つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

愛とはけっして後悔しないこと・・・

2009-06-28 | 
 「愛とはけっして後悔しないこと」、いいですねえ。こんなことマジで言って見たい! 今どき珍しい純愛って言おうか、末期ガンで闘病中の女優ファラ・フォーセット(62)が、俳優ライアン・オニール(68)からの長年のプロポーズを受けいれて結婚することになったという。だが、25日午前、彼女は神に召されて行った。
 フォーセットは2006年に肛門ガンと診断されるが、オニールらのサポートを受けて快方に向かい、一時はガンを克服したと宣言したが、翌年には再発し、病状が悪化。今年5月にはガンが肝臓へ転移したことが判明し、もう治療の方法がない末期ガンであることが伝えられた。5月15日には、彼女の2年半にわたるガン闘病生活を、オニールがホームビデオで撮影した90分間のドキュメンタリー「Farrah's Story」が米NBCで放送され、大きな反響を呼んだそうである。

 ファラ・フォーセットといえば、1970年代後半、テレビの人気番組「チャーリーズ・エンジェル」に登場する3人の美女のうちの1人で、“セックスシンボル”といわれた。ブロンドの長い髪をなびかせ、妖艶なお色気ムードたっぷりの彼女のポスターは世の男性を虜にしたという。私もこのドラマは毎週欠かさず見たものだが、女性が見ても結構楽しめるドラマだった。
 また、ライアン・オニールと聞けば、すぐに1970年に大ヒットした映画『ある愛の詩』を思い出すだろう。これは、富豪の息子と庶民の娘との悲恋物語である。裕福で代々ハーバード大学出身という家柄のオリバーは、庶民の娘ジェニファーと恋に落ち、オリバーの父親の反対を押し切って結婚する。幸せな日々を過ごしていた2人が24歳になったある日、ジェニファーは白血病で残り少ない命であることが判明し闘病生活に入る。 オリバーは父親に頼み込んで高額な治療費を出してもらうが、献身的な看病の甲斐なく彼女は亡くなってしまう。生前、ジェニファーがオリバーに残した言葉が、「愛とは決して後悔しないこと」ということだった。
 テーマミュージック『ある愛の詩』は、多くの映画音楽を手がけたフランシス・レイの作曲。この動画サイトの『ある愛の詩』はヘンリー・マンシーニ・オーケストラの演奏である。また、アンディ・ウイリアムスが日本語で歌っているが、彼のムードある歌声がすてきである。

 2人は1980年以降同棲と別離を繰り返している30年来の仲で、正式に結婚したことはないが、2人の間には24歳の長男がいるそうだ。こうして人生の黄昏どきになって結ばれるとは、2人は「赤い糸」で結ばれる運命にあったのだろう。不治の病で死期を迎える悔しさ、悲しさはあっても、オニールから愛され続け、人生の終焉にあって愛を昇華させることができたフォーセットは何と幸せな人であろうか。これは『ある愛の詩』の現代版ともいえよう。今の世にまだこんな純愛物語があるとは…。2人にとって、まさに「愛とはけっして後悔しないこと」だったということであろう。
 
 2人の若かりし頃の似顔絵を…。



 


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4 コメント

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Unknown (相棒)
2009-06-28 15:32:49
ライアンの若かりし頃の似顔絵はそのまんま過去に引き戻されたような気分です。
相棒、ライアン、テイタム親子が小学生の頃に好きになりました。
ある愛の詩、実は映像の前に主題曲と出会って感動しました。
哀しいと言ってもいいのかな、メロディーが子供心にも残って。
それから少しして映像で観てまた感動して。
何度も観ましたが最近は忘れていたような、早速観てみたいと思っています。
それにしても、壮絶というかすごい愛の形ですね、私生活でも銀幕のスターそのものという2人の愛、感銘を受けたという表現が正しいかどうか、とにかく「愛とはけっして後悔しないこと」という言葉は本当にあったのかと驚きました。
ファラさん、きっと成仏できたことでしょう。
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Unknown (オールドレディー)
2009-06-28 18:34:47
♠相棒さま
ライアンの映画は他にもありますが、この「ある愛の詩」以外はそれほど記憶にありません。

フランシス・レイの映画音楽はたくさんありますが、どれもすばらしいですね。

これは「ある愛の詩」の現代版といっていいでしょうか、すばらしい愛の形です。きっと2人はまたあの世で結ばれるでしょうね。

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 (おくだっち)
2009-06-29 08:41:30
愛情は異性だけでなく、肉親やペットにも沸きますね
でも失ったときの心の潰れそうな悲しみは耐えがたいものです

私は両親も子供達も健在で、肉親を失ったことはありませんが、初めて飼った犬が死んだときは、もう二度と飼うまいと思ったものです。

息子が昨年トイプードルを買ってきて家の一員となっていますが、愛しく思うものが増えるのは、また失う悲しみを育てているのかもしれません
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Unknown (オールドレディー)
2009-06-29 09:06:25
♠おくだっちさま
逢うは別れの始まりといいますし、生きとし生けるものには命の終わりがあります。悲しいことですが摂理には逆らえません。

私も両親をはじめ義兄や祖父母、その他の親戚の人達をたくさん見送ってきました。歳の順に逝けばある程度仕方ないと思いますが、逆縁となると辛いものらしいです。

生き物も家族と同じように愛情を感じて育てている人にとっては肉親と同じでしょう。
だから、精一杯の愛情を注いで、後悔しないようにしなければと思います。
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