「とん ことり」の音がして

暮らしの中で 絵本と私

『 流星ワゴン 』

2007-06-24 19:21:18 | 書籍・絵本



    誰もいない休日の午後
         外は雨
         キャロル・キングの 『 つづれおり 』  TAPESTRY
         というアルバムを聴く
         いいな いいなぁ
         『つづれおり』 がリリースされたのが1971年というから
       もう30年以上前のもの
         イーグルス ジミ・ヘンドリックス  ジム・モリソン・・・
    そんな時代だ。
         今、聴いていると 現在の濃い音楽が溢れる中では
         このアルバムは空気のように澄んでいて心地良い

        

       さて、タイトルは流星ワゴンだった。
        音楽が<時空>へと私を誘ってしまった。
       
            『流星ワゴン』
                        重松清  講談社

   <著者の言葉から>

       死んじゃってもいいかなあ、もう・・・・。
       38歳、秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る
       不思議なワゴンに拾われた。
       そして・・自分と同じ歳の父親に出会った。
       時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。
       やり直しは、叶えられるのか・・・?

   読後、「私にとって人生の岐路になった場所」って考えてしまった。
    「やり直しがきかないのが人生だよ。」とも つぶやいてみる。
       でも
       「たった1日、タイムマーシンに乗っていいよ」 と言われたら
   私は<どの1日>に行くのだろうか。
    あの人のいた時間へ・・・・
   
     重松清さんという作家
      心の琴線に触れる物語を巧みに書く
      「ビタミンF」 でも 「卒業 」 ・ 「その日のまえに」 でも
     わかっているのに、やっぱり、読めば・・・涙 
      涙腺の弱いこと、嫌だね。