★桃源深更深★~paradise into deep~

路は桃源に入りて深くして更に深し♪

『ザ・ウォーカー』を観る。

2011-09-28 00:59:39 | 観る
録り溜めてる中から適当にチョイス&鑑賞。→☆☆☆


舞台は、戦争で文明社会が崩壊し、荒れ果てた終末世界。

生き残った数少ない人々が、僅かな食糧と水、残された文明の残骸を奪い合う毎日を送っている。

超人的な戦闘能力と強靭な精神力を持つ“ウォーカー”と呼ばれる男が、内なる声の導きに従い、1冊の本を携え、ひたすら西へ進んでいる。

それが人々の救いにつながると信じて。

一方、暴力と人々の命綱である水を独占することでとある町を牛耳る独裁者は、長年1冊の本を探し求め続けている。

その本を使って、より圧倒的・効率的に人々を支配せんとするために。

偶然、その独裁者の町に立ち寄った“ウォーカー”。

やがて、彼が持つ本が独裁者の探し求めている本であることが判明。

この世に残された最後の1冊であるその本を巡って、“ウォーカー”と独裁者の間で熾烈な戦いが繰り広げられることに。。。


これ、てっきりアクション映画やと思ってたんですけど。

や、割と派手な戦闘シーンも銃撃シーンも入ってるし、アクション映画でも間違いはないと思うんですけど。

観終わった後印象として残ったのが、アクションとは別のところやったっていうのが意外な映画ですた。

要はまぁ、信仰にまつわるお話で。

人は生きる上で逃れようのない絶望の淵に追いやられた時、何にすがり、何を拠りどころとするのか。

また、もしも自分が人々の心を掌握できるような何かを手にした時、それを権力を握る道具としてしまうのか、迷える人々を導く明かりにできるのか。

そういうことを考えさせられる映画でした。


きっと世界の多くの人にとっては、分かりやすいテーマ・ありがちな展開やと思うんですけど。

あぁ人は二進も三進も行かない状況に追いやられた時、最終的に祈りすがるのは神様なんだなぁっていう。

でも、多くが特定の宗教を持たない日本人にとっては、頭では分かるけど、いまいちピンと来ーへん感覚やんなぁ。

や、もちろん、日本にも敬虔な信仰心を持ってる人はいはると思うけどー。

大半はまぁ、神様って言うて具体的な何か・誰かを思い浮かべたりってせぇへんもんねぇ。

神社だ寺だって年がら年中お参りしたりしてる割にはねぇ。(*-▽-)

こういう映画を観る度に、信仰心を持つって一体どういう感覚なんやろうと不思議に思います。

なんか、日本人であることにちょっとした物足りなさを感じるのよに。(そりゃ海外でも無宗教な人はおるやろけど。)

まぁ、もしこの映画みたいなシチュエーションに置かれたら、自分もこの世のすべてを超越した存在にすがってしまう気はするけど。

そうなって初めて信仰心が芽生えたりするのかしらね~。


最後の一ひねりが良かったです☆

あぁそういうことだったのか!と、してやられた感が味わえました。

ブラック・スワンの黒鳥ちゃん役の子がヒロイン役で出てた。かわゆかった♪

そのヒロインを密かに恋い慕って、最後には彼女を主人公の元へ行かせてあげるレッドリッジが切なかった…!!