goo blog サービス終了のお知らせ 

つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

日本も終身刑の導入をすべきだ!・・・

2009-02-22 | やりきれません
 昨年4月、マンションの2部屋隣に住む東城瑠理香さん(23)をわいせつ目的で自室に連れ込み、包丁で刺して殺害した元派遣社員星島貴徳被告(34)に、18日、無期懲役の判決が下った。
 検察側は、残虐、冷酷な犯行だとして死刑を求刑。そして、星島被告も死刑求刑まで6回行われた公判中、計4回の公判で自ら死刑を望む発言を繰り返したという。だが、裁判長は「犯行は冷酷だが、殺害方法は執拗ではなく残虐きわまりないとはいえない。死刑は重すぎる」とした。ここでもやはり最高裁が死刑基準を示した83年の「永山基準」に言及、死刑適用の是非について検討されたそうだが、結局「被害者が1人」ということで死刑は選択されなかったということである。
 「戦慄(せんりつ)すら覚える犯行だが、計画的ではなかった」、「当初意図していた強姦はもとより、わいせつ行為にすら至らなかった」、「逮捕された後は犯行を自供して罪を認め、謝罪の態度を示している」、そして、「終生、罪の重さを真摯に考えさせ、被害者の冥福を祈らせるのが相当」など、これほど加害者側に立った言葉が並ぶと、一体裁判って誰のためのものか、これでは被害者は“殺され損”じゃあないかと思えてくる。
 殺害後、のこぎりなどで遺体を切断し、10日間くらいかけて自室トイレやマンションのごみ置き場などに遺棄したという行為を、残虐といわずして何というのか。正常な神経の持ち主なら、あのような遺体の処理を10日間も続けられるはずがない。犯行翌日、マスコミの取材に平然と答えていた星島被告、また、遺体の処理の合間に気分転換に映画を見に行ったともいう。彼の行動のどれをとっても、冷酷で執拗な異常性格者であることは歴然としているのではないか。
 「人を殺せば死刑」、それが法律であり、人の命は、命を持って償うのが当然ではないだろうか。「無期懲役は最短10年で仮釈放の道が開ける。最近は軽すぎるとの批判から20~30年と服役期間が長くなっているが、仮釈放はほぼ認められる」と言われるように、死刑と無期懲役では天と地ほどの差がある。この被告はまだ若い。たとえ30年後であっても60歳過ぎで、もう一度日の目を見ることができるのである。
 だが、被害者はもう戻ってはこない。遺族にしてみれば亡くなった者が味わっただけの苦しみを与えたいと思うのは当然だろう。一方で、死刑にするのは被告の望みを叶えることになり、彼の気持ちを楽にさせてやることになる。それより終生、罪の重さに苦しみながら生き地獄を味わわせてやりたいとも思うだろう。これからも裁判官が死刑判決に躊躇するようであれば、無期懲役より重い、二度と外に出られない終身刑の導入を早急に論議すべきだと思う。

 公判では、5月の裁判員制度導入に向けて設置された65インチの大型モニターに、下水道から警視庁が探し出した肉片172個と骨片49個の写真や、死体損壊の詳細図が次々に映し出され、これを見た遺族が泣きながら退廷したという。裁判員制度が始まれば、こういう証拠物件が詳細に大型モニターに映し出されるそうだが、遺族にとっては残酷この上ないものであろう。また、裁判員は正視するに堪えうる頑強な精神状態でなければ務まるまい。が、万一のことも考慮し、希望者にはカウンセラーによるメンタル面のケアを行うという。それほど精神的にダメージを受けるような映像を傍聴者にまで見せる必要があるのか。正直な気持ち、こんな理不尽とも思える判決が下されるような難しい裁判には参加したくないと思う。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「議員定数を100人に減ら... | トップ | 元総理と、不祥事で辞任した... »

2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (nana)
2009-02-22 23:10:39
正直難しい問題だと思います。
死刑囚に限っては個人房で役務なしという状況らしいので冤罪の可能性のない場合は法律どうりに早い執行が求められてもいいかな。
死刑判決も今の裁判官にはハードルが高いようなので過去の判例など関係なく「1人でも殺したら死刑」というスタンスから減刑の可能性を探るべきかと。
終身刑には私も以前は賛成でしたが未来が見えない受刑者は心が壊れる、という説がありまして、なるほどと納得しました。
しかし現在の無期懲役の実態は被害者感情からしても甘すぎると思います。
そうすると死刑を選択できない場合は受刑者の年齢も考慮して40年~60年とかの刑があってもいいのかな、みたいな気もします。
死刑自体に反対する人も多いですし難しいですよね、この手の話しは。
ただ絶対的に言えるのは微罪から重罪すべてに対して量刑が甘すぎる。
私は厳罰派です。
しかしこれには刑務所の収容能力が今でも不足していることを考えるとこれまた難しい。
厳罰化しても犯罪は減らないと言う人がいますがそれ以前にあまりに軽い刑自体が問題だと思うので施設の面も含めて考えていくべきではないでしょうか。
とはいえ現在では3食屋根付きということで自ら入ることを希望する人がいるのでこれまた問題がいろいろありそう。
どうしたものでしょうね。
返信する
Unknown (オールドレディー)
2009-02-23 10:16:16
♠nanaさま
私も厳罰派です。「人と殺せば死刑」、原則的にそう思っています。
でも、あれやこれやと理屈をつけて減刑され無期懲役になることが多く、生きる権利が与えられます。でも、死んだ人の命の重さなど裁判がすめばそれで終わりです。あとには遺族の苦しみだけが残ります。

昨今、何かといえば加害者の人権が言われます。罪を犯せばそれ相当の苦しみを味わうのは当然なのに、そのための刑務所が今では快適なところになりつつあります。
昔の刑務所は、人間の尊厳などないそれはひどい所だったとききます。でも最近の刑務所はハイテクを駆使した設備が整い、衣食は保障され、不自由ささえ我慢すればそれほど辛いところではなくなっているようです。

下記のURLは先日見つけた記事です。この記事を読むと、本当に罪を悔いて真人間になって戻って来るのなら無期懲役でも…、と思わないでもありません。
体罰ではなく、人の心の問題ではないかと…。
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/20090221ddm041040040000c.html

返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。

やりきれません」カテゴリの最新記事