皆様こんにちは!院長の佐々木です。
先ごろ国立がんセンターなどの追跡調査の結果、緑茶やコーヒーを飲む方は脳卒中のリスクが飲まない方よりリスクが少ないという報告のニュースを見ました・・・。ことの詳細は、
「1990年代後半に東北から沖縄の9保健所管内に住んでいた45~74歳の男女計約8万2000人を平均13年間追跡した。この間に3425人が脳出血、脳梗塞、くも膜下出血といった脳卒中を発症した。
追跡開始時点で、緑茶を「全く飲まない」「週1~2回飲む」「週3~6回」「毎日1杯」「毎日2~3杯」「毎日4杯以上」のグループに分けて解析すると、飲まないグループに比べ、毎日1杯以上のグループは脳出血のリスクが22~35%低かった。脳卒中全体では毎日2~3杯以上で14~20%低かった。
コーヒーについては、飲まないグループに比べ、週1~2回以上のグループは脳梗塞のリスクが13~22%低かった。脳卒中全体では週3~6回以上で11~20%低かった。 」
ということだそうです。
まさかこの情報を見て急にコーヒーや緑茶をがぶがぶ飲みはじめる方はいないでしょうけど。
現時点でこの情報を流す事にどんな意味があるのでしょうか?緑茶やコーヒーを飲む方はそれしか飲んでいなかったのか?飲まない方は他の食生活や生活習慣はどうだ
ったのか?それ以外に普段どんなものを摂取していたのか?ストレス状況は?既往歴は?その当たりの情況がまるでわからないし、というか、わかりようないでしょうし、個体差を考慮に入れる余地もないし、脳出血以外には何も起こらなかったの?他の症状は?と聞きたくなる事ばかりです(笑)。
100歩譲ってもし、効果があるのなら、それだけ飲んでれば脳出血は起こらないんですか?どんな成分が具体的に効果があるの?とさらに突っ込みたくなってしまう。ポリフェノール?なんだかこの情報によってますます高血圧、腎臓病、糖尿病、アレルギー等の慢性疾患の方逆にふえんるんじゃないか?と思ってしまいます。
実際慢性疾患の方は増えているわけですから。そういう薄っぺらい情報じゃなくて、もっと具体的なことが解明された情報を掴んでから発信すべきでしょう。何らかの研究報告をしないと助成金でないから?
また、健康雑誌やTVでこぞってとりあげて木を見て森を見ない健康づくりムーブメントが起こりそうです。
本当に健康になりたいのなら、基本生理学や薬の知識、栄養学、分子生物学等をトータルで理解し、さらに自身の個体差の特徴も把握したり、ストレスというものを理解し、それが身体にどう作用するかなど、色々な知識や理解力が必要になるんです。そんな簡単なものじゃないんです。
それなら、まだ、きんさんぎんさんのお嬢さん達姉妹の生活習慣、食事、ストレスの考え方などを様々な角度から研究した方がよっぽど意味がありそうな感じがします。
脳の本能である、脳は統一・一貫性が保てなくなるような情報を避けようとする特徴を理解すべきです。これは裏を返せば、今回の情報のように、多くの人が同意するもの、権威があるもの、それらしい理屈があるもの、常識とされているものなどに統一・一貫性が働き、見事に盲目的に信じてしまいやすいと言う事です。洗脳みたいなものです。そうなると脳の情報にバイアスがかかったり、正しい理解や思考を妨げる=思考停止をまねいて身を滅ぼすことになってしまうから気をつけたいですよ。(※参考・脳に悪い7つの週間・脳神経外科医・林成之氏著)
冷静に対応しましょう。とりあえずこういう情報はもう少し経過を観察して参考にしていけば良いと思います。
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