近年、なぜこうも低年齢層の犯罪が多いのか。先日の中学2年の女子を殺害した高校生の事件に続き、立て続けに少年少女の犯罪が起きていることに、教師を始め、関係者はどう対処していくのだろうか。
神奈川県大和市で、中学1年の少年(12)が自宅で母親を刺したとして補導された。少年は「母親から部屋を片付けろなどと言われ、イライラして殺そうと思った」と話し、母親を殺すために学校を休んで、母親が部屋のドアを開けるのを待ち構えて刺したという。少年は「家族はいらないと思った」と話しているというが、両親は親子関係のズレを感づいていなかったのだろうか。彼をここまで追い込んだ背景には一体何があったのか、心のより所を失っていたこの少年も可哀そうだと思う。
次いで、和歌山県高野町では、写真店経営の久保田耕治さん(71)殺害容疑で、高校2年の男子生徒(16)が逮捕された。彼は動機について「授業中にイヤホンで音楽を聴いていたことを先生に怒られ、むしゃくしゃした気を晴らすため」と話している。彼は昨年、大阪の高校から現在の高校へ転校して、寮生活を送っていたというが、その辺にも何か問題があったのかもしれない。犯行後、実家のある大阪府内へ戻り、中学時代に通った塾の講師に付き添われて出頭したというが、なぜ親ではなかったのか、ここにも親子関係に問題があるようだ。“気晴らし”に誰でもいい、高齢者や社会的弱者を標的にする犯罪は、特に悪質である。つい最近にも、河川敷に住むホームレスに火炎瓶を投げて焼死させた事件があった。
そして、栃木県那須烏山市の市立中学校では、今月18日、3年女子生徒2人(14)が、担任の男性教諭の給食に薬物を混ぜ、これを食べた担任が体調を崩していたことが分かった。女子生徒2人は、自分たちだけが担任に注意されることに不満を持ち、優しくなって欲しかったというのが理由だそうだが、幼稚で短絡的な犯行にあきれる。彼女らは、別の同級生が携帯電話を使ったネット取引で入手した抗うつ剤「トリプタノール」5錠を計25円で購入し、そのうち3錠をすりつぶし、担任の給食のなめこ汁に混ぜたというから、全く同情の余地なし。また、この抗うつ剤を譲渡した同級生は責任を感じたのか、抗うつ剤を大量に飲んで病院に運ばれたという。3人とも、中3の割には幼稚で、自分本位の考え方しかできない未成熟な子どもである。情報の氾濫する今の時代に、思春期の女の子を持つ親は色々と大変だろう。
どの事件の子どもも、根底には家庭、両親との関係に問題があり、真の愛情に飢え、家族の絆を失った、心の病を持つ子ども達が増えているという。ボランティアで運営されている「いのちの電話」には、多くの救いを求める電話がひっきりなしに掛かってくるという。だが、誰が一体的確な答えを出してやれるだろうか、結局は自分を救えるのは自分しかないと思うのだが。
神奈川県大和市で、中学1年の少年(12)が自宅で母親を刺したとして補導された。少年は「母親から部屋を片付けろなどと言われ、イライラして殺そうと思った」と話し、母親を殺すために学校を休んで、母親が部屋のドアを開けるのを待ち構えて刺したという。少年は「家族はいらないと思った」と話しているというが、両親は親子関係のズレを感づいていなかったのだろうか。彼をここまで追い込んだ背景には一体何があったのか、心のより所を失っていたこの少年も可哀そうだと思う。
次いで、和歌山県高野町では、写真店経営の久保田耕治さん(71)殺害容疑で、高校2年の男子生徒(16)が逮捕された。彼は動機について「授業中にイヤホンで音楽を聴いていたことを先生に怒られ、むしゃくしゃした気を晴らすため」と話している。彼は昨年、大阪の高校から現在の高校へ転校して、寮生活を送っていたというが、その辺にも何か問題があったのかもしれない。犯行後、実家のある大阪府内へ戻り、中学時代に通った塾の講師に付き添われて出頭したというが、なぜ親ではなかったのか、ここにも親子関係に問題があるようだ。“気晴らし”に誰でもいい、高齢者や社会的弱者を標的にする犯罪は、特に悪質である。つい最近にも、河川敷に住むホームレスに火炎瓶を投げて焼死させた事件があった。
そして、栃木県那須烏山市の市立中学校では、今月18日、3年女子生徒2人(14)が、担任の男性教諭の給食に薬物を混ぜ、これを食べた担任が体調を崩していたことが分かった。女子生徒2人は、自分たちだけが担任に注意されることに不満を持ち、優しくなって欲しかったというのが理由だそうだが、幼稚で短絡的な犯行にあきれる。彼女らは、別の同級生が携帯電話を使ったネット取引で入手した抗うつ剤「トリプタノール」5錠を計25円で購入し、そのうち3錠をすりつぶし、担任の給食のなめこ汁に混ぜたというから、全く同情の余地なし。また、この抗うつ剤を譲渡した同級生は責任を感じたのか、抗うつ剤を大量に飲んで病院に運ばれたという。3人とも、中3の割には幼稚で、自分本位の考え方しかできない未成熟な子どもである。情報の氾濫する今の時代に、思春期の女の子を持つ親は色々と大変だろう。
どの事件の子どもも、根底には家庭、両親との関係に問題があり、真の愛情に飢え、家族の絆を失った、心の病を持つ子ども達が増えているという。ボランティアで運営されている「いのちの電話」には、多くの救いを求める電話がひっきりなしに掛かってくるという。だが、誰が一体的確な答えを出してやれるだろうか、結局は自分を救えるのは自分しかないと思うのだが。
親も忙しい、子供も塾やお稽古で忙しい。私たちのころのようにゲームもテレビもなく、近所の友達と日暮れまで大勢で遊んだころは、自然と社会のルール、付き合い方がわかっていた。
何かを犠牲にしなければ子供たちがちゃんと育たないというならば、親は経済より優先するものがなんであるか得と考えてみる必要がある。
共稼ぎが悪いとは言わない。いまや夫婦2人が稼がないと食べていけないのも事実。
企業の働き方を変えてもらう以外に方法はない。18才以下の子供を持つ親が働く企業は午後5時以降仕事をさせてはいけない。親は必ず子供と夕食をともにし、子供と対話する時間を作らなければならない。
このような法律ができれば、企業は変わるだろうか。