遇していない私には、「お葬式を描いている」と言うだけで、題材がリアル過ぎるので観に行くのを敬遠していたのですが、あまりに評判が良いので観に行く決心をしました。スクリーンに映える広末涼子さんの顔を久しぶりに観たかったですし、本木さんの出演する作品にハズレはないですからね。

 国内&海外で評判の良い作品でしたが、その通りの出来でしたね。
 キャスト、北国の自然、納棺師の作法、音楽、等の全てが美しい映画でした。見終わった後に清清しかったですね。故・伊丹十三監督の作品の観たような感覚でした。

 本作の良さは、やはり、主演の本木さんの美しさですね。
 表情、振る舞い、話し方の全部が綺麗です。主役を別の人間が演じていたら、こうまで美しくは感じなかったでしょうね。このコミカル&シリアルな役を演じることのできる俳優さんは少ないと思います。

 他のキャストに関しては、主人公に近い関係を演じていた、広末さん、山崎努さん、余貴美子さんの3人の存在感が良かったですね。大きなスクリーンが締まりました。私生活で母親になった広末さんには今まで感じなかった色気を感じました。今後は色々な作品に挑戦して頂きたいですね。

 あとは、久しぶりに観た山田辰夫さんも、出番は少なかったですが、存在感を出していましたね。お元気なので安心しました。あの特徴のある声は懐かしかったです。

 とても美しかった本作の私の評価は☆4つです。
 ラスト至上主義者の私には、エンドロールは、その後の主人公達の映像を入れて欲しかったですね。あのエンディングとエンドロールの映像だと、余韻にひたれない気がしました。


 それにしても、死に係わる仕事の中で、お坊さん、神父さん、お医者さん達には尊敬の念を感じるのに対して、納棺師や火葬場の仕事等の葬儀関係の仕事に対しては、劇中の広末さんや杉本哲太さんと同じような感情を持ってしまうのは何故ですかね?。私も彼らと同じ感覚を無意識に持っているのに鑑賞中に気がつきました。
 やはり、死と言うものを実際に身近に経験してみないと、その仕事の重要性って理解できないんですかね?。

 「自分の感覚を改める必要があるなぁ」と思いながら、映画館を後にしました。
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