イモカタバミという花だって。名前に似ず可愛らしい花だ。雨が降らないから可哀そう!
ラジオは一晩中つけっぱなし、毎晩NHKのラジオ深夜便を聴きながら寝ている。特に午前2時からの「ロマンチックコンサート」は、クラシック、映画音楽、ロック、ポップ、ジャズ、ブルースと懐かしい洋楽が満載。
同じく3時からの「にっぽんの歌こころの歌」は、“懐かしの歌謡スター”、“作家でつづる流行歌”、“思い出の流行歌”、“昭和○年代ヒット歌謡”などのテーマで選曲してある。
先日、「深夜便」の番組予告で、1955年(昭和30年)頃、“歌う映画スター”として人気絶頂にあった俳優・鶴田浩二特集と知った。ちょうど3時過ぎに目が覚めたら、すでに始まっていた。
最後の歌は「赤と黒のブルース」。この歌には懐かしい思い出がある。今から70年ほど昔、中学2年生の秋の修学旅行で京都・奈良方面へ行ったときのことである。
バスの最後尾の席に、私を真ん中に両脇に男子生徒が座り、まるで女王様気分。私たちの周囲には笑い声が絶えず、バスの中の雰囲気を盛り上げていた。次の観光地へ着くまでの間、順番に歌を歌うことになって、私は当時大流行の「赤と黒のブルース」を歌った。流行歌を歌ったのは私くらいだったが、大受けしたことを覚えている。
だが今になって思うと、あの当時、ラジオは「一家に1台」という時代だ。たまにしか聞けないのに「赤と黒のブルース」の歌をどうやって覚えたのか、今でも不思議でならない。
あれから20数年後、当時私は岡山市に住んでいた。ある日突然、当時仲が良かった男子生徒のw君から電話があってびっくり! 私は同窓会へ一度も出なかったからずっと音信普通だった。
「一度会おうよ」ということになって、岡山駅の新幹線出口で待ち合わせた。顔が分かるだろうか心配したが、出口の人混みの中に懐かしい顔があった。30年近い年月が経っているのに、お互い手を振っていた。
彼は広島大学を出て広島県庁勤め、東京への出張の帰りだとか。よく探してくれたとうれしかった。でも正直いうと、あの可愛らしかった少年はすっかり中年のオジサンに、イメージが壊れてちょっとガッカリ! 彼だってきっと同じ思いだったろう。やはり若き日の思い出は、楽しい思い出のまま留めておくのがいい。後楽園で何時間かおしゃべりしたが、あの「赤と黒のブルース」の話もでた。食事をしてまた岡山駅まで送った。彼も84歳、今度あの世で会っても分かるかしら?
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