ノリの東京の友人の生きる糧(福岡編)

日々のちょっとした楽しみや悲しみを徒然に語ります。

オチを書きたいけど書けない ~ ザ・ウォーカー ~

2010年07月05日 | 映画
 「この映画の方が○○○っぽいじゃないか。こっちの題名を『○○○ ○○○ ○○○○』に変えちまえ~。」

 と思わずラストシーンを観終わって叫んでしまったデンゼル・ワシントン主演の『ザ・ウォーカー』でした(ラストのオチを書くと最大級のネタばれになるので伏字です)。
 途中まではリアル版『北斗の拳』的な感覚で物語を楽しんでいたのですが、あのオチは私の想像の一歩先を行っていました。ラストの2段オチは見事です。


 本作は核戦争によって文明が崩壊した世界を描いている作品で、映画の『マッドマックス2』、漫画の『北斗の拳』、ゲームの『フォールアウト3』に似たような舞台設定なので、それらの世紀末系作品が好きな人には楽しめる作品だと思います。やや暗めの映像が核戦争後の世界にうまくマッチしています。色々と考えさせられるアクションSF映画でした。

 戦闘シーンに関しては、主役のデンゼル・ワシントン演じるイーライは銃も使いますが、大型のナイフ(刀?)をメイン武器として使用しているので、「この作品の方が『座頭市 THE LAST』よりも殺陣がうまいんじゃないか?。」と観ながら思っていました。特に酒場の決闘のシーンは見事です(戦闘はリアル描写なので残酷表現が苦手な人は見ないほうがいいと思います)。

 話のメインは、イーライが持っている『謎の本』をゲーリー・オールドマン演じる敵が奪おうとする話なので深みはあまりないのですが、その『謎の本』の内容が明らかになってからは、人類が紀元前から直面している『ある問題』に関して考えさせられることになります。少し重みがある話ですが、その種の映画が好きな人には堪らない内容です。かくいう私も好きなジャンルです。

 と言う事で、本作は結構こじんまりした内容なのですが、個人的には満足できた作品でした。
 ゲーリー・オールドマンの久しぶりの悪役のはじけっぷりが少し物足りなかったのですが、私の評価は☆4つです。秀作だと思います(私はラスト至上主義者なので少し甘めの採点かもしれませんが・・・)。シナリオもキャスティングも演出もちゃんとしています。

 「デンゼル・ワシントンの出演作にはずれなし。」と言うジンクスは今回も守られました。
 何を書いてもネタバレになってしまうので細かく書けませんでしたが、観て損はない作品だと思いますのでお勧めします。
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