白洲 正子文学逍遥記

故・白洲正子様の執筆された作品を読み、その読後感と併せて能楽と能面、仏像と仏像彫刻、日本人形、日本伝統美術についてご紹介

日本の伝統芸術と芸能-036

2013-01-04 | 日本の伝統芸術

 

   日本の伝統芸術と伝統芸能

         仏像と仏像彫刻

          青い目の人形答礼人形

                                            -036

 

 明けましておめでとうございます

 

 

         文殊菩薩

 

             殊院

Abe Monjuin Hondo01.jpg

 

安部文殊印院・文殊菩薩

安部文殊院の文殊菩薩は日本三大文殊の一つとして有名です。座高700mmで鎌倉時代を代表する仏師快慶の作です。

切戸文殊(京都府宮津市)・亀岡文殊(山形県高畠町)とともに日本三文殊に数えられる。宗教法人としての公称は文殊院

奈良県桜井市の市内にあります。本尊は文殊菩薩。開基は安部倉梯麻呂。

 

                           文殊菩薩

 

筆者は以前桜井市の安部文殊院を訪れたのですが、ご開帳の日では有りませんでしたので、参拝は叶いませんでした。やもなく初瀬の聖林寺、長谷寺に向かいました。

                          文殊菩薩    

 

鎌倉時代の仏像の彫刻家の集団としては、慶派、院派、円派などがありますが、慶派の定慶、運慶、快慶は超有名な彫刻家でした。キリリとした顔立ちなど一目でそれと分かります。

京都市内の千本釈迦堂の六観音、三十三間堂・妙法院の千手千眼観音菩薩・峰定寺の千手千眼観音菩薩 奈良の円成寺の大日如来など名品が数々あります。

                           文殊菩薩

                      

 

先回ご紹介した奈良市内の西大寺の文殊菩薩

 

西大寺本堂・文殊菩薩騎獅像

 

西大寺・文殊菩薩

鎌倉時代・正安3年(1302)・82.2cm

中央に文殊菩薩像・左右に文殊四侍者像

 

文殊菩薩

 

文殊五尊像は鎌倉時代に流行した日本独自のもの

 

 

像の製作者は不明のようですが、彫刻の調子からは慶派では有りません。

院派か円派の都の一流の方達でしょう。

 

 

文殊五尊像の一体<善哉童子>

善哉童子

 

 

 

 

 それでは<青い目の人形に移りましょう。 

               

           青い目の人形  -002

 

    北海道編-003

北海道八雲小学校青い目の人形

 

 

初めに着ていた洋服

八雲小学校は北海道の南部の方で、噴火湾と呼ばれる辺りの、茅部郡という所に所在しております。この人形の名前は残念ながら不明です。

当時、政府などから焼却命令が出ておりましたが、秘かにコレを隠して難を免れたそうです。そのような青い目の人形が全国的に多いのです。この点はアメリカとは大きく違っております。

 

 

それでは<答礼人形>に移りましょう。

 

                                              

           

 

先回の答礼人形のご紹介はMiss 福岡でした。この市松人形もMiss 群馬と取り違えられておりました。そして、本当のMiss 福岡はMiss 北海道でした。

元・Miss 北海道は調査の結果カンザス州にある Miss 宮城(個人蔵)が本当のMiss 北海道だということです。兎に角、相当複雑になっております。なお、Miss 群馬は現在行方不明となっております。

               Miss 福岡 (正・Miss 群馬

                               

               

Miss 宮城(正・Miss 北海道    Miss 北海道(正・Miss 福岡

                                   

                  

 

 そっくり入れ替わってしまった答礼人形Miss 秋田Miss 石川

アメリカの地で秋田と石川の答礼人形がそっくり入れ替わってしまったのです。

このブログ-016回で掲載しておりました・・・・

Miss 石川  ( Miss 秋田・取り違えによる )

                         ↑

人形制作者・瀧澤 光龍斎 

   人形の台の名称は<秋田県>となっているが、人形は<Miss 石川

             

 

 

     Miss 秋田 Miss 石川・取り違えによる

秋田蕗子

       人形制作者・秀徳

                        

兎に角、いろいろな現地事情が有ったらしく、複雑なことになっておりました。行方不明の答礼人形や人形の所属が分からないという答礼人形も有ります。

次回はMiss 兵庫、静岡を再度ご紹介。どのような結果になっているでしょうか?