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つれづれに 

老いてゆく日々、興味ある出来事に私見を添えた、オールドレディーの雑記帳です。

映画『マーシャル・ロー』 “戒厳令”・・・

2009-12-18 | 
 録画しておいた映画のお話。1998年製作のアメリカ映画。題名の『マーシャル・ロー』は“戒厳令”の意味である。出演はブルース・ウィリス、デンゼル・ワシントン。
 FBIとニューヨーク警察が共同で組織したテロリズム対策本部長アンソニー・ハバード(デンゼル・ワシントン)、彼のパートナーで、レバノン系アメリカ人のフランク(トニー・シャルホウブ)、それに女性のCIA所員エリース・クラフト(アネット・ベニング)の3人が、テロリストグループ壊滅のため活躍する政治ドラマである。
 
 『大都市ニューヨークでテロ事件が勃発。戒厳令が敷かれ、さながら戦場と化したニューヨークで、陸軍・FBI・CIAの思惑が激しく交錯する……。
 ニューヨーク各地に連続して起こる爆破テロに、市民の不安は極度に達した。市民の安全を求める世論に大統領は緊急事態を宣言し、軍隊の出動を要請する。ウィリアム・ダヴロー将軍(ブルース・ウィリス)は、最初は軍の介入に反対していたが、大統領の決断に従い軍人として引き受けた以上は、絶対的な服従と目的の遂行をすべての人々に求めた。マーシャル・ローが発令され、空にはヘリコプターが飛び、戦車の大群が兵士たちとともに町を行進して行く。アラブ系市民を片っ端から連行し、ニューヨークは一触即発の緊張状態に陥った……。』

 この映画の公開より3年後の2001年9月11日午前、飛行機4機が同時にハイジャックされ、そのうち3機がニューヨークの世界貿易センタービル、ワシントンのペンタゴンなどに突入するという、史上まれに見る大掛かりな同時多発テロ事件が発生し、多くの死傷者を出した。そして10月には、イギリスを始め多くの国の賛同を得たアメリカは首謀者のウサーマ・ビン=ラーディンとアルカーイダの引渡しに応じないアフガニスタンを攻撃、タリバン政府を崩壊させた。そして、このアフガニスタン攻撃を機に、アメリカの対テロ戦争は激化し、2003年3月よりイラク戦争が始まるのである。
 タリバン政府の崩壊以降、国連の主導によるアフガニスタン復興と治安維持が行われているが、アフガニスタンの治安は現在も安定していない。そのため、鳩山新政権はアフガニスタン復興支援に民生分野で積極的に実施することを表明している。

 FBIのテロ対策本部長を演じる黒人俳優デンゼル・ワシントンは、1954年生まれの54歳。彼を見ると、やはり同じアフリカ系アメリカ人の、1963年作『野のユリ』で有名なシドニー・ポワティエを思い出す。シドニー・ポワティエは1927年生まれ、『野のユリ』で黒人俳優として初めてアカデミー賞男優賞を受賞し、黒人俳優の先駆者的存在となった。他にも、1967年の『夜の大捜査線』、1968年の『招かれざる客』など、社会的かつ人種差別問題を真正面から提起する作品に挑戦、多くのファンの支持を得たという。
 デンゼル・ワシントンの作品として私の知っているのは、1999年の『ボーン・コレクター』、2000年の『タイタンズを忘れない』、2001年の『トレーニング デイ』など。この『トレーニング デイ』でシドニー・ポワティエにつぐ2人目のアカデミー主演男優賞を受賞している。彼の演技には定評があり、その他にも数多くの賞を受賞している。


 ブルース・ウィリスは『ダイ・ハード』シリーズの暴れん坊刑事でおなじみである。彼の映画はアクション物が多くて余り見ないが、『アルマゲドン』、ロサンゼルス市警の敏腕交渉人に扮する『ホステージ』くらいしか思い浮かばない。この写真は『ダイ・ハード』のブルース・ウィリスである。

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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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テロ (おくだっち)
2009-12-19 15:50:26
首謀者は自らの命を的にせず・・・
自爆テロを決行する人の心情が哀れですね。

第二次大戦の日本の特攻隊もそうでしたが、生きて戻れないと思わせることほど卑劣なことはないでしょうね。
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Unknown (オールドレディー)
2009-12-19 16:03:46
♠おくだっちさま
11月に起きたロシアの列車事故などもテロの可能性があるとか。今、世界で大なり小なりテロが起きているようですが、自爆を決行する人は宗教心や愛国心で死んでゆけることが理解できません。
日本の特攻隊も愛国心でみんな突撃してゆきましたが、時代が今だったらとても考えられないことでしょうね。
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Unknown (みそ猫堂)
2009-12-24 10:53:18
久しぶりに、人物画がアップされてますねー。
ブルース・ウィリスは本当にツイて無い男の悲哀が出てるし、
デンゼル・ワシントンからは知性が伝わって来ます。

「夜の大走査線」は、子供の頃TVの洋画劇場で観て、えらく感慨を受けたおぼえがあります。
静かな映画でしたが、とても緊張感があったし、ラストシーンには感動しました。
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Unknown (オールドレディー)
2009-12-24 11:41:27
♠みそ猫堂さま
ありがとうございます。
女性より男性の方が難しい気がします。

黒人スターではこのデンゼル・ワシントンが一番好きです。
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