スマホの普及とともに本を読まない人が増加。今、町の小さな本屋さんが次々と店をたたんでいるそうだ。全国の書店は2015年で約1万3400店。2000年に比べ約8000店も減ったという。
私が当地に引っ越してきたとき、小さな本屋が1軒だけあった。扱う本の種類は少ないし、新刊書の入荷も遅いのでほとんど利用したことがない。その最後の1軒も5年前に閉店して、本を買うには電車で赤穂まで行くか、ネットで買うしかないのである。
本を選ぶとき、ストーリーもだが、文章が読みやすいかどうかも重要で、それは店頭で何ページかめくってみればおおよそは分かる。が、ネットではそれができない。これはと思って買ったのに、ストーリーが意外とつまらなかったり、難しい言葉をならべたてた文章が理解しにくかったりして、選択を誤ったと後悔することも少なくない。
そもそも私が生まれて初めて手にした本は、クリスマスに母が枕もとに置いてくれたグリム童話の「長靴をはいた猫」である。70年近い昔のことで、題名は覚えているがあらすじはぜんぜん覚えていない。で、ネットで調べてみたら意外だった! メルヘンっぽいかわいい話かと思ったら、うそつき猫のおかげでお姫様と結婚して幸せに暮らしたという話。なぜ母がこの本を買い与えたのか疑問で、あの世でもし会えたら聞いてみたいわ。
私が小学校低学年のころは戦後の混乱期でもあり、学校に図書館があったかどうかさえ記憶にない。覚えているのは町内の小さな貸本屋で、歴史上の偉人の伝記マンガを借りて読んでいたことだ。聖徳太子の時代に始まり、戦国時代から江戸、明治から昭和初期に至るまで、国内外の歴史上の偉人たちの伝記マンガばかり読んでいたのを覚えている。なぜマンガかと言うと、本を読みたくても貧乏だったので買えない。貸本屋で一番賃料が安かったのがマンガだったというのもあるが、マンガだと面白いし歴史の勉強にもなる。私を本好きにさせたのはマンガなのである。
60数年も前になるが、母は「婦人公論」を毎月購入して読んでいた。当時中学生だった私は理解できないながらも、時折読んでいた。また、母が大事にしていた谷崎潤一郎訳「源氏物語」限定愛蔵版を読んだのは中学2年の頃である。母が本好きだったおかげで、私も本好きになれたのである。
自分で本が買えるようになった1970年代には「世界文学全集」や「徳川家康」など、全集ものを買い揃えて読んだものである。それらは今も姉の家に本箱ごと預けたままである。処分したくても、最近はこうした全集ものを買う人はいないので古書店でも引き取ってくれない。もったいないけど、捨てるしかないのかなあ。
若い頃はまあまあ高尚な部類に入る本を読んでいたが、加齢とともに集中力や判断力の低下で、活字が頭に入らなくなってきた。いつ頃からか読みやすくておもしろいミステリー一辺倒になって、今ではアマゾンで4、5冊ずつまとめて買っている。が、ミステリーは一度読めば十分、犯人が分かったらもう読む気はしない。一度読んだだけの文庫本は新品同様なので、たまったら姉のところに送る。姉は読み終わったら町の図書館に持って行く。誰かが読んでくれればありがたい。
私も図書館で借りればいいようなものだが、だれが読んだか分からない本はダメなのである。昼間なら読後に手を洗えばいいが、私の読書は催眠導入剤の代わりでもあるので、手を洗いに行ったりしたら眠気が覚めてしまう。一度しか読まないのにもったいないと思うが、年間2万円超の本代は私の唯一の贅沢なのである。
ブティックか?お洒落なカフェ?かと見紛うばかりの巨大書店、至れり尽くせりのプラスアルファ(サイン会、握手会etc)
で客寄せしていますが、老女が一歩足を踏み入れれば、唯々迷い児の出来上がり
欲しい探しているお目当ての一冊は迷路の果てに。広大な敷地面積と緊張で疲労困ぱい、とりあえず外へなんてこともたびたび
しっかり情報集めて(各出版社発行のPR小誌や無料配布のパンフレットなど)からパソコン注文で乗り切るsirousagi です。
新聞の読書欄も良い参考に。
慣れれば面白くなかった!という経験はありませんが。
図書館利用はあまりしませんね。
増殖する本に少し危機を覚えながらも楽しんでいるのは小説皆無の我が本棚に満足しているからかな。
中身の分からないネット通販は利用しません。
本屋さんでタイトルだけ見て買ってくることはありません。
うちの近くに古本屋さんがありました。古本屋さんだからいつ欲しい本が出るか分かりません。それで毎日のように通っていました。
その本屋さんも先日店を閉じました。今他の本屋さんで定価で売っているような本も二束三文で売ってくれます。それがもうない。
値段が10倍もする本屋さんには行く気にはならないですね。
新しい本が古本屋で二束三文で売られていると言うことは、それだけ本を買う人がいなくなったと言うことでしょう。
以前は赤穂の本屋へ行ってましたが、店のあまりの広さ、本の多さに戸惑い、時間がかかりくたびれます。アマゾンでは簡単に買えますが、支払いに郵便局まで行かねばならない。いずれにしろ田舎は不便です。ふらりと散歩がてらに本屋へ、そういうことができれば最高ですけどネ。
読み終えた本はアマゾンでも買ってくれますが、10分の1くらいなので馬鹿らしくて売りません。田舎の図書館ならよろこんでもらってくれるし、だれかが読んでくれたらその方が有難いです。
赤穂の本屋では買い取ってくれます。そして古本コーナーに陳列されるので買っている人もいます。
漫画や小説と言ったジャンルにとらわれず、今でも興味がある本を図書館で借りたり、本屋で買ったりして読んでいます。
ほんとお久しぶりですね。時々ブログをのぞいていますが、更新されてないようで、お元気かなと思っていました。
あなたのように小説を書かれる方は基本的に本好きでなければ書けないでしょう。やはり両親どちらかの影響が大きいと思いますね。
どんなに歳をとっても本に親しむことは大事だと思いますね。