やっぱり泣いてしまった

昨日、向井亜紀著『16週』を読みました。

実はこの本、5年ぐらい前に買っていたのですが、
そのツラく悲しい内容を知っているだけに、
なかなか読むことができませんでした。

が、ふと昨日、急に「読んでみようかな」
と思ったんです。

奇しくも私は
今、妊娠16週。

この作品のドラマ版を見て、大泣きしてしまった
記憶があるのですが、本を読んでも
やはり泣いてしまいました。

結婚してから6年でようやく授かった命と
自分の命、どちらかを選択するなんて、
ツラすぎます……。

向井亜紀さんが自分が子宮頸がんを患い、
赤ちゃんを諦めざるをえなかった経緯を発表した
記者会見を見たとき私は、20代半ばぐらいだった
と思いますが、「30歳になったら、
毎年検診を受けよう!」と決心しました。

そして、それを実行に移していました。

今年も検診に行かなきゃ、と思っていた矢先に
妊娠が判明し、こまめの心拍確認後に
子宮頸がんの検査をしたのですが、
結果を待つ2週間の間、「もし陽性だったら……」
と思うと、不安でした。

幸い結果は陰性で、かなりホッとしました。

――妊娠16週。

もうこの時期の胎児は、まだ20cm前後かと
思いますが、大体の器官が出来、
すっかり人間らしくなっています。

ですから、愛おしさもひとしおです。

そんな時期に、本来なら生まれてくるはずの命と
お別れするなんて、ホントにホントにツラいと
思います。

もし今、こまめとお別れすることになってしまったら
……そう想像するだけで涙が出てきます。

ぎりぎりまで、赤ちゃんの命と自分の命の両方を
守るために必死で闘ったものの、最終的には
自分の命を選択せざるをえなかった向井さんの
キモチを考えると、もう涙が止まりませんでした。

そして、向井さんの旦那様の高田延彦さんの
優しさにも非常に感動し、涙しました。

奥様を心の底から大事に思い、愛しているのだ
ということが、痛いほど伝わってきました。

奥様の心情を静かに読み取り、
しっかりと支えてくれる旦那様。

――ステキです。

このおふたりは、夫婦になるべくしてなったのだと
思います。

何年もの間、読むのを躊躇っていた『16週』。

やっぱり泣いてしまいましたが、読んでよかったです。

約2時間で読みきってしまいました。

向井亜紀さんの赤ちゃんは、ママの命を救うためだけに
お腹に宿ったのではなく、「子宮頸がんの
早期発見・治療ために検診を受ける」という
認識を世間に広めるという使命も果たしてくれました。

ツラく悲しい思いをほかの女性たちにして欲しくない
と、自らの経験を克明に語った向井さんの勇気、
とても素晴らしいと思います。

向井さんと、大事な使命を果たしてこの世を去った
向井さんの赤ちゃんの思いを無にしないために、
「毎年、子宮頸がん検診へ行こう!」と改めて
思いました。

まだ1度も子宮頸がんの検診を受けていない
女性にはぜひ読んで欲しい1冊です。

16週―あなたといた幸せな時間
向井 亜紀
扶桑社
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