つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

「心がぽかぽかするニュース」・・・

2007-08-19 | 私事ですが
 日本新聞協会が2006年度に読者から募った「心温まる記事とその理由」を集めたものが一冊の本にまとめられたという。本の題名は「心がぽかぽかするニュース HAPPY NEWS 2006」で、文芸春秋から出版されている。読んで幸せな気分になった新聞記事のなかから74の“いい話”が掲載されているそうである。
 同協会は2004年度から「HAPPY NEWS」を募集しており、2006年度は計9069点のニュースとコメントの応募があり、このうち、入選作13点を含む74点が収録されているそうである。「HAPPY NEWS」大賞と代表作を掲載している日本新聞協会のHPを見つけた。いい話は読む者の心を癒してくれる。 
 日々のニュースはテレビやインタネットのニュースサイトでも知ることができる。だが、地方の小さなできごとやいい話は、なかなか耳に入っては来ない。新聞は単にその日の出来事を知るだけでなく、むしろ、読者の投書欄や片隅に掲載される心温まる話や役に立つ記事を見つけたとき、やはり新聞ってのはこういうところがいいんだと、改めて思う。

 話は変わるが、どの新聞にもだいたい1面下段にコラム欄がある。朝日新聞の『天声人語』などが有名だが、わが地方紙は『滴一滴』である。これにはなかなか味のあることが書かれている。先日、「方言」について、おもしろいコラムがあった。みなさんもお盆休みに帰省して、久しぶりに故郷の方言を耳にした方も多いだろう。
 おもしろいわが故郷の岡山弁を紹介しよう。先ず初級から。「でーれー」「ぼっけー」=“ものすごい”、「おえん」=“だめだ”、「ちばける」=“ふざける”、「きょーてー」=“怖い”である。
 次は中級。「やっちもねー」=“くだらない”、「けなりい」=“うらやましい”、「おしょーする」=“牛耳る”、「すばろーしい」=“不景気な”、「みてる」=“使いきってなくなるの意味”である。
 そして最後は上級。「しごをする」=“お仕置きする”、「ぞんぞがつく」=“寒気がする”、「まひょーしにあわん」=“役に立たない”、「あのけんだまをとる」=“あお向けに転ぶ”、「きもがいもんなる」=“非情に驚く”である。ここまでくると、もう私にもわからない。中級までは知ってはいるが、もう相当なお年寄りでない限り分からないのではなかろうか。

 方言については忘れられない思い出がある。昭和34年頃か、高校の修学旅行が夜行寝台列車での東京行きだった。当時はまだ東京タワーが建設中で、現在の3分の1くらいにも達していなかったか、それほど大昔の話である。東京在住の父方の双子の従兄弟が、自由行動の日には交代で都内を案内してくれた。その頃はフランク永井が絶頂期の時代で、今はないが有楽町の日劇で公演中のショーを見せてくれるという。地下鉄に乗り、田舎者のおのぼりさんは何もかもがめずらしく、キョロキョロしてはあれこれしゃべる。それも岡山弁丸出しである。標準語ばかり飛び交う中、若かった従兄弟は恥ずかしかったのだろう、人前ではしゃべるなと言うのである。仕方なく有楽町に着くまでしゃべりたいのをじっと我慢したという思い出がある。
 私の弟の嫁は鹿児島県出身である。普段は関西弁だが、地元の人と話す時は鹿児島弁になるようである。一度電話で話しているのを聞いたことがあるが、それこそ全く意味不明、ちんぷんかんぷん、さっぱり分からなかった。あれでは目の前で悪口を言われてもわからないだろうなあ。 
 「訛りはお国の手形」と言われるように決して恥ずかしいことはない。私は今ではどこへ行っても岡山弁丸出しである。恥ずかしいとも思わないし、使い慣れない標準語を無理に使う気にはなれない。昔都会に住んでいたからと言っていまだに都会言葉をしゃべる人がいるが、なにか取り澄ました冷たい雰囲気を感じる。「郷に入っては郷に従え」、大いにお国言葉に慣れ親しんでほしい。
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6 コメント

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方言は面白いです ()
2007-08-19 15:25:35
 岡山にも色々な方言があるのですね。私は方言が面白くて「はなはなさん」によく教えて貰うのですが、頭が悪いので覚えられません。
 はなはさんに「秋田地方の方言」のテキストのような物のアドレスを教えて貰ったので、下記にお知らせします。クリックすればその画面が出ると思います。

  http://www.akitafan.com/akitaben/index.html
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Unknown (オールドレディー)
2007-08-19 23:03:54
♠亮さま
 秋田の方言とは比べ物になりません。HPを見ましたが、さっぱり分かりません。
 でも、方言というのは何か温かいものを感じますね。
 岡山の方言は知ってはいるものの、私の年齢でもあまり使うものはありません。
 日本中の方言を集めたらおもしろいでしょうね。
 
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Unknown (はなはな)
2007-08-20 12:27:29
こんにちは!
度々、コメントを頂戴しながら、失礼しておりました;
久し振りに訪問してみると、亮さんのコメントに、私の名と訛りサイトの紹介がしてあるではないですか(笑)!
やはり、秋田弁は解りませんかね?こちらから拝見した岡山弁も、通訳がなければチンプンカンプンです???
狭い日本列島の中に、異国が数カ国、存在しているみたいですよね(笑)?
実際の私は、年代の関係もあるのか?、意外に訛っていないのですが、地元・各地の方言は大好きです!ブログの中で、方言に出合うと時めいておりますよ~(笑)♪これからも、色々と教えでたんせ~(教えて下さい~)!
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方言 (ヒキノ)
2007-08-20 18:02:02
私の国の方言は語尾に特徴はありますがヨソの国の人が聞いてもわかります。それは東の国の文化と西の国の文化が行き交った街道筋だったからでしょうか。でも国に帰れば完全にはしゃべれませんね。故郷が遠くになったのです。
若いとき岡山の児島というところから出てきた男と友だちになりました。その男は岡山弁で通していましたが、いい男でした。
津軽の人や沖縄の人とも友だちになりましたが言葉は大体わかりませんでしたが心の会話でけっこう通じ合えました。言葉ってそういうものです。
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Unknown (オールドレディー)
2007-08-20 19:36:53
♠はなはなさま
 秋田県の方言はよくテレビなどのドラマで聞きますが、言葉に濁点がつくのが多いですね。ケンカするときはどんなになるのでしょうね。
 最近の若い人は方言はほとんど使いませんし、知りませんね。でも、話し言葉を聞いて、ああこの人は何県の人だなあと分かるのって楽しいですよね。
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Unknown (オールドレディー)
2007-08-20 19:40:55
♠ヒキノさま
 私が話すと、すぐお里がしれます。そして中にはなつかしがってくれる人もいます。
 最近は高齢者でないと、ほとんど方言を使いませんね。岡山県内でも市町村によっては方言も違いますが、それもだんだん聞かれなくなりそうです。
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