九州一帯を豪雨が毎日襲って被害も出ていたが ようやく列島は夏の兆し 東京でも久しぶりに太陽が覗く
夏 それは 日本人の祭りの血が騒ぐ季節でもある
東北の五大祭り 能登のキリコ 郡上八幡の連日の盆踊り 八尾の風の盆など 各地で一斉に燃える
そして 持てるエネルギーを爆発させて 五穀豊穣の秋を静かに迎えるのだ


鹿児島では 八坂神社の 『おぎおんさあ・・祇園祭』が 宵祭り 本祭りと今日から賑わう
本祭のご神幸行列は 総勢3000人 鹿児島市一番の繁華街を練り歩くものだ
ルーツは平安時代 全国流行の疫病を逃れるため 当時の国数66本の鉾を建て御霊を祓う神事を行った


この祭りを 心待ちにしている人がいる FM銀河・てんがらもんラジオの レギュラー 向井明美さんだ
普段の仕事は 現役のバスガイド しかし 祭りとなると血が騒ぐ 娘さんと神輿を担ぐと随分前から大騒ぎ!
祭 この日を待つのは 全国でもみんな同じ この日のために生きているんだと豪語する人もいるほどだ


ガイドゆえに 多少 このルーツを語ったり 京都の総本社 八坂神社を紹介する
果ては 博多の 祇園山笠追い山にも触れて 祭り本番を前にして わくわく感を隠さない(笑)
私も 京都の八坂神社や祇園にはツアー添乗で案内したが 博多の追い山 見たいが行ってはいない


京都の八坂神社は 全国2300の八坂神社の総本社 御祭神は 素戔嗚尊(すさのをのみこと)を祀る
創祀には諸説あり 社伝によると 平安京が造られるよりもさらに古く 656(斉明天皇2)年に朝鮮半島からの
使節が朝鮮の神話の舞台となっている牛頭(ごず)山の神をこの地に祀ったことに始まるといわれる

境内は広く幾つかの神社が祀られる そのうちの一つが 疫神社 その名の通り 疫病除けのお社である
ここに祀られている蘇民将来は 牛頭天王(ごずてんのう=素戔嗚尊)から疫病を免れる茅(ち)の輪を
授けられたという伝承がある
祇園祭では ちまきに疫病退散を願って 「蘇民将来之子孫也」と書かれた札が付けられる


さて 女性たちには欠かせない美容の神様 「美御前社」 がある 美御前(うつくしごぜん)社と読む
ここは 美容・理容関係の方を始め 多くの女性が参拝される

ここに祀られているのは 美人の誉れ高い三柱の女神 多岐理毘売命(たぎりびめのみこと) 多岐津比売命
(たぎつひめのみこと) 市杵島比売命(いちきしまひめのみこと)
特に際立つ美人といわれる市杵島比売命は 七福神の弁財天と同じ神として崇められ さらには美貌の女神
とされる吉祥天とも重ねられて 財福、芸能、美貌の神様として信仰されてきた

さて 話は変わるが 7月上旬の鹿児島大雨で山崩れや道路寸断などが起きた時のことを語る
この時 鹿児島は市内全域緊急避難指示が出るほどの 異常事態に見舞われていた
高台は浸水被害は無いが 土砂崩れなどの 被害は想定できる

自分のいのちは自分で守る この基本姿勢をもとに それぞれが避難 待機 場所の移動などをした
ただ これだけの市民が一斉に避難するとなれば 避難場所も体制が整っていない
小さな場所がいっぱいになったり あわてて内部を受け容れるように整備したり実情は厳しい
ここだけでは無く西日本の災害実態もテレビで紹介されていたが 日頃の心構えが施設も含めて大切だ
そして 高齢者にとっては 例えばトイレの場所にも問題がある 2階から1階に降りるなど到底むりだ
ましてや 和式トイレでは かがむことも出来ないお年寄りも実際には多く 避難場所から戻る人も居られた
甲突川が氾濫寸前でも 小中学校の登校中止はされずに危険な状態もあった
路線バスが動いている時は この指示は出ない 子どもは学校 親も仕事に行かなくてはならない
これでは子どもの安全も 学校に全部任すか もし途中で氾濫したら 危険極まりない
ひとたび家を出ると 情報は伝わらない テレビも小さな避難場所には無く 不安も増して行く
まだまだ 異常気象は何が起きるか分からない その為に教訓を必ず活かして行かねばならない
避難などの指示は 空振りでも良いから早めに出さないと 高齢者のいのちが危険にさらされる

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