終末期の在宅医療の現場を取材した記録映画
「終わりよければすべてよし」を岩波ホールで観てきた。
終わりよければすべてよし
いま日本では病院での死が80%を超え、自宅での死は
13%にすぎないという。
すべての人にとって、絶対に避けられないのが死
その理想的な死とは・・・
オーストラリアやスウェーデンの事情も取材し、
日本の医療体制の問題などを問う
とても考えさせられる映画でした。
たまたま、母の施設でも以前は病院へ入院させていた
利用者を<自然死>として馴染みの人たちが施設内で
看取る体制をとり始めている。
それがどんなに人間的で温かいことか、と思った。
羽田澄子監督は30年以上前、妹さんが癌で亡くなる間際
医師が心臓マッサージのために妹さんの胸を何度も強く押す
光景を目の当たりにして
「医師が一瞬でも長く妹を生かそうと努力してくれたのは
わかります。 ただ、最後は妹の手を取り、ほおをなでて
話しかけてあげたかった。」と
そして、末期医療をテーマにした映画の製作を思い立ったそうです。
その真摯な姿勢には頭が下がりました。
今、日本は「前例のない高齢社会」になろうとしている。
ガンダーラへの道はどこに・・・。
岩波ホールの観客はとても年配の方が多かった。
途中、どこからか、おじいちゃんらしき人のいびきが
思わず、微笑んでしまいました。
少し、長編だったものねえー おじいちゃん、 おつかれさま