インターネットの功罪・・・

　今やＰＣを所有している人でインターネットをしない人はいないだろう。テレビのＣＭを見ても、最近は各社とも、画面に空白欄があって、そこへ社名や品名などを打ち込んで検索ボタンを押すというやり方を表示しているのが目に付く。見ている人が、当然ＰＣを所有しているのを前提に作られているところが、時代の変化を物語っている。
　現在は、プロバイダーの種類もたくさんあり、低料金で使い放題、ゲームも映画も高速高スピードでダウンロードできる。私がインターネットを始めたのは１０年以上前であるが、その頃はダイヤルアップ接続で時間も掛かり、使うだけ料金も増えてゆくという不便なものであった。
　今はその心配もなく、インターネットは生活上なくてはならないものになり、フルに活用している。先日も叔父が、希望する病院の呼吸器内科の資料が欲しいという。また、知人の父親が入院中で、退院後のリハビリができる医療機関を検索してあげた。そして、同僚の男性が、春休みに家族で島根県の「アクアス」水族館へ行くというので、その水族館のパンフレット、近隣の観光地、宿泊場所、地図などを検索して印刷してあげた。自分の場合でも、旅程が決まれば、宿泊ホテル、天候、行程表にある観光地などの情報を、必ず事前にインターネットで調べることにしている。
　一番重宝しているのが、辞書、百科事典など。これらのサイトは結構本格的で、使い方も簡単なので有難い。また、ネット証券、ネットショップ、確定申告、ＰＣのトラブル解決など、いろんなサイトを利用している。また、４７ニュースといって、４７都道府県の５２新聞社と共同通信の配信ニュースを中心に、地方の細かいニュースなどキーワードで検索することができるサイトは便利である。
　その他、フリーの年賀状見本をダウンロードして部分的に変えて利用したり、フリーの壁紙や、グリーティングカードもよく利用する。そして、音楽サイトからフリー曲をダウンロードして、世界で１枚しかないクラッシック・ピアノ曲のＣＤも作った。また、ミニロト予想、薬の効能調べ、ガーデニングのことなど、知りたいことはすべてインターネットを利用して情報を仕入れる。以前なら本でも買わなければ知ることができなかったことが、いつもで手軽に、しかもタダで利用できるのである。
　使い方によっては、これほど便利ですばらしいものはないが、反面これほど恐ろしいものはない。どこの誰とも分からぬ人の怪しげなサイトにアクセスしようものなら、知らぬ間に料金が請求されたりするらしい。また、ブログにエッチなサイトから一度にドカッと、同じ内容のＴＢがあって不愉快な思いをした。また、ネット通販利用の際に漏れたとしか考えられない個人情報のメールアドレス宛に迷惑メールが大量に送られて迷惑しているが、あのような出会い系メールに釣られる人がいるのかと思うとあきれる。
　そして、掲示板である。自分のことが知られなくてすむから、いじめにつながるようなひどい書き込みをしたり、ネット販売で害のある薬や危険物を売買しているという。また、以前には殺人請負や集団自殺が事件になったこともあり、人の命にかかわる危険な場合もある。しかし、インターネット利用に当っては自分の判断一つ、何があっても自己責任であることを肝に銘じておけば、これほど楽しく、タダでできる情報収集手段はない。日々色々な情報を知ることができ、キーボードを叩くことでボケ防止にもなり、おかげで老後も退屈することなく過ごせて、私の日常生活には不可欠なものになっている。