つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

中国は「習一強」体制に・・・

2018-03-03 | どう思いますか

 

 26日の各社の記事から興味ある部分だけを抜粋してみた。
 中国共産党は25日、国家主席の任期を「2期10年まで」とする憲法条文を削除する改正案を発表した。現憲法では習近平国家主席の任期は2023年までだが、さらに長期政権が可能になる。
 共産党は文化大革命(1966~76年)の教訓から、過度な権力集中を戒めて集団指導体制を原則とし、個人崇拝を否定。1982年の憲法改正で国家主席に「連続2期まで」との制限を設けた。3選を禁じたのは権力が集中した毛時代の反省が背景にあったからだ。
 国家主席は国を代表する元首。中国を実質的に一党支配する共産党のトップは総書記だが、国家主席を兼ねることで最高指導者としての権威は強固になる。総書記には明確な任期制限がないため、国家主席の3選禁止撤廃で長期政権を可能にし、一層求心力を高める狙いがありそうだ。
 また28日、中国共産党の重要会議3中総会は、3月5日の全人代で追認する政府人事と、党と国家機構の改革案を内定。習国家主席が「自派」の人物を主要ポストに据えるほか、当の指導を強化する機構改革を実施し「習一強」体制をさらに強固にする。
 しかし、中国のインターネット上では、習氏の指導力に期待する声が上がる一方、「任期に上限は必要。終身制になってしまう」「制度化に逆行し、何でもありになる」「大きな北朝鮮になってしまうのか」との反発も目につくという。
 この状況に当局は神経をとがらせている模様で、短文投稿サイトでは25日以降、「独裁者」「袁世凱」など、習氏の“終身支配”を暗示する言葉が検索できなくしたり、任期撤廃に否定的なネット上の文章や書き込みは次々と削除されている。 

 中国という国はすごい! というより習近平国家主席がいかに絶大な権力を有しているかである。中国14億人超の民を中国共産党8000万人で統治しているそうだが、その頂点に立つ習国家主席の権力がどれほどのものか。誰も異を唱えないことこそが恐ろしい。
 憲法も簡単に改正し、長期政権を可能にする「習一強」体制、独裁国家・北朝鮮とどう違うのか、よく分からない。が、習国家主席が北の将軍様のような無法者ではなさそうに見えるのがせめても、と思いたい。
 この共産党一党独裁の状態を変えるには革命を起こすしかないそうだが、言論弾圧や情報統制はますます厳しくなるだろうし、大体、国の政治体制を変えようなどという気骨ある人物がいるとも思えない。 

 政治体制が違うとはいえ、「習一強」に比べれば「安倍一強」などかわいいもんだ。日本の総理大臣に習国家主席のような権力があるわけでもなし、「安倍一強」政権が続いているのは「党がバラバラになれば、政権の座を失うかもしれない」という恐怖感から徒党を組んでいるだけではないか。憲法改正については、9条2項を維持する案と削除する案で党内が対立。また、安倍首相は「裁量労働制の拡大」を全面削除、とこれまでの官邸主導が党に白旗を上げることになった。さて腹の内はいかに?

 一方、アメリカではトランプ大統領の独裁色のある強引な政治手法は相変わらずだが、この1年余の間に多くの政府高官が辞任し、トランプ氏も内心穏やかではいられまい。また最近は、娘や婿を政権の要職に就かせるなど身内重用の体質に批判が集まっている。まったく政治経験のない娘や婿、また実業家時代の部下を政権の要職に就かせるなどもっての外だと思うのだが、アメリカではこういうことが許されるのが不思議だ。日本の政治家はミスをしてもなかなか辞めようとしないのに、トランプ政権では次々と自分から辞めて行く。これってどういうことなのかしら?

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4 コメント

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大国と小国の辛さ! (sirousagi gamanoho)
2018-03-04 15:46:59
中国5千年の歴史は伝説の堯。舜。禹を筆頭に天から授かった全世界の君臨者!!!
この物凄いエネルギーを有する者のみが、たとえ政治史思想がどんなに変化しても、独裁者と非難されても唯一存在が許される。怖~い国家。
ほんと日本国の緩く、寛容に満ちた?政治機構は国民も緊張感がなくなりますね。
少しは大局的に物事の判断を下せねばね。


Unknown (オールドレディー)
2018-03-05 09:31:21
★shirousagi gamanohoさま
今日の大会で憲法が改正されれば習氏は己の思うがまま、死ぬまで習一強体制が続くのでしょうね。自分の都合の良い人事で、自分の思い通りに国を動かすなんて、空恐ろしい気がします。
いずれの国も同じですが、若者たちの時代へと世代が変わるにつれ、社会情勢も社会の風潮 ・ 世の中の風向きも変わります。今の若者たちにはあの文化大革命の頃のような緊迫感はないのではないかと…。若者の政治への関心の低さはいずこの国も同じ、これからどう変わっていくのでしょうね。
中国に北朝鮮、そして米国、いずれも一癖も二癖もあるトップ揃い。日本の政治家はよほど腹を据えてかからなければ日本は存在価値を失うのでは?
毎度のことながら、与野党間で足の引っ張り合いばかりしている場合ではないでしょう。


オールレディさま (suri-riba)
2018-03-06 15:44:17
恐ろしいことです。問答不用ですからね。
ネットも制御し、やりたい放題。あとは彼が
急死するのを待つしかないですね。
それとも人民が「目を覚ます」か? とんでもない人がとんでもないことを企てましたね
Unknown (オールドレディー)
2018-03-07 09:30:20
★suri-ribaさま
日本でも大昔には将軍様の一人天下の時代がありました。あの頃の日本の総人口は3000万人にも満たなかったようで、統治するのは楽だったでしょう。
現在、中国の総人口は約14億人、日本の約10倍ですが、それを1人で支配し治めようというのですから、絶大な権力と財力が必要でしょう。
人民は反対しようにも、異を唱えている者は徹底的に排除するのですから従う他ないでしょうね。
ああ、日本国民で良かった!

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