逃。

今日はお天気で嬉しいのですが、
花粉が飛んでいます。
花粉症の私には、ツラ~い季節です

ところで最近、
ちょっとショッキングな出来事がありました。

一昨日のお昼ごろ、母から私の携帯にメールが届き、
そのメールには、
「今朝、お父さんがタロウ(柴犬・1歳2ヶ月)の散歩から
帰って来たら…」
と書いてありました。

私は、父が倒れたりしたのではないかと、
一気に心拍数が上がってしまいました

何しろ父は、66歳だというのに、
現役バリバリで肉体労働の仕事をしているので、
娘としては心配で心配で…

心臓をバクバクさせながらメールを読み進むと、
朝、父がタロちゃんの散歩を終えて家に入ろうとしたら、
タロちゃんが嫌がってもがき、その拍子に
首輪が抜けて逃げた、という内容でした。

取り敢えずは父の身に何かあったわけではないのだと
ホッとしたものの、心拍数は上がりっぱなし。

ナゼなら、実家の家の前は、
片側2車線の非常に車通りが激しい道路で、
近所の方の話によれば、逃げた飼い犬が2匹、
その道路で即死したとのこと…。

タ、タロちゃん、轢かれちゃったの…?

涙目でメールをさらに読み進むと、
青ざめた父から「タロウが逃げた…」と聞かされ、
ビックリした母が大急ぎで外へ捜しに出ると、
ちょうどタロちゃんが猛ダッシュで家へ戻って来たらしい。
ヨ、ヨカッタよぅ~~

私は詳しい状況を聞くためすぐに実家へ電話をすると、
「戻って来て、
ホントにヨカッタよ。だけど、
体が汚れていたし、足からちょっと血が出ているし、
少し血を吐くんだよ。口の中を切ったのかねぇ。
それに、スッゴク大人しい。何があったのかねぇ…」
と母。

私は、「念のため病院へ診せに行ったほうがいいよ」
と言いましたが、動物病院は遠く、
母は車の運転が出来ないので、
「お父さんが帰って来ないとムリだから、
帰って来たら頼んでみる」との答えでした。

結局その日、父の仕事の帰りが遅く、
病院の診察時間には間に合わなかったけれど、
エサを食べたし、元気も出てきたと、母からメールが。

取り合えず、エサを食べる元気があるなら
様子を見ても大丈夫かな…と思いつつ、
やっぱりタロちゃんのことばかり考えてしまう私。

そんなとき、私の携帯から
プレスリーの『監獄ロック』が流れてきました。

父からでした。
(父はプレスリーのファンなので、
父からの着信音はこれなのです。)

父は、「今朝よぅ~、タロウがよぅ~…」と、
私が母から聞いた話とほぼ同じ内容を話しました。

多分父も、
誰かに話を聞いて欲しかったのだと思います。

何を隠そう、
タロちゃんを一番可愛がっているのは父なのです。

タロちゃんが逃げてしまったときに一番ショックだったのも、
戻ってきたときに一番ホッとしたのも、父だったと思います。

「猛スピードで走ってちゃったときは、
もうダメだ(車に轢かれて死んでしまう)って諦めたよ…」と、
父は寂しげに語っていました。

父の話によれば、首輪が抜けて逃げてからすぐに
「タロウおいで」と呼ぶと、タロウは途中まで引き返したのですが、
そのあと、猛ダッシュで行ってしまったそうです。

戻って来たときは、マッハの速さで家に向かって来て
(何か慌てていた様子だったらしいです)、
自らドアを開けてくれと催促し、開けてやると、
急いで階段を駆け上っていつものソファに落ち着いたそうな…。

タロちゃんの逃走劇は、10分くらいだったのですが、
その間にタロちゃんは一体、どんな体験をし、
何を思って帰って来たのでしょうか?

何でケガをしたのでしょうか?

トラウマになるような、怖い思いをしなかったでしょうか?

何はともあれ、昨日の母からのメールには、
タロちゃんはすっかり元気になって、
散歩も行ったと書かれていたので、ホッとしました。

今回のことを教訓に、
父は『胴輪』をつけて散歩するようになったようです。
あぁ…ホントにタロちゃんが無事に戻って来てヨカッタ

きっと、天国にいる歴代のワンコたちが
守ってくれたのでしょう…。

それにしても、ドラえもんに頼んで、
タロちゃんと話したいです。

「ねぇ、逃走していたとき、一体何があったのさ?」
って聞きたい…
 

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