ノリの東京の友人の生きる糧(福岡編)

日々のちょっとした楽しみや悲しみを徒然に語ります。

影が薄い人達 ~ 容疑者Xの献身 ~

2008年10月18日 | 映画
 私の知る範囲では、活発な人間や明るい人間の役が多かったここ数年の堤真一さんですが、先日観た『容疑者Xの献身』では、久しぶりに暗くて物静かな雰囲気の役を見事に演じていました。
 観終わった後に、昔、堤さんを観て衝撃を受けた『39・刑法第三十九条』を久しぶりに観たくなりました。

 さて、テレビシリーズの『ガリレオ』の映画版を期待して観に行った『容疑者Xの献身』ですが、福山雅治さん演じる湯川教授(ガリレオ)を始めとするテレビ版の主要キャストの影が思った以上に薄かったので、少し拍子抜けしてしまいました。
 『犯人のトリックを実験によって実証する』と言う基本設定も活かされていなかったのも予想外でした。本作の主役はガリレオではなく、堤さん演じる数学教師でしたね。

 予想していた内容と違った本作ですが、『テレビ版とは全く違う物語』と割り切ってみると、シナリオもキャストもしっかりとした良質のミステリー映画でした。素直に面白かったですね。☆3つの評価です。

 普通に考えると明らかに不自然な登場人物の行動を映したカメラワークのせいで、トリックの主要部分が早い段階で想像できてしまうのは興ざめでしたが、「もう一ひねりあるのでは?」と言う期待感で最後まで観れた感じです(一ひねりあったので安心しました)。

 欲を言えば、容疑者が犯行に至った理由や過程を、もっと丁寧に細かく描いていたら、ラストにつながる流れに深みが出たと思います。一番重要な部分の描写が中途半端なのは残念でした。そのせいか、原作の小説を読んでみたくなりました。

 『容疑者Xの献身』は、期待していた内容と若干違ったので少し残念でしたが、ロケ地が私の住んでいる場所の近くだったのは、少し嬉しかったですね。

 以上のような感想しか思い浮かばないので、テレビの主要キャストが大活躍する次回作(?)に期待しましょう。
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