つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

「親子で歌いつごう 日本の歌百選」・・・

2007-01-24 | Weblog
 先日、文化庁が、公募の中から選んだ「親子で歌いつごう 日本の歌百選」を発表した。古くから広く親しまれている童謡や民謡、そして、坂本九の「見上げてごらん夜の星を」「上を向いて歩こう」「幸せなら手をたたこう」や、山口百恵の「秋桜」「いい日旅立ち」、他に「四季の歌」「翼をください」「時代」「風」「花」「世界に一つだけの花」「涙そうそう」など、誰もが口ずさめる昭和のヒット曲も入っている。
 計6671通で895曲の応募があり、その中から、作曲家の平尾昌晃氏ら12人の委員による選考委員会で「100曲には絞りきれなかった」として101曲を決定。同時に募集していた歌にまつわるエピソードを参考にしながら、応募数が多かった歌を中心に選んだという。
 新国立劇場では同日、由紀さおり、安田祥子、夏川りみ、サーカスらが出演し百選の一部の歌を披露するコンサートが行われたそうであるが、文化庁は近く入選作を楽曲集として冊子にまとめる方針で、「音楽の副教材などとして学校現場でも活用してもらいたい」という。また、コンサートのもようは、NHK衛星第2で3月21日午前11時から放送予定だとのこと。
 私が、この101曲の中で、歌詞はうろ覚えでもメロディを口ずさむことができる曲は92曲、意外と多かったのには我ながら驚いている。最近の歌はとんと覚える気にはなれないが、遠い昔の子ども時代の歌は決して忘れることなく記憶の中にある。それらの歌のどこにそんな魅力があるのかは、はっきりと説明はできないが、どの歌もそれぞれに情緒があり、聞いていても涙ぐむような郷愁を誘うメロディ、もう今の世では忘れられた温かい情のようなものを感じるのである。
 今の若者には理解しがたい歌詞もあろう。私でさえ大きくなって初めてああそうだったのかと、意味のわからないまま歌っていた曲もある。だが、歌詞はともかく、どの曲のメロディもすばらしく、101曲に選ばれた理由が納得できる気がする。
 これらのほとんどの曲は、学校唱歌として音楽の時間に習ったものである。今の小中学校では教材としてどんな曲が教えられているのか、子どものいない私には今の音楽教育の内容はとんとわからない。だが、これらを楽曲集としてまとめ、副教材として活用されることを大いに期待している。また、由紀・安田姉妹、夏川りみの、心の琴線に触れるような美しい歌声で、これら全曲のアルバムが作られたらどんなにいいだろうか。私なら絶対に購入するけどなあ。
 昨年、NHKの「思い出のメロディ」で、夏川りみが「みかんの花咲く丘」だったと思うが、あの美しい歌声を聴いたとき、切々と心に沁みて自然に涙が出てきたことを思い出した。親子、兄弟、家族そのものの絆が薄れつつある昨今、祖父母から両親、両親から子どもへ歌いつがれ、家族みんなで口ずさむことのできる歌があることはすばらしいことではないか。歌を歌えるということは、心にゆとりがある証拠である。いい歌はいつまでも歌いつがれ、消え行くことはないだろうし、消えて欲しくないと切に願う。
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2 コメント

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心の歌 (ヒキノ)
2007-01-24 12:56:16
895曲ですか。スゴイですね。みんなイイ歌だと思います。ある人にとってはこの歌が、この人にとってはあの歌が、人は誰でも心に残した歌があるのでしょう。わたし的にはランク付けなんてと思いますが。
素直にみんなイイ歌だねと言っておきましょう
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Unknown (オールドレディー)
2007-01-24 16:06:08
 最近の賑やかな歌には付いてゆけません。童謡にしろ、演歌にしろ、昔の歌はよかったと思います。
 最近できた童謡ってありましたっけ? この中で、今でも学校唱歌で教えている歌ってどのくらいあるのでしょうかね。
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