昨日12日は姪の長男の結婚式だった。新郎の実家は岡山県北の片田舎だが、現在は航空自衛隊築城基地勤務。新婦は大分県玖珠郡在住のため、結婚式は双方の招待客視点で考えて小倉市内のホテルにしたとか。両親や兄弟、祖母など身内は前日から出かけるとかで、私も誘われたが、泊りがけとなるとあれこれ支度もいるし、日帰りの方が楽だからと断わった。
いつものように5時前に起きて身支度を整える。式で着る洋服と車中で読む文庫本だけ持ってゆけばいい。7時29分発の列車で岡山駅へ、そこから新幹線に乗り換えて小倉駅まで行く。朝早く起きたので眠い。岡山駅までの車中で居眠りするつもりだったが眠れないのでずっと本を読んでいた。新幹線に乗ったら今度こそ寝ようと思ったが、小倉駅までは約1時間半、次の広島駅に停車すると、あとは小倉までノンストップだ。寝過ごしたら大変だと思うと、うとうともできなかった。
新幹線は、東海道新幹線と西日本新幹線しか乗ったことはないが、東京-博多間はツアーやプライベートで何十回となく乗っている。だが、1人で新幹線に乗るのは久しぶりなので、上り下りのホームや乗る電車を間違えないようにと、緊張しっぱなしだった。若い時は「目と耳と口さえあれば、日本中どこへ行っても大丈夫」と1人でも平気だったけど、今は、まるで田舎から出てきた“おのぼりさん”状態のババ。
小倉駅に到着したが、何と大きな駅だろう。新幹線乗り場は3階、駅構内は広くて、タクシー乗り場へ行くのに案内表示板を何度確めたことか。ようやくタクシー乗り場へたどり着いてホッとした。ホテルの玄関には三男坊が迎えに出てくれていた。更衣室で気がえてみんなのいるロビーへ、緊張がほぐれたのか眠たくなってきた。我慢、我慢
両家が集まって家族写真を撮った。結婚式は12時からだが、空模様が怪しくなってきた。新郎新婦の立つところだけ屋根がないので心配したが、有難いことに雨は式が終わるまで待ってくれた。
1時から披露宴。この結婚式には仲人はいない。若い2人がすべて自分達で決めたそうで、ホテルの女性司会者がうまくリードしてくれてスムーズに進んだ。昔のように義理で招待された来賓の長い祝辞にヘキヘキするといったこともなく、色々なサプライズがあり、新鮮で、笑いの絶えない楽しい披露宴となった。新郎は高校3年間野球部に属していたので、当時の部員が8人だったか、来てくれてサプライズに協力してくれたり、姪夫婦とも顔見知りのようで、祝いの杯を酌み交わす姿がほほえましかった。
新郎側の招待客はみんな男性ばかり。そんな中で、自衛隊の上官・先輩・同期生20人ほどの中に紅一点、ミニスカート姿の女性自衛官がいたとか。写真とりたかったなあ
新婦の友人は6、7名いたようだが振袖姿はいなかった。おまけに、両家の親族はジジ・ババばかり、場内に華やかさがなくて残念だったが、その点、花嫁の華やかさが目立ったからよかったのかな?
新郎の弟である三男は新郎新婦入場の際にもピアノをひいたが、終わり間近になって、新郎新婦を前に、中島みゆき作詞・作曲の『糸』を弾き語りした。場内からは「たっくん、いいぞー」「かっこいいよー」などと掛け声が飛び、拍手喝采を浴びてご満悦の様子。安心したのか控えていた食事をパクついていた。
披露宴の最後は両親への花束贈呈だが、それが終わるとまた一つサプライズ。新郎が走って自分の席へ行き、花束を持ってきて新婦に渡しながら、「これからの約束事」を箇条書きにして言い出したのにはびっくり。突然のことで何を言ったのかよく覚えていないのだが、「たまには洗濯や掃除を手伝います」「料理も覚えて食事作りも手伝います」など、もう“かかあ天下”に屈したようである。「ここにおられる招待客の皆さんの前で誓います」というと、新婦は「私、何だか鬼嫁みたいですね」とジョークを返し、場内は大笑い。新郎はまだ21歳、昔から「年上の女房は、金のわらじを履いてでも探せ」と言われるが、新婦の“かかあ天下”、大いに結構だ。末永い幸せを願ってやまない。
姪たちはまだ用があるらしいので先に1人で帰ることにした。7時前に帰宅したが、式場に着くまで緊張しっぱなしだったのと、結婚式が無事にすんだ安心感とでもうぐったり。都会の喧騒は疲れるだけ、やはり田舎が一番いい。
久しぶりのグッドニュース。華やかなうちにも心打つ温かな雰囲気が伝わる記事!
若いお二人の門出でを精いっぱい祝福いたします。
真におめでとうございます。
大叔母様の奮闘ぶり、ちょっと笑えましたが、東京駅へ新幹線一人旅でなくて救われましたね。
久しぶりの遠出でお疲れだったでしょう。
ありがとうございます。
無事に終えてホッと一安心。孫同様の子なので、わが事のようでウルルンでした。
親の関係の友人や来賓は一切なく、身内意外はすべて2人の上司や友人たち。それでも80人近い招待者で、皆さんの祝福を受けて、和やかな楽しい披露宴でした。
もうすっかり田舎のババになってしまって、都会へ行くとウロウロ、キョロキョロ、おのぼりさんはすごく疲れました。
ありがとうございます。
新婦は保母さんや社会福祉士の資格を持ったしっかり者です。父親も兄も公務員という堅実な家庭で育ったので、派手派手しさのない明るいお嬢さんです。“かかあ天下”でしっかりサポートしていってくれるでしょう。
日頃、時間に縛られない生活をしているので、時間を気にしての行動は気づかれします。でも、九州の小倉へ当地から2時間半、日本が狭く感じられました。
美しい花嫁姿を間近で見られて、良かったですね。
ありがとうございます。
結婚式に出席するのは何十年振りかしら?
この年代になるともうお葬式ばかり、華やかな宴は楽しいですね。
幸せにと願うばかりです。
coco21です。
人生の少し先を行かれているオールドレディー様のブログをいつも感心して読ませて頂いております。
今回の結婚式の様子は久しぶりにほっこりした気分になりました。
若い人はいいですねぇ。
これからも楽しみにしております。
コメントありがとうございます。
浅学な私の拙文をいつも読んでくださってるそうで恐縮です。これからもよろしくお願いいたします。
慶事は久しぶりですし、孫同様の子なので喜びは格別です。
最近の若い子はしっかりしてますね。全部自分達で段取りして、親は金を出すだけのようでした。楽しいお式でした。