ノリの東京の友人の生きる糧(福岡編)

日々のちょっとした楽しみや悲しみを徒然に語ります。

映画寸評(2014年11月分) ※お薦めは☆5つの3作品です。

2014年12月01日 | 映画

 今日から師走です。本当に2014年もあっと言う間に終わってしまいそうです。残りの1ヶ月を充実した日々にしたいですね。

 今回は11月に観た12本の映画の評価と簡単な感想です。
 これで今年観た映画は104本になったので、今年も『年間鑑賞目標100本』を達成することができました。12月も『ゴーン・ガール』、『ホビット・決戦のゆくえ』、『ベイマックス』、『バンクーバーの朝日』等のマイアカデミー賞の作品賞に絡んできそうな観たい作品が公開されるので、最終的には110本くらいの鑑賞数になりそうです。今年も私の生きる糧(映画部門)が充実していたのは間違いないですね。

 さて、11月に観た作品の評価は以下の通りです。
 予告編を観て、「今年のマイアカデミー賞に絡んできそうだなぁ。」と思っていた中で期待通りの面白さだったのは、『マダム・マロリーと魔法のスパイス』、『インターステラー』、『寄生獣』の3本で、逆に、「期待しすぎだったかなぁ。少し残念。」と思ったのが、『紙の月』、『フューリー』の2本でした。映画って予告編だけでは判りませんね。ただし、観た作品は全て悪くはなかったです(私の映画評価は甘いと言うご意見が多いのであてになりませんけどね・・・)。
 

 トム・アット・ザ・ファーム ・・・ ☆4

 トワイライト ささらさや ・・・ ☆3

 エクスペンダブルズ3 ワールドミッション ・・・ ☆4

 ドラキュラZERO ・・・ ☆4

 マダム・マロリーと魔法のスパイス ・・・ ☆5

 アルマジロ ・・・ ☆3 ※DVDで鑑賞、2010年制作のドキュメンタリー作品。

 紙の月 ・・・ ☆3.5

 インターステラー ・・・ ☆5

 想いのこし ・・・ ☆3

 フューリー ・・・ ☆3.5

 劇場版 進撃の巨人 前編 ・・・ ☆4

 寄生獣 ・・・ ☆5


 まずは、 ☆5つをつけたマダム・マロリーと魔法のスパイス』、『インターステラー』、『寄生獣』の3本ですが、フランスとインドの料理人の異文化コミュニケーションを描いたマダム・マロリーと魔法のスパイス』は起承転結を丁寧に描いた王道の強さを感じることができました。変なヒネリを入れなくても面白いモノは面白いですね。フランス人とインド人が英語を話して、フランス語とインド語(ヒンディー語?)には字幕が入らないと言う変な構成は気になりましたが、それは些細な事でマイナスポイントにはなりませんでした。本作は老若男女の全ての世代の人にお薦めです。

 マシュー・マコノヒー主演のSF映画の『インターステラー』は、私の背中の感動センサーが上映中に何度も作動した2014年を代表する1本になりました。私はドンパチ系ではないリアル系のSF映画ではジョディ・フォスター主演の『コンタクト』が大好きなのですが、本作はそれに勝るとも劣らない出来でした。ラストがすっきりしているので、『コンタクト』よりは鑑賞後の清々しさや感動は上だと思います。

 染谷将太さん主演の『寄生獣』は、漫画原作の映画化作品としては、最も成功している部類に入るのではないでしょうか。役者も特撮も見事でした。私が『安心して観れる作品を作る会社』と思っている映像制作会社の『
ROBOT』社が絡んでいるのは知っていたので期待して観に行ったのですが、期待以上の出来でしたね(本作が2部作構成とは観に行くまで知りませんでしたが・・・)。
 同じ漫画原作作品で2部作構成だった『るろうに剣心・京都大火編』のラストが、「これをどう巻き返すのか。」と言う終わり方で、後編の『るろうに剣心・伝説の最期編』の前半部分に巻き返しの準備作業が入ってスピード感がなくて少したるんでしまったのとは対照的に本作は、「さぁ、行くぞ。」と言う終わり方だったので、来年公開される後編(完結編)は最初からスピード感と緊張感を持った展開が予想できるので楽しみです。

 『コンタクト』越えを期待して観た『インターステラー』と同じように、私の大好きな戦争映画の『プライベートライアン』超えを期待して観に行ったブラット・ピット主演の『フューリー』は少し残念な出来でした(それでも☆3.5ですが・・・)。
 戦車兵が主人公と言う事と、戦闘シーンの凄さには感心したのですが、ブラピの演じた隊長や他の隊員達を最後まで好きになれなかった事と、後半の戦闘でドイツ軍をあまりにも弱く描いている点(主人公達が強すぎ)の2点が私には気になったので☆1.5のマイナスです。戦場での出来事をリアルに描いているのかもしれませんが、ブラピの演じる隊長の行動のいくつかは戦争犯罪で処分される内容だと思われたので、私は嫌悪感を抱いてしまいました。これは『プライベートライアン』でトム・ハンクスが演じたミラー大尉に尊敬の念を持ったのとは対照的でしたね。「綺麗ごとを言うな。ミラー大尉みたいな人はいない。」と言われるかもしれませんが私はそう感じました。もう少し時間をかけて登場人物の深堀をしていれば印象は違ったかもしれませんね。

 宮沢りえさん主演の『紙の月』も期待していたのですが、想像を下回るラストだったのと、共感できる登場人物が1人もいなかった点がマイナスポイントでしたね(それでも☆3.5ですが・・・)。宮沢りえさんと小林聡美さんの対照的に描かれた2人の演技は素晴らしかったのは間違いないです。

 ☆4つを付けた4作品に関しては、『トム・アット・ザ・ファーム』は最初から最後まで緊張感が続く演出は今年1番の出来で、『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』は何も考えずに観れる馬鹿映画としては今年1番の出来で、『ドラキュラZERO』は新たなドラキュラ像とダークヒーローを描いた点が斬新な出来で、『劇場版 進撃の巨人 前編』は原作漫画の絵の独特なタッチが解消されて綺麗な絵でアニメ化されたので、改めて原作の物語の面白さを再認識した作品でした。4作品ともに満足できました。

 日本映画の『トワイライト ささらさや』と『想いのこし』の2本は、『現世に未練を残した霊』を題材とする少し笑いを含んだ同系列の作品でした。2作品ともに年々涙腺が緩くなっている私は何度か涙しましたが、劇場の予告編で良いシーンを出してしまっているのは本当に残念ですね。
 特に『想いのこし』は2種類の予告編でほとんどの名場面を出してしまっているので、「観客の楽しみを奪うな。」と製作者側に激しい憤りを感じました。公開直前に劇場で流れた2番目の予告編は最初の予告編の『解答編』と言う感じで、2つの予告編を合わせると本作で描かれている4つのエピソードのうちの3つのエピソードの話の展開が判る感じだったので、「観に行くのを止めよう。」と真面目に思ってしまいました(それでも劇場に足を運んでしまいましたが・・・)。製作者側はもう少し考えて予告編を作って欲しいものです。
 そんな不満のある2作品でしたが、 トワイライト ささらさや』で主役を演じた新垣結衣さんのスクリーン映えの良さは相変わらずでした。もっと多くの作品に出演して欲しいですね。

 最後はDVDで観た『アルマジロ』ですが、本作はアフガニスタンに国際平和活動として派兵されたデンマーク兵士達が、月日が流れていくにつれて変わっていく様を詳細に描いたドキュメンタリー作品です。上記した『フューリー』でも描かれているのですが、戦場に行くと理性が次第に崩壊していくのが現実なんでしょうね。戦争を無くすことはできないんでしょうか。かなり考えさせられる作品でした。


 以上、11月に観た映画の評価と簡単な感想でした。
 12月に入ったので、年末年始の恒例行事の『マイアカデミー賞』の選考作業に入ることにします。 

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2 コメント

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インターステラー ((T_O))
2014-12-06 21:01:39
観ました。よかったです。
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(T_O)さんへ (ノリの東京の友人)
2014-12-06 21:54:56
 観ましたか。難しい単語や理論のオンパレードで、完全に話を理解したとは言えませんが、良い作品だと私は思います。映画の補完のために小説を明日から読む予定です。
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