狸  森  日  記

                 ムジナnoモリnoクラシカタ

ジタン頭突きの謎

2006-07-11 01:41:53 | スポーツ


W杯ドイツ大会MVPにフランス代表のジタンが選ばれた。
優勝国以外からMVPが選ばれるのは3大会連続となった。


それにしても分らないのは、ジダンが何故マテラッツィに頭突きを与え
レッドカードを受けたか・・と言うことである。
今大会を最後に引退を表明していたジタンは、良い活躍を見せた。
だから、頭突き事件を乗り越えてMVPにも選ばれたのだろうと思う。


しかし何故アソコで頭突きなのか、フランスの、いや世界中のサッカー少年達に
どういうふうに説明がつくのだろうか。

かってオリンピック、ロサンジェルス大会で柔道の山下泰裕と決勝で対戦した
エジプトのモハメド・ラシュワンが、山下が痛めた足を攻めることなく戦い
破れ、後にオリンピック委員会からフェアプレー精神が称えられた。しかし
僕は、サッカーにはフェアプレー精神は望めないのではないか・・と思っている。


試合を見たら殆どの人が納得されるであろうと思う。確かに、選手がピッチ内で
倒れたりしているときはゲームを止めるためにボールを外に蹴り出す。
試合が再開されたら相手チームはボールを蹴り出したりして相手のボールに
するような、フェアな事も有るにはあるが、殆どの接触プレーはファール
スレスレのプレーに他ならない。

審判によってゲームの流れが左右されたりもする。審判は選手と一緒に
ピッチを走り回る訳で、必ずしもベターな位置で接触プレーを見ている
訳ではないから、仕方がないといえば仕方がない事で、決勝戦でのフランス
のPKも、TVのスローモーションで見る限りPKになるようなラフプレイでは
なかったようにおもう。


ファールスレスレのプレー=サッカーだからジタンの頭突きも許される
のだろうか。引退という有終の美を飾るには、退場処分は汚点だろう。
ジタン自身から世界のサッカー少年に向けて納得がいく説明が欲しい。

・・・そんな気持ちにさせられた決勝戦であり、ジタンのMVP受賞である。