妊娠する前のコト~キモチ編~

前記事でご報告しましたとおり、
この度妊娠しました。

6年前に流産して以来、
そして結婚してから9年、
このうえないうれしく幸せな出来事です。

実は6年前に流産してからの2年は、
流産の経験がトラウマになってしまい、
子作りすることができませんでした……。

流産手術後は妊娠しやすいと、
周りの人たちから励まされていたのですが、
「また流産したら……」と思うと
怖くて怖くて踏み出すことができなかったのです。

けれども、私たちよりあとに結婚したカップルが
どんどんパパやママになってゆき、
旦那さんも私もどんどん歳を取ってゆき、
アセり始めました。

それより何より、やっぱり自分自身、
旦那さんとの子どもが欲しかった……。

旦那さんも私と同じキモチだったので、
4年くらい前から子作り再開。

……とはいえ、
旦那さんが不規則勤務であることや
ヘルニアが悪化したり、
私が不整脈で通院したりして、
なかなかうまくタイミングが取れず……。
(排卵日検査薬と基礎体温で
タイミングを取っていました)

今月はタイミングバッチリ!!!
と思っても、生理がきてしまい撃沈……。

思うように赤ちゃんが授からず、
イライラしたりちょっと鬱っぽくなったりして、
旦那さんにヒステリーを起こし、
よくケンカになりました。

でもケンカする度に、「もうちょっと頑張ろう。
やれるだけのことをやってダメなら、
夫婦ふたりだけの人生を考えよう」という
結論に達しました。

自分たちでは「マイペースに……」
と思っていても、周囲からは
ガンガンプレッシャーをかけられ、
その度に泣いたり怒ったりしていました。

「孫を生んでやらないのは親不孝だ」、
「早く孫の顔見せて」、「孫でもいれば……」、
「なんで子ども作らないの?」etc...。

とくに義母には昨年あたりから、
かなりプレッシャーをかけられていました。

ほとんど会う度に、
「頑張ってよ、やつぼうさん」と言われました。

私にはこの一言がかなりのプレッシャーで、
一度義父母の前で、
「子どものことを言われるのが一番ツラいです」
と泣いたこともありました。

義父はそれ以来気を使って
あまり孫の話はしなくなったのですが、
義母は容赦ナシで……。

とにかく、いっつも私にばかり「頑張れ」と
言うのが納得できませんでした。

私に原因があると
決めつけている雰囲気がプンップンッ?

というか、子どもがなかなか授からない人に、
「頑張って」は禁句だと思うんです。

子どもが欲しくて悩んでいる人というのは、
自分なりに頑張って努力しているハズ。

「こんなに頑張っているのにどうして……?」
という思いでイッパイだと思います。

そういう人に「頑張って」の一言は、
さらにその人を追い込むことになるのでは???

まあこれは私がそう思うのであって、
「頑張って」の一言で励まされる人もいるかも……。

ところで義兄夫婦はDINKSなのですが、
義姉は一度も義父母に子どものことで
プレッシャーをかけられたことはないそうです……。
(不公平だーーー!!!)

一方、私の両親は結婚以来一言も、
子どものことでプレッシャーをかけるような
ことを
口にしたことはありませんでした。

ふたりとも子どもが大スキで、
ホントは孫が欲しくて欲しくて仕方ないのは
見ていて痛いくらいよく分かったので、
逆にとてもツラかったです……。

以前、私の従姉妹のお姉ちゃんに、
「やつぼうは子どもまだなの?」と
電話で訊かれた父は、
「子どもを持つだけが人生じゃないから。
ふたりが幸せならそれでイイんだ」と
答えていました。
……涙が出ました。

きっと私の両親は、私たち夫婦のキモチを
よく理解していてくれていたんだと思います。

また、子どもは欲しいからといって
必ず授かるものではないということも……。

だから今回妊娠の報告をしたとき、
ふたりともかなり喜んでくれました。

母は電話口で、
「よかったねー……」と泣いていました。

父は、私が「妊娠した」と言ったら、
「え?」と聞き返してました(爆)。

また私が、「妊娠したよ」と言うと、
「えー?! とか言って、
またガックリさせるんじゃないだろうなぁ?」
と冗談ぽく言っていました。

多分ふたりとも言葉にはしなかったけれど、
私たちの子どものことは
諦めていたのかもしれません……。

結婚して9年、1度流産も経験して、
子どもがいないことでツラい思いや
悔しい思いもしたけれど、
こういう経験があったからこそ、
今があるのだと思います。

神様が与える試練には、
必ず何か意味があるのかもしれません。

今回妊娠できたことは、ホントにホントに
うれしいことだし、とても幸せなことだと
思っています。

けれども、子どもがいるから幸せ、
いないから不幸せ、だとは今でも思っていません。

きっと、一生夫婦ふたりの人生でも幸せだったハズ。

私は、なかなか子どもが授からずに
悩んでいることを、心の許せる
ごく親しい友人にしか打ち明けていませんでした。

それは、自分たちはそれなりに「幸せ」と
思っているのに、周囲の人たちから
「子どもがいなくてかわいそう」という目で
見られたくはなかったから。

確かに、子どもがいなくて「寂しい」と
思ったことは何度も何度もありますが、
「私達夫婦は不幸せ」だと思ったことは
ありません。

旦那さんもよく、「子どもがいないのは
寂しいけれど、今は今で楽しくて幸せだ」
って言っていました。

それでもやっぱり、ようやく私たちの元へ
やってきてくれた命を無事にこの世へ
誕生させてあげることができますように、
と祈らずにはいられませんけれど……。

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