川崎市・狛江市・世田谷区 静岡県牧之原市 整体スクール「日本徒手整体アカデミー」日本徒手整体施術院

東京・神奈川・静岡で整体師資格取得は「日本徒手整体アカデミー」。「巡心流整体術」は当校独自手技。講師によるブログ。

授業を通じて思うこと

2007年11月24日 | 学院長のコラム、ブログ

骨盤矯正の授業でのこと。私が思うに、骨盤を矯正してもすぐ戻る、痛みが戻る、またはとれない等よく聞かれますが、それは本当に骨盤を矯正できていないからにつきます。腸骨だけで数パターン、仙骨も数パターンの歪みのパターンがあるわけです。そして、腰椎5番目も3種類以上の歪みのパターンがあるのです。痛みが出るときはそれらが複合的に発現するわけですが、要はそれぞれのパターンを正確に診断し矯正していけばよいのです。でも、まず大抵は診断すらできていない。そして矯正方法も数パターン身につけていないとあらゆる症状に対処しきれません。カイロプラクティックのアジャストテクニックが有効の場合もあれば、オステオアパシーのカウンターストレインや筋膜リリースが有効の場合もあるのです。

そして矯正で何よりも肝要なのは順番です。まずは腰椎5番目→腸骨→仙骨の順です。これを間違えると急性期のとき等はむしろ痛みが増してしまう場合もあります。これらを正確に診断し、矯正するとすぐ痛みが戻ったりアンバランスが生じることは殆どありません。付随て下肢のアンバランスも勿論無視できませんが。

 だから、腰痛や坐骨神経痛で何度も通わなければいけないということは治療法に欠陥があると思って間違いありません。更にいうと、骨を引っ張っているのは筋肉ですがこれがそもそもアンバランスなので骨の位置をいくら瞬時に矯正してもすぐ戻るという現象が起きるのです。ただ、一生懸命ストレッチしても正直なところなかなか難しいところがあります。

ストレッチスタジオなるものが最近存在していますが、あれは個人的には表裏一体でリスクもかなあると思います。前後左右のバランスをその方のバランスを考慮しながらまんべんなく伸ばすのはほぼ無理でしょう。それなら捩り、伸張、前後にしならせるヨガでは各ポーズにまんべんなく網羅されているので、自分のウイークポイントも「気付ける」ので有効です。何も考えずにやれば極論するとストレッチと同じになってしまいますが。トップアスリートのコンディショニングもそこまで意識を向け頭を使っているから「違い」があるのでしょう。

 なので、筋肉に着眼するより、それを覆う筋膜に目を向けるほうが治療には向い
ているし、結果として骨格関節可動域の改善へと根本からアプローチできます。
矯正の練習で一通り行なうと生徒同士で行なってもその場で痛みが改善します。
左ハムストリングが筋肉痛という生徒がいました。矯正により腰の痛みはすっかり取れたが、深く前屈するとやはり筋肉痛の部位は残っているということなので、他の生徒にハムストリングの筋膜リリース法を教えてその場でやらせました。もう一度3~5分後の施術後に前屈テストを行なうと指先がかろうじてついていた可動域が両手がべったりつくまでに広がりました。一同感動!無論筋肉痛も大幅に軽減。結果として腸骨の後方回旋も矯正されるし、おそらく膀胱経絡も流れているだろうし、仙腸関節や腰仙関節も可動性が出たのでしょう。

筋肉痛も繊維破壊部位は時間が必要ですが二次的スパズムはとれたのでしょう。こういう考え方、アプローチの仕方もあるわけですね。そして身体のあらゆる部位に応用できるわけです。もっと一般向けに手軽に使えるマニュアル本出そうかな?次回は具体的にどのように手を使ったか書いていきます。

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