ノリの東京の友人の生きる糧(福岡編)

日々のちょっとした楽しみや悲しみを徒然に語ります。

未完で終わりそう ~ 『小説推理』で連載中の『餓狼伝』を読んでみた ~

2023年12月29日 | 

 12月27日の記事で『私の生きる糧の読書部門の三大巨頭の1つの夢枕獏先生の小説『餓狼伝』が今年も新刊が出なかったのでただただ悲しい』と書いたのですが、「餓狼伝って今はどの雑誌で連載されてるんだ。」と言う疑問が生じたので調べてみました。

 私は『小説は新刊が出るまで待ってまとめて読む派』なので、好きな小説が連載中の雑誌は読まないようにしているのですが、さすがに私の生きる糧の最古参で大好きな『餓狼伝』が3年以上新刊が出ないのは気になります。『どの雑誌にも連載されていない』と言う悲しい現実に直面した場合は『餓狼伝は未完で終わる』と言う覚悟を決めないといけませんからね。

 そして、調査結果は『餓狼伝は小説推理と言う月刊誌に隔月で連載中』でした。連載が続いているのが判って安心しました。

 ホっとした後に「物語は今どこまで進んでいるんだろう。」と言う興味が沸いたので、『小説推理』の電子書籍版を読んでみることにしました。『まとめて読む派』は一旦棚上げです。

 Amazonの電子書籍のストアで『小説推理』を調べると、Amazonのサブスクの『kindle unlimited(キンドル アンリミテッド)』に入会していれば『小説推理』は読み放題で無料で読めることが判りました。私は加入済なので新たな出費をすることなく『小説推理』が読めます。即、『餓狼伝』が掲載されている『小説推理』のバックナンバーを全てダウンロードしました。そして、私が2020年10月に購入した『新・餓狼伝 巻ノ五 魔拳降臨編』の続きを読みました。

 続きの何話かを一気に読み終えた私の感想は、

 「全然話が進んでねぇ~。餓狼伝は未完で終わるぞ・・・。」

でした。最新刊の2024年1月号まで読みましたが、まだまだ話が終わりそうにありません。これは三大巨頭の残り2作品の『ワンピース』と『ベルセルク』よりも話が道半ばな感じです。頭を抱えてしまいました。

 ネタバレになるので詳細は書きませんが、物語のクライマックスになりそうな格闘技イベントに出場するかどうかを主人公の丹波文七が悩んでいて、それと並行して他の主要登場人物達も個別に戦ったりしています。今後、その格闘技イベントが無事に開催されたとしても試合が10試合以上はありそうなので、それを描くだけで何年もかかります。これでは物語がまだまだ終わらないのが確実です。夢枕獏先生は他の作品も書いていますしね。


 以上、年末に絶望してしまった『小説推理』で連載中の新刊が3年以上出ていない私の愛読書の『餓狼伝』の話でした。

 夢枕獏先生の『餓狼伝』とは1巻が発売された1985年からの付き合いなので、生きる糧歴は『38年』になります。学生時代から付き合っている作品が未完で終わったら悲しいを通り越して虚しいでしょうね。今は亡き栗本薫先生の『グインサーガ』と同じような悲しみを味わうのは嫌なのですが、その覚悟をする時期に来ているのかもしれませんね。

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