白洲 正子文学逍遥記

故・白洲正子様の執筆された作品を読み、その読後感と併せて能楽と能面、仏像と仏像彫刻、日本人形、日本伝統美術についてご紹介

日本の伝統芸能と芸術-023

2012-10-05 | 日本の伝統芸術

 

日本の伝統芸術と芸能 

         能面と能楽佛像と佛像彫刻 

                                   その023

 

人形特集-017

        ・・大正・昭和期市松人形

 

弘法さんと私・M清子さんからお借りしました、二代目光龍斎製作の市松人形達の資料を基にして、再度大きいサイズでご紹介して来ました。

 大切なM清子さんの市松人形のコレクションのご紹介の残りもだんだん少なくなって来ましたが、今までにご紹介しなかった他の作者も含めてご覧ください。

 

春水(光司)作・43cm 

 

静かな個性的な顔の表情です。着物はオリジナルだそうです。穏やかなミカンの香りが漂って来るような感じがします。

他のHPからお借りした<春水>作の市松人形

             

 

 

春日 昭和) 43cm 着物はM清子さん作

 

 本当に愛らしさの漂う可愛らしい市松人形です。M清子さんによれば<作者号によせて地味な色目の桜の模様の着物、帯も桜の刺繍、帯留も桜。拘ってしまった>そうです。 とても素晴らしい。クッキリと桜の花が引き立つ着物です。  唇なんかは何か語り掛けて来そうな感じに見えます。高価そうな帯止めが見えます。

 

  昭和)・43cm 

 

何か心配そうな、哀しそうな顔立ちに見えます。でも、とても可愛らしい。着物は時代を反映した弓矢の羽根の大柄なデザイン。珍しいですね。ピンクのリボンが華やかさを表現しています。

着物はオリジナル。 被服はちりめんでコレクターの作品だそうです。コントラストがハッキリしています。全体的にとても好感が持てます。

 

次回をまた、お楽しみに! 

 それでは<答礼人形>に移りましょう。 

 

           

 

 MISS Kyotofu(京都 宮子 ・ 平田郷陽

 

久しぶりの平田郷陽作が出てきました。八重などの櫻が着物の図案になっております。静かな顔立ちです。

所蔵都市 マサチューセッツ州ボストン
所蔵館 ボストン子供博物館

 

                    
          中陰五七の桐        丸に二つ引き牡丹唐

 

 

初めて口を開いて、歯が見える頭に造作しています。もう、能面の面打ちの女面を見るような感じ。彩色もすばらしい。仏像の彫刻技術と面打ちの技術の成果が現れております。横顔も素敵です。全体として最高の技術レベルです。

 

 

 

 

1975年には, 修復のためボストンから里帰りした「答礼人形」のミス京都府を迎えて,京都市役所で対面式をしています。

 

 

 

では、今回はこの辺で。

 

          

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